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2008年09月17日

いまなぜ賀川豊彦なのか 【賀川豊彦献身100年】

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 来年2008年は賀川豊彦が神戸の葺合新川のスラムに入って救貧活動を始めて100年となる。賀川ゆかりの神戸と東京で賀川豊彦献身100年記念事業全国委員会がつくられ、日本と世界に平和のメッセージを投げかけ続けた賀川の実践と思想を21世紀に蘇らせることを目的とした多くのプロジェクトが準備中だ。筆者ははからずも全国委員会の広報を担当することになった。

 いまなぜ賀川豊彦なのかという命題を考えてきた。鳴門市賀川豊彦記念館の田辺健二館長が徳島新聞に「21世紀のグランドデザイナー」と題して連載記事を掲載した。これは大きなヒントとなった。

 15日にアメリカの大手証券リーマン・ブラザーズが破綻した。低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題や原油に代表される資源や穀物の価格高騰など投機で世界経済はいま危機に立たされている。社会主義が崩壊して約20年、資本主義の暴走が始まった感がある。80年前の世界恐慌に直面して賀川が提唱したのが協同組合的経営だ。当時、賀川が英文で出版した『Brotherhood Economics』は十数カ国語に翻訳され、経済の第三の道として世界的に注目された。

 資本主義は20世紀、世界に多くの富をもたらしたことは確かだが、過剰な投機資金が人々の基礎的生活権を犯し始めているいま、経済のあり方がもう一度問われているような気がする。資本主義の暴走を食い止める第三の道の模索が不可欠だ。賀川の提唱した協同組合的思想のリバイバルが求められているのかもしれない。

 そういった意味合いで「21世紀のグランドデザイナー」という表現はいまなぜ賀川なのかと問われたときの回答としてぴったりとなる。同時に、賀川主義のリバイバルには行動や実践が伴わなければならない。賀川イズムが実践の哲学、思想だったことも思い出さなければならない。

 賀川だったらどう考えただろうか、どう行動しただろうか。来年の献身100年記念事業を展開するとき、常に議論していきたいと思う。これを「Think Kagawa」と題してはどうだろうか。

 全国委員会は考え、議論しながらこれから記念事業を一つひとつ作り上げていきたい。参加団体はもちろんだ。一人でも多くの人に賀川豊彦の実像を伝えていくのが広報委員会の仕事だと考えています。(伴武澄)

 Think Kagawa

 賀川献身100年記念事業全国委員会

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