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隅田川にボート記念碑 半藤一利さんが講演

記念碑を背にして左から、日本ボート協会理事長・木村新氏、半藤一利氏、墨田区長・山本亨氏、国交省下水道部下水道事業課長・加藤裕之氏(日本ボート協会・宅島正二氏撮影)
 かつてのボート競技の中心地であった東京の隅田川に記念碑を造ろうと、各大学のボート部OBが寄付を集めて「隅田川ボート記念碑」を建てることになり、9月3日、墨田区で碑の除幕式と、建設委員会会長を務めた作家の半藤一利さんの講演会が開かれた。

 半藤さんは東大ボート部に在籍し、昭和27年の全日本エイトで優勝した経験を持つ。講演で「墨田区に生まれ、旧制高校から大学を出るまで5年間隅田川でボートを漕いだ。隅田川に何もボートの面影がないことは残念で実に悲しいことだと思っていた。この度、全国のボート関係者が協力し、区が全面協力してくれて、記念碑が完成したことは大変嬉しい。長生きはするものだとしみじみ思った」などと話した。

 墨田区側の墨堤、東武鉄橋の100メートル上流に立てられた碑は、たて180センチの御影石製。「漕」の大きな文字に説明と碑文、裏には英ケンブリッジ大学のクルーを招いて行われたレガッタ(ボート競漕)の写真があしらわれた。この日の式典には大学関係者は約40校の約250人が参加した。
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 夏目漱石や福沢諭吉も漕いだレガッタは、滝廉太郎の「花」にも歌われ。隅田川の華と呼ばれた。しかし水質汚濁や昭和39年の東京五輪で埼玉県戸田市にボートコースが整備されたことから急速にボート競技の隅田川離れが進み、現在では早慶レガッタが残っているだけである。

                 (47NEWS編集長 東 哲也)=一橋大学端艇部OB
2016/09/05  
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