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2008年04月29日
ガソリン値上げは30円!、値下げたのは22円のはず?
3月31日 ガソリン卸値22-23円下げ 出光興産など3社 【共同通信】
4月29日 新日石 来月ガソリン卸値30円アップ 連休後に反映も 【北海道新聞】
ガソリン税の暫定措置が切れて4月1日からガソリン価格は25円下がることになった。それに対して元売はガソリンの卸値は22-23円しか下げないと言っていた。
今回暫定措置の延長が復活すると元売りは卸値を5月1日から30円アップすると発表している。
おかしくはないか。
特におかしいのは出光興産。
今回「1リットル当たり32円10銭引き上げると発表。暫定税率分に加え、原油価格高騰を受けた調達コスト上昇などによる卸価格引き上げ幅を7円とした」。
一カ月前「出荷場所により価格差が出ないように、油槽所の在庫と、4月以降、製油所から出荷するガソリンの税額を合算し、値下げ幅を計算する。4月の卸値は22-23円の引き下げになる」と言っていたのだ。
ガソリン価格の市中価格は競争だから、個別にどれだけ下がって、今回どれだけ上がるのか調べるのは難しい。しかし。石油元売りは数が多くない上、横並びだから分かりやすい。
この1カ月に原油が上がったのは確かだが、下げるべきときは原油高騰を理由に税金分の値下げをせず、上げるときは税金分に2割も上乗せするとはふとときである。
数日前から、「5月1日から30年値上げ説」が流布されている。実際に店頭でどういう価格が提示されるか分からない。たぶん価格の転嫁は難しいのだろうと思う。
4月1日の値下げ時に「初日からの値下げは難しい」と言っていたスタンドが少なからずあったが、今回の値上げ時には「初日から値上げ」を宣言しているスタンドがけっこうある。
石油元売りも元売りであるが、スタンド側もスタンド側である。
この間、メディアは業者の言い分ばかりを記事にし、地方の声と称して自治体よりの主張ばかりを書いてきたのではないか。「混乱」だけを助長して、本気でガソリン税問題の本質に迫ろうとする気概すら感じられなかった。
47NEWS編集長 伴 武澄
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2008年04月28日
福田さんのせいではないから??
自民党は衆院山口2区補欠選挙で民主党候補に敗れたが、福田首相は28日、公明党の大田代表と会談し、ガソリン税の暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案を30日に再議決することで合意し、道路特定財源を来年度から一般財源化する法案を年内に取りまとめ成立させることも確認した。
10年間のガソリン税収を道路特定財源に充てる道路整備費財源特例法改正法案の衆院再議決の予定日も12日に控えている。自公首脳の合意と矛盾する法律を成立させるというのだ。
自民党の古賀誠氏は「堂々と粛々と再可決する」と選挙結果などどこ吹く風。
なぜか民主党は腰が引けている。27日のサンデープロジェクトに出席した鳩山幹事長はほとんどガソリン税問題に言及しなかった。問責決議案が万能とないえないが、その行方も定まらない。メディアも福田政権に対して“好意的”論調を崩していない。国民だけがはしごを外されたように1日からのガソリン再値上げの打撃を食らうことになる。
なにかおかしくはないか。
昨夜の敗北後の福田首相と伊吹幹事長とのやりとりが、この政権の不真面目さを象徴している。
福田「なかなかうまくいかないようですな」
伊吹「福田さんのせいではないから気にしないでよいです」
普通の感覚なら選挙の審判を受けた直後に、ガソリン税値上げの再決議などできないはず。国民が自民党に衆院の3分の2の議席を与えたのは、郵貯民営化を断行しようとした小泉さんに対する信任ではないのか。
