47NEWS誕生⑪ 47は誰のものなのか? 【47NEWSの話題】
47NEWSって誰のものなの? いまでも聞かれる質問である。
全国52社の新聞社が参加(うち49社が出資)する株式会社全国新聞ネット(PNJ)が運営するサイトである。52社のものといって間違いない。だが、サイト運営を委託されているのは共同通信なのだから、共同通信こそが47NEWSを動かしているのだ。
ともあれ、47NEWSは52社のリンクハブサイトという概念でスタートした。このハブサイトにアクセスを集中させて、リンクから各社サイトに飛ばすことを目的としていた。
52社の見出しがなければ、リンクを飛ばすことはできない。ただ1日に1000本の記事がクロールされるから、その1000本をただ時系列に並べただけでは、誰も興味を持たない。そんなところから「ホッとニュース」「おでかけ」「撮れたて」が生まれた。
一方でニュースサイトなのだから、国内外の主要なニュースも不可欠となり、共同通信の「主要ニュース」も盛り込むことが決まった。
47NEWSがスタートすると共同通信内部から「共同の記事はどこにあるんだ」という不満が多く寄せられるようになった。47NEWSのスタートと併せて、共同通信独自のニュースサイトは閉鎖されたから当然である。http://www.kyodo.co.jp/というサイトは会社案内のページに変質していた。
47NEWSへのアクセスが順調に伸びていれば、問題はなかったのかもしれないが、スタート直後は別として、サイトへのアクセス数は予想より大幅に下回った。
知名度のなさはどうしようもないが、47NEWSは当初から決定的なハンデを負っていた。共同通信の記事は2006年7月まではYahooに提供されていたがその後、配信をしなかった。共同通信はその数年前からGoogleニュースのリンクも拒否していた。当初から三重苦を抱えていた。
つまり、巨大なアクセスを誇るYahooとGoogleと接点を持たない立場からのスタートだった。52社からYahooやGoogleに対して、他人のコンテンツを“横取り”して広告を稼いでいるという批判が強かった。「コンテンツを取られたくない」という立場もあった。
47NEWSを編集しているデジタル戦略チーム内では、アクセスが集まらない焦りから「地方のニュースだけでは集客できない」「もっと共同の記事を目立たせる必要がある」といった意見も出た。ニュースサイトとして朝毎読のサイトと競争するには共同通信の記事が不可欠だとする考えにはそれなりに説得力があった。
編集長である私自身もそう考えるようになっていた。2007年6月のリニューアルには共同の記事をもう少し目立たせて、独自のコンテンツもどんどん増やしていかなければらない。編集チーム内ではそんな意見が主流になった。
結果を先にいうと、共同通信の記事を多少増やしてもアクセスは思うように増えなかったのである。
流れがもう一度、52社の記事へと戻ったきっかけは6月、7月の高校野球地方大会だった。1日に10万内外のPVしかなかった47NEWSのサイトに高校野球だけで4万、5万PVが集まるようになっていた。
「そうなんだ。読者はテレビでも、ほかでも掲載していない情報を欲しているのだ」(編集長 伴 武澄)
投稿者 47news : 2008年06月16日 14:39
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://office.kyodo.co.jp/mt-cgi/mt-tb.cgi/50683

