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巨大ダイオウイカなどを展示 国立科学博物館で「深海」展

ダイオウイカの標本を固定する作業員
 いまだに多くの謎が残る深海。その深海に焦点を絞り、最新の研究成果を紹介する特別展「深海2017~最深研究でせまる"生命"と"地球"~」が東京・上野の国立科学博物館で11日から開催される。

 開催に先立ち4日、目玉展示の一つ、ダイオウイカの標本が搬入され、アクリル製の水槽に垂直に立てて展示する作業が行われた。標本を損なわないよう細心の注意が払われ、半日がかりの作業となった。

 午後1時過ぎ、ガーゼとブルーシートに包まれたダイオウイカが運び込まれた。この標本は2008年、石川県七尾市の定置網で捕獲されたもので、全長約4メートル。雌の個体だ。

 丁寧に梱包が解かれ、標本を固定する特注の板に載せられる。10本の腕を上にして垂直に展示するため、腕を一本一本、透明のプラスチックバンドで留めていく。固定を終え、横に寝かせた水槽に収納するまで約2時間かかった。

 続いて水槽を垂直に展示場所に据え付ける作業。小型クレーンを使い少しずつ慎重に水槽を動かしていく。1時間以上かけて、所定の展示スペースに移動された。

 さらに見栄えを整え、最終的にはホルマリン溶液で水槽を満たす作業が必要。展覧会は多くの裏方さんの努力が支えているのだと痛感した。

 「深海」展ではこのほか、北大西洋の深海に生息する巨大ザメのオンデンザメの標本や、クロカムリクラゲなど発光生物の標本と映像、潜水調査船「しんかい6500」の2分の1模型などを展示。宮城県東方沖約200キロの水深6889・5メートル、海底下約820メートルで採取された、東日本大震災の地震断層が世界で初めて公開される。10月1日まで。

 (47NEWS編集部 中村彰)


 
2017/07/05  
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