衆院の再決議は、昨年11月インド洋に自衛隊艦船を派遣する「テロ対策特別措置法」が失効して、「新テロ特措法」が成立したとき以来である。そのときは日本の国際信義という大義名分があった。
日本は憲法上、二院制をとっている。参院で否決されるたびに何でも衆院で再議決するのなら、参院はいらない。廃止すればいい。衆院での再議決はそれぐらい重みがあるはず。ガソリン税は国内問題である。軽々に再議決できる問題ではないと思うのに、福田政権は二度も三度も挑戦しようとしている。
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2008年04月23日
福田政権は本当にガソリンを再値上げするのか
自民党は4月から値下げが始まったガソリンの暫定税率について、30日に衆院で再可決する方針を決めた。1週間後のことである。
一カ月前、筆者は思った。ガソリン税を再値上げするために自民党が衆院で再可決を強行すれば、世論が騒ぎ出すだろうし、メディアも黙っていない。自民党内でも若手を中心に造反グループが生まれる。そうなれば福田政権は火だるまとなる。
各種の世論調査では、過半数がガソリンの再値上げに反対の結果が出ているが、いまのところどこからも火の手が上がらない。
民主党も「再可決」なら首相に対する問責決議案の提出について、意見が分かれているなど腰が定まらない。特に大手メディアでは“混乱回避”的論調が目立つようだ。
福田首相は、道路特定財源問題に関しては来年度からの一般財源化を目指して与野党で議論すると明言しているが、肝心の税率については“暫定”上乗せ分を維持する方針だし、向こう10年間、59兆円とする道路整備事業費が見直される保証はない。
ガソリン税の問題はあまりにも多くある。もちろん道路特定財源は大きな問題だが、道路整備計画で将来の予算まで担保してきた制度も「初めに予算ありき」で無駄な公共事業の温床となってきた。
暫定税率の長期化は税制の基本的部分で非常識が続いてきたのに、これまで国会で争点になったことはなかった。暫定に関連して租税特別措置法で「日切れ法案」扱いとしてきたことも決して小さい問題ではない。
そもそも、バス・トラック向けの軽油と乗用車向けのガソリンとで税率が大きく違うのも、消費者中心の社会に転換しているはずの今日において許されるべきことではない。
とりあえず今年度の税収だけは確保してから議論しようというのでは、本格的税議論はできない。燃料税はどうあるべきなのかというところからスタートして、国民に可能な負担を求める議論を始めるべきだと考えるのだが・・・。
47NEWS編集長 伴 武澄
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よけいなお世話
紀伊田辺の友人のブログがおもしろい。以前に1回紹介した「ほんまかい通信」。
一昨日、「七福神の没落」とタイトルして4月から始まった「メタボ検診」をおちょくっている。「よけいなお世話」とコメントしたら、返事があり、二度ほどの応答となった。その応答がおもしろかったのでコピー&ペーストしたい。
紫竹庵人 :
そうなんだ。
これは「よけいなお世話」ということ。
余計なお世話だけならまだいいが、
検診にはお金がかかる。
目的は医療費削減だが、
確実に医療費(検診費を含めると)増大の原因になるはずだ。
最近、多いのよね、この余計なお世話。
たばこカードもそうだし、
自転車の3人乗り禁止もそうだ。
2008年4月22日 10:41
エビノキユウイチ :
「よけいなお世話」多いなあ。
買い物をするたび、「ポイントカードをお持ちですか?」と訊かれる。
持ってません、と答えると「お作りしますか?」
いらないから持ってないっちゅーの。
本屋さんで本を買うたび、頼みもしないブックカバーをかけてくれる。
文庫本にまでかけてくれる。
ブックカバーのかかった本を本棚に並べて、
自分の読みたい本をどうやって見つけるのだろう?
他の人は邪魔にならないのだろうか?
