断末魔の麻生政権 【とほほ】
麻生政権はもはや断末魔を迎えている。歴史にたらればはないが、就任直後に解散総選挙を行っていれば、少しは自分の政権の意識が芽生えただろうに、9・15のリーマン・ブラザーズ・ショックを契機に、景気対策優先路線を走った。
その後5カ月も走ったが、肝心の景気対策すら国会を通過していない。この間に起きたことを思い出そうとしている。思い出すのは麻生太郎首相の発言に端を発した迷走劇ばかりである。秋の臨時国会での所信表明を含めて最初のつまずきは「漢字が読めない」というなんとも情けない事態。漫画宰相の名が定着してしまった。
定額交付金では「高額所得者は辞退してほしい」まではよかったが、その後は「もらうの」「もらわないの」の空虚な論争でけっきょく自分も貰うことにした。その中で「さもしい」発言は国民に、ばかにされた印象を強めた。漢字もろくに読めない人に言ってほしくない発言だった。交付金論争は年が明けても延々と続いた。
場外では、鳩山総務相が「かんぽの宿」の売却にまったをかけた。安すぎるとされた鳩山発言によって、入札をめぐる不透明な経緯が相次いで明らかになった。言わなくともいい発言も自らの足を引っぱった。麻生首相の「郵政民営化に賛成でなかった」発言をめぐって国会はまた紛糾した。発言の趣旨を釈明するたびに発言の矛盾を露呈させた。
官僚の天下りに関する「わたり」の閣議決定も野党にかみつかれた。発言が日毎に変転し、国民から見ると「あんたはどっちの味方なの」と思わせるシーンが連日、テレビで放映された。
定額交付金問題では小泉純一郎元首相に「3分の2を使って再議決をするような法案とは思えない」というキツーイ・カウンターパンチを浴びた。二発目のパンチは、予算関連法案の衆院議決への「欠席」発言。いまのところチルドレンたちが追随する形勢にはないが、政治の世界は一寸先が闇である。
最後は中川財務相のG7での「しどろもどろ会見」。与党は衆院で月内に来年度予算を通過させる方針だが、政局がはじけるのはその直後だ。「麻生氏では選挙が戦えない」という声は中堅・若手議員からすでに噴出している。そうした声が勢いづけば、総裁選の前倒しも想定される。そうでなければ、さすがの麻生首相も伝統の宝刀を抜かざるを得ないだろう。(伴 武澄)
投稿者 47news : 2009年02月19日 17:57
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