『どん兵衛天そば』を食べようとして、
ふたを開けてびっくりしました。
麺の中央にくぼみがあって、
名前が「たまごポケット」
このくぼみに「生卵をそっとのせ、スープを入れ、
熱湯を白身に回しかけながら内側の線まで注ぐ」のだそうだ。
ほとんど感動しました。
「よけいなお世話」と「至れり尽くせり」は紙一重かも知れません。
税金でこれをやろうとするから、
財政が破綻するのでしょうね、きっと。
2008年4月22日 17:40
紫竹庵人 :
はい。
たまごポケットは知りませんでした。
まさにこれです。
日本製品は緻密で使う人への配慮はすごいのですが、
みんな本質的な性能・機能ではないのです。
そんなところにばかり、開発の力が注がれているのです。
ビールなんて、毎年なんであんな数の新製品を作り出すのか。
新製品はコンビニに置いてくれるけど、
売れなくなったらおしまい。
そんなことの繰り返しはあほです。
エネルギーとお金の無駄です。
バドワイザーを見なさい。
何も変わらずずっと同じです。
2008年4月22日 20:36
エビノキユウイチ :
たしかにビールの種類は多すぎます。
消費者の選択能力を超えている。
本来ビールの売り上げを伸ばすはずだった努力が、
逆にビールの陳腐化に貢献し、
消費者のビールに対するロイヤリティを低下させたりする。バカです。
たばこカードの問題もそう。
未成年者に煙草を吸わせたくないのなら、
未成年者が煙草を吸う滑稽さをコンテンツにして見せてあげることが一番有効です。
かれらはかっこいいと信じて煙草を口にするのですから。
健康被害をいくら教えても無駄。
磁気カードの読取装置に数百億円も使うなど論外です。
自転車の三人乗り禁止も情けない。
なぜ安全な三人乗り自転車を開発しようとしないのだろう?
最近一番気になるのは、原子力発電の再評価です。
まるでCO2削減の切り札みたいに扱われたりする。
これ議論のすり替えですよね。
発電所を増やす前にやるべきことがいくらでもあるだろーがと言いたい。
日本人は頭が悪くなったのでしょうか?
2008年4月23日 02:46
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2008年04月17日
四国アイランドリーグ出身の角中が本塁打
独立リーグ、四国アイランドリーグ出身のロッテの角中勝也がプロ初本塁打を打った。独立リーグを応援している47NEWSとしてはうれしいニュースだ。47NEWSの広告チームに熱狂的なロッテファンがいて朝から話題していたので知った。

角中自身も試合後に「アイランドリーグがなければプロに入っていない。早く恩返ししたかった」と語り、興奮気味だったという。石川・日本航空二高卒業後、プロどころか社会人チームにも入れず野球を辞めることも考えたが、高知のファイティングドッグズが受け入れてくれた。
独立リーグは元西武ライオンズの石毛宏典氏らによって設立された。社会人野球チームが相次いで閉鎖されるなか、地域に野球チームが必要と地元企業に協力を求めた。プロ野球への登竜門という期待も込められていたが、順調ではなかった。
月給は12-13万。アルバイトをしながら野球の夢を追い続ける選手も少なくない。設立当初はプロ野球のドラフト対象とならなかった苦しい時期もあった。そんななか、角中の活躍は選手やリーグ関係者にとってもうれしいニュースだっただろう。
ヒーローインタビューを終えた角中は決勝打を放った大松とともに右翼スタンドに登場。ファンに囲まれた角中はとてもうれしそうだったという。
【写真】1回、右越えにプロ初本塁打となる先制ソロを放ち三塁へ向かうロッテ・角中(千葉)
FD出身角中(ロッテ)プロ初弾 IL出身者で初 【高知新聞】
ロッテは楽天に2-1 【千葉日報】
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2008年04月15日
下田市で伊豆龍馬会が発足
龍馬の足跡語り継ぐ ゆかりの下田に愛好者の会 2008/04/15 【静岡新聞】
幕末の志士として活躍した坂本龍馬と縁を持つ下田市で13日、地元の愛好家ら約20人でつくる伊豆龍馬会(竹岡幸徳代表)が発足した。市内で開かれた式典には県内外から約100人の関係者が出席し、同会が進める龍馬を通じたまちおこしに期待を寄せた。
土佐藩を脱藩した龍馬をめぐり、勝海舟が元藩主の山内容堂から龍馬の放免を取り付けた会談場所「謁見(えっけん)の間」が1月、竹岡代表が住職を務める宝福寺=同市1丁目=で整備されたことを契機に発会した。同会は龍馬や幕末に関する伊豆半島の歴史啓発をはじめ、「龍馬市」と名付けた青空市による広報活動なども展開する。
伊豆龍馬会が注目されるのは、文久3年1月15日に、この地で土佐藩主の山内容堂公と幕府軍艦並の勝海舟が会談し、龍馬の脱藩が許されたと歴史に記憶されているからである。
龍馬はその前の年3月に脱藩し、勝海舟の門下生となっている。歴史的な薩長同盟を成功させたのは3年後の話であるから、龍馬はまだ無名の存在だった。しかし、晴れて行動の自由を得て、維新回天の大事業に突き進む端緒となったことは確か。伊豆龍馬会は「龍馬、飛翔の地」として下田を売り出そうというわけだ。
そもそも、こんなところでなぜ?という疑問があって当然だが、歴史的会談は偶然の産物だった。容堂公を乗せた大鵬丸が江戸から上方に向かう途中、遠州灘で嵐に遭い下田で風よけをしていた。一方の勝を乗せた幕府の軍艦、順動丸もまた風雨を避けて下田に入った。嵐がなければ、伊豆半島沖で互いにすれ違っていたはずだったが、運命のいたずらが二人を下田に引き寄せたのだった。
宝福寺に宿をとった容堂公は幕府軍艦の入港を知り、使いを走らせて勝を寺に招いた。勝は配下の脱藩土佐藩士3人を引き連れて宝福寺に乗り込んだ。京都の情勢など意見交換が一通り終わった後、勝が切り出した。
「坂本龍馬ら土佐の脱藩藩士を赦して、私にまかせてほしい」
容堂公はむっときたが
「まぁ、一杯いこうか」
と大きな杯に酒を注いだ。
容堂公は「鯨海酔侯」と自ら名乗るだけあって大酒飲み。勝が下戸であるのを知った上のことだった。勝が一気にその杯を飲み干したのを見て、上機嫌となった容堂公は龍馬らの赦免を約束した。
土佐藩主にとって龍馬ら郷士の処遇など些末なことだったが、勝にとってはかけがえのない門弟であった。勝は酔った上での話とされないようさらに証拠となるものを求めた。
容堂公は墨と筆を取り寄せ、扇子に「歳酔三百六十回」と書いて、「鯨海酔侯」」と署名した。この経緯は土佐藩の記録にも残っている。2月に正式に脱藩の罪はとかれた。
その時、下田に龍馬がいたかどうか、龍馬研究では一つの論争になっているが、13日の発会式で会長となった宝福寺の竹岡幸徳住職があいさつの中で新しい“事実”を披露した。
「両雄が下田で会った時、寺の住職をしていたのは祖祖父の竹岡了尊(りょうけん)でして、龍馬は同じ順動丸に乗っていて、町の住吉楼で勝海舟からの吉報を待っていたと話していたというのです」
下田は和親条約によって開港され、アメリカのハリスが最初に領事館を置いた地。その妾として唐人お吉がかいがいしく世話をしたことで知られる。維新史の中で「龍馬、飛翔の地」としても今後、評判を高めていくことになるのだろうと思う。
47NEWS編集長 伴 武澄
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2008年04月12日
物価上昇はしようがないのか!
福田首相の失言が相次いでいる。
きょう12日、新宿御苑で開いた「桜を見る会」であいさつし、「物価が上がるとか、しようがないことはしようがないんで、耐えて工夫して切り抜けていくことが大切」と日本の経済の実態に対して「しようがない」と発言した。
野党の発言ならば分かるし、評論家の発言ならば当然かもしれない。一国の首相の一番大切なことの一つは物価の安定である。あまりにもなさけない。国民の生活の安定を図れないのなら即日、辞任したらいい。
9日の国会の党首討論では小沢民主党代表に「人事権の乱用」と他人事のような発言をしたばかり。きょうの福田首相も国政を他人事のように語っていた。
問題は主要メディアがこんな無責任な首相発言に噛み付かないことである。
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2008年04月11日
存在理由
サイバースペースにニュースサイトが存在する理由とは何でしょう。新聞社や通信社がインターネット利用者から、いったい何を期待されているでしょうか、と言い直してもかまいません。
安易な答えを出す前に、人々がどのようにネットと接しているかについて考えてみましょう。
インターネットは必需品となりつつあります。わたしの場合は、Eメールなしに仕事はもちろん、友人や家族との連絡もままなりません。ちょっとした調べ物もネットを利用します。たとえば、いまどんな映画が上映されているか、出張先の土地でどんな郷土料理が食べられるのか。飛行機や新幹線の予約や新刊書や音楽CDもネット注文するのが普通になりました。銀行も自動車保険もネット。衣類や雑貨、お歳暮やお中元などもネットを利用しています。
他人のブログやSNSの公開日記もよく読みに行きます。とくに知人のサイトはその人の近況や胸の内を知るのに最適のものなので、読んでいないと逆に申し訳ないような気持ちにさえなります。わたしは社会人大学院生でもあるのですが、一部の授業は「eラーニング」というネットを使った仕組みを利用しています。
ふと気が付くと、わたしはいつしかネット漬けの毎日を送っているようです。
わたし自身に「ネットを利用している」「ここがサイバースペースだ」という意識はもはやありません。言葉を換えれば〈ネット/リアル〉という区別はありません。マクルーハンの『メディア論』ふうにいえば、ネットはそれ自体がわたしの身体に影響をあたえるもの(メッセージ)です。すなわち、送り手がネットを通して物や情報を送り、そのまま受け手に伝わるという古典的な「導管モデル」で説明できないくらい、わたし自身がネットの一部と化しているのかもしれません。わたしだけが特別な存在ではありません。似たような生活をしている人は少なからずいるはずです。
さて、そこで冒頭の「問い」に戻りましょう。新聞社や通信社がネットの世界に存在する理由とは何か。それは、昔ながらの情報流通モデルだけで考えても答えが出ないと思います。信頼感のある情報の送り手であるという自己認識のもと、ネットを経由してみずからの影響力を自己言及的に最大化していくことにも当然ながら限界があります。「サイバースペースで」「ネットの世界で」という句を取り去った存在理由と向き合う契機を与えてもらったのかもしれません。
存在理由は、さしあたりの、そして究極のテーマではないでしょうか。(47NEWS編集デスク 畑仲哲雄)
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2008年04月10日
人事権の乱用?
4月9日の国会の党首討論で、福田首相が小沢民主党代表に「人事権の乱用」と詰め寄った。
驚いた。
人事権者は首相であるはずだ。その人事に同意しなかったといって「人事権の乱用」はないだろう。
そもそも、財務省出身者が日銀総裁に就任するのは反対だ。理由はいくつかある。
これまで日銀総裁は日銀出身者と大蔵事務次官が交代で就任するたすきがけ人事を行ってきた。大蔵省の人たちにとって日銀総裁の座は“指定席”だった。歴代事務次官のほとんどは主計畑で占められ、金融の専門家でもなんでもない。頭のいい人たちだから平常時の仕事に支障はないだろうが、国際金融人脈を培ってきた人たちではないということである。
日本の国債発行残高は90年代以降の金融危機と度重なる巨額の財政出動によって500兆円を超える水準に達しており、財政をつかさどる立場からは利上げはとんでもないことになる。
つまり、財務省はどうしても低金利を維持しなければならない立場にある。国際金融から見る日本の経済はまったく別世界なのだ。日本経済の立ち直り過程で、日銀は金利引き上げるチャンスがここ数年何度かあった。しかし、日銀出身の福井前総裁でさえ実現できなかった。背景に財政からの大きな圧力があったからだ。
考えれ見れば、500兆円の借金の金利が1%上るだけで金利負担は5兆円である。道路特定財源どころの話ではなくなるのだ。
財政からみれば、利上げは絶対さけなければならない。しかし、逆に消費者の立場からみれば、1400兆円あるとされる国民の金融資産の金利が1%上がれば14兆円もの“恵み”となる。国民は10年以上にもわたってこの金利収入を得るチャンスを逃してきたことになる。
それだけではない。アメリカの低所得者向け(サブプライム)住宅ローン危機を引き金に世界経済がリセッションに突入する可能性があるというのに、日本は金利を引き下げる“のりしろ”がほとんどないのである。上げるべきときに上げていないからである。
一貫して金利引き上げに圧力をかけてきた人たちの親分が日銀総裁になってはいけないのである。
白川新総裁が適任かどうか分からないが、少なくとも財務省人脈を日銀の経営陣から排除したことには拍手を送りたい。
47NEWS編集長 伴 武澄
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2008年04月09日
飛鳥仏、1400年目の法要

日本のお寺で一番古い飛鳥寺の本尊、飛鳥大仏(金銅丈六釈迦如来像)の開眼供養が8日行われた。興福寺博物館にある旧山田寺講堂本尊の「興福寺仏頭」とともに、日本最古の仏像に属する。筆者が初めて一人旅して拝んだ仏像としてその後も折りに触れて何度も尊顔を拝してきた。
奈良新聞が9日、報じている。
1400年前ということは、飛鳥寺が創建されたのは西暦609年ということになる。4月8日に開眼供養があったとされる。推古天皇の時代、604年。まだ朝廷に年号はなかったから、推古17年。前年に聖徳太子が摂政となり、十七カ条の憲法が制定され、607年には小野妹子が遣隋使として派遣された。新しい国家づくりに仏教の教えが積極的に導入された時代でもある。
飛鳥。白鳳の仏像は威厳のある奈良時代の仏像と違って、どれも童顔である。技術的に荒削りだった時代でもあり、なんとも親しみがある。ヘレニズムの流れを受けた穏やかな笑みを浮かべたアルカイックスマイルがなんとも言えない。
この時代、仏像といえば青銅や金銅などで鋳造された。木造が主流となるのはずっと後のことである。日本で銅はまだ採掘されていなかったから、銅そのものも舶来品で、はるばる朝鮮半島から運ばれたはずである。貴重な素材でつくられた仏像はそれこそ大事にされたに違いない。
飛鳥大仏は大仏とはいっても、東大寺や鎌倉の大仏のように巨大ではない。小さな堂内にすっぽりおさまる丈六(2・75m)。渡来人の仏師、鞍作鳥(くらつくりのとり)の作と伝えられる。明治の言葉で言えば「お雇い外国人」となるのだろうが、国の枠組み意識が希薄だった時代でもあるからが、百済や新羅は現在でいう“外国”ではなかったもかもしれない。
それにしても1400年は長い。源氏物語も古いがそれよりさらに400年前。いまから400年前といえば、徳川家康が幕府を開いた直後のことである。そんなことを考えると、簡単に1400年などとは言えない。
筆者が最初に訪れたのはたった36年前のことだが、日本はまだまだのんびりしていた。飛鳥寺からたんぼの中の入鹿首塚に出ると、れんげの花じゅうたんが一面に広がっていた。
ずっと同じ場所に、同じ飛鳥の大仏が座している。それだけで偉大なことではないか。
(紫竹庵人)
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2008年04月02日
ガソリン値下げに喝采

ひょうたんから駒ではない。昨年12月7日、政府と与党が、道路財源となっているガソリン税などを10年間延長することで合意した。その時、2008年3月末で期限切れとなる今回の租特法の延長が決まったと思った。
暫定が34年続いて、さらに44年にしようというのだから、冗談を通り越している。筆者が会社に入る2年前からガソリン税の暫定上乗せが始まり、その本人が3年後に退職を迎えようとしている。そんな長い時間が暫定でいいはずがない。
10年ほど前、日本という国家について考えていたとき、この国はなんて「臨時」が多いのかということに気付いた。次いで「暫定」にも気付き、「特定」という表現にも多く出合った。おー、日本は「臨時・暫定・特定国家」なのだと納得した。きっかけはすべてガソリン税だった。
12月の政府・与党合意について、民主党は租特法の期限切れ後は「暫定税率の引き下げ」「ガソリン税などの一般財源化」を求めていたが、実現するとは思っていなかった。通常国会でのやりとりで「間違いでもいい」「1日でもいい」、租特法が失効することになれば、長年続いてきたおかしな税制のおかしな部分に気付いてくれるきっかけになる。そう考えたのだ。
それが昨日、現実のものとなった。多くのスタンドは「ガソリン税は蔵出し税だから在庫がなくなるまで値下げはできない」と言っていたが、市場原理とはそんなものではない。一人でも値下げを始めれば、燎原の火の如く津々浦々に波及するものなのだ。
1日未明から、それは始まった。というより、29日、青森市のスタンドはすでに先取り値下げを始めていた。たった1日で全国のガソリンの平均価格は10円以上下がったのだから、大したものである。
読売新聞は1日朝刊の一面で「値下げ狂騒曲」という大きな見出しを掲げた。多くの新聞は「混乱」という熟語を多用してこの日の値下げのもようを説明しようとした。
どこが混乱なのだ。多くのドライバーはこの日を心待ちにしていた。国民は喝采したのに、なんという表現なのだろう。税収が減る政府や自治体、業者にとっては悪夢かもしれない。たとえ値下げ幅が多少ぶれたとしても値上げが起きたのではない。1円でも下ることは消費者にとって歓迎すべきことなのだ。メディアはもっと消費者の視点から記事を書かなければならない。今回の“騒動”でそんなことを強く考えた。(続く)
2007年12月7日の政府・与党「道路特定財源」合意は次の通り。
①租特を10年維持。(暫定これまで5年が最長だった。改革の大幅後退である)
②10年間の道路事業規模を59兆円(国交省要求は65兆円=現在6.5兆円×10年)
③道路特定財源の一般財源はたった1800億円
47NEWS編集長 伴 武澄
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2008年04月01日
始まった値下げのスパイラル
ガソリン税などの暫定税率が失効した1日、全国のガソリンスタンドでは値下げが相次いだ。参加52社が報じるガソリン価格は午後4時現在、岐阜県北方町の117円が最低。暫定税率がかかっている在庫分の値下げは難しいという大方の予想を打ち破って、値下げのスパイラル合戦が始まった。
朝方、北國新聞が報じたのは「午前零時に25円値下げしたスタンドに客殺到」という内容の記事。次いで北海道新聞が「札幌では121円スタンドも」と報じた。共同通信の「値下げ記事」には泉佐野市で118円という写真を掲載した。
47NEWSとしては全国のガソリン価格の値下げ実況をしなければならないと判断した。
午後になると各紙が午前中に取材した値下げ記事が相次いでサイトにアップされた。「人間クロール」で丹念に追っていくと、各地で対応がまちまちであることが分かった。一方で最低価格がどんどん下がっていく状況が見えてきた。
「ガソリン価格比較」という投稿サイトをみつけた。全国のガソリン価格をウエブ上で比較できるという便利なサイトだ。午後4時現在、アクセスが集中してつながりにくいが、愛知県刈谷市で「116円」という最低価格が提示されている。2番目は東京都足立区の118円。47NEWSの価格調査は悪くない。
多くのメディアはこれまで「たった一カ月で乱高下することは国民生活に混乱をもたらす」ように報じてきたが、各紙には「やっと満タンにできた」「ほくほく顔」といって消費者の声も聞かれ、多くのドライバーに暫定税率の期限切れは朗報とうつっているはずだ。
まだ値下げが浸透していない地域や業界団体が値下げ幅を協議するなど独禁法違反まがいの行為も報告されているが、47NEWSとしては「人間クロール」部隊に鞭打って、各地のガソリン価格状況をチェックしていきたい。
ここ数年、ニューヨークの原油先物の高騰を受けて、ガソリン価格の値上げが相次いでおり、1リットル当たりのレギュラー価格はほとんどの地域で150円台に突入していた。競争原理より、石油元売りの値上げをそのまま価格転嫁してきた結果である。これまでの価格上昇の局面では競争原理が働きにくかったが、逆の局面では、値下げ競争が激化するのは一般的な経済原理だ。
たった一カ月かもしれないが、個人的にも一ドライバーとして春一番の価格下げをエンジョイしたい。
(47NEWS編集長 伴 武澄)
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