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2007年11月28日

エア三線が決まってる、りゅうちゃん

 強烈な個性を発揮しているマスコットキャラクターが沖縄にいた。その名も「りゅうちゃん」。さっそく琉球新報社に問い合わせると「りゅうちゃんの仲間です」というデザイン部のAさんが懇切丁寧に応対してくれた。ryuchanprof.jpg

(わたし)  えー、まず、りゅうちゃんのプロフィールを教えてください。
(Aさん) あれっ? ブログに載ってますよ?
わたし え? Aさんのブログですか?
(Aさん)  いいえ、りゅうちゃんのブログ「りゅうちゃん日記」です。
(わたし)  なに!? りゅうちゃんがブログ書いてるの?

 というわけで、琉球新報公式サイトから「りゅうちゃん日記」を見にいくと、「プロフィール」がしっかり載っていた。

  出身地:ニュースの島
  身長:新聞を広げたぐらい(約82センチ)
  体重:琉球新報朝夕刊約1カ月分
  ※みんなに会いにいくときは、ちょっぴり大きくなるよ。
  口ぐせ:「りゅう!」
  好きな食べもの:山菜
  苦手なもの:大きくなりすぎたプレコ
  最近ハマっていること:ブログ

 なんと、しっかりしたキャラが設定されているではないか! りゅうちゃんのプロフィールを見ながら、Aさんに事実確認をしてみた。

(わたし)  ニュースの島って、沖縄のこと?
(Aさん)  りゅうちゃんいわく、慶良間諸島の果てにある幻の島らしいです。
(わたし)  まぼろし?
(Aさん)  はい!(キッパリ)そこから那覇まで泳いでやってきたんですよ。
(わたし)  背丈が人前で伸びるって、どういうことなんですか?
(Aさん)  さ、さあ、どういうことなんでしょうねぇ? ( ̄_ ̄;;
(わたし)  なんで?
(Aさん)  なんでですかねぇ・・・
(わたし)  ・・・・。ところで、好きな食べ物の山菜って、なに?
(Aさん)  えっ、山菜は山菜ですよ。細かいところ突っ込みますねー( ̄Д ̄;;
(わたし)  りゅうちゃんが苦手な「プレコ」って?
(Aさん)  プレコはナマズの仲間で、大きいものでは1メートルくらいあるんです。それが水槽のガラスに密着している様子が、もう、気持ち悪くて・・・
(わたし)  Aさんが気持ち悪いと思ってるんじゃないの?
(Aさん)  い、いえ、りゅうちゃんがそう思ってるんです。

 うーむ、噛み合っているようで噛み合っていない。それは、わたしが「りゅうちゃん」を架空の存在と思っていて、Aさんが実在の生き物として応対しているからだ。
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(わたし)  りゅうちゃんって、実在するんですか?
(Aさん)  当たり前じゃないですか! 生きてますよー、ちゃんといるんです!!沖縄では子供たちの人気者なんですよー。
(わたし)  うーむ。実在するのか。じゃあ性別はある?
(Aさん)  男の子です。高倉健さんや石原裕次郎さんに「あこがれりゅなあ」ってよく言ってます。
(わたし)  特技は?
(Aさん)  エア三線ですね。 http://ryuchan.ryukyushimpo.jp/?p=1094
(わたし)  ぶはははは! ほかにも特技はあるの?
(Aさん)  あの丸い手で牛乳パックも開けられます。ああ見えて意外と器用な2歳児なんですよー。
(わたし)  え? 2歳児ですって? 生年月日はあるの?
(Aさん)  2005年9月15日。ちなみに9月15日は琉球新報の創刊記念日なんですけどね。
(わたし)  そりゃまた奇遇ですね!
(Aさん)  ほんとにねー(笑)
(わたし)  ところで、りゅうちゃんが実在する生き物だという前提でお尋ねしますが、どんな生き物なのですか? 82センチの身長が人まで大きくなるんでしょ。魚類とか、両生類とか、ほ乳類とかでいうと?
(Aさん)  ええぇ・・・りゅ、りゅうちゃんはりゅうちゃんですよー。
(わたし)  血液型は?
(Aさん)  R型。深く突っ込まないでください。
(わたし)  恋人とかいるの?
(Aさん)  みな子ちゃんという幻の恋人が。彼女はりゅうちゃんのために「りゅうちゃんのうた♪」を歌っているんですよ。
(わたし)  みな子さんの携帯番号は?
(Aさん)  どさくさに紛れて何言ってるんですか ! みな子ちゃんも2歳児ですよ!
(わたし)  頭にアンテナがありますけど。
(Aさん)  はい。ニュースをキャッチするためのものなんです (⌒-⌒)
(わたし)  いや、だからアンテナが生えている生物種って、、、
(Aさん)  細かいことは気にしない!( ̄皿 ̄;;
(わたし)  ご、ご、ごめんなさい。ところで、アンテナでニュースをキャッチするりゅうちゃんは、新報の記者なんですか?
(Aさん)  (はっさ、この人よ、何でこんなにアンテナにこだわるわけ?)いいえ、りゅうちゃんの所属は、じつは人事部なんです。
(わたし)  (◎_◎) ン? 人事部員? 
(Aさん)  わたしたちも、りゅうちゃんの社員証を作ってくださいってお願いしているところなんですけどねー。
(わたし)  わたしたち? どういう人たちのこと?
(Aさん)  わたしたちは「りゅうちゃん体操部」の部員なんです。県内各地のイベント会場や保育園などで、りゅうちゃん体操を広めているんですよ。
(わたし)  体操部、そして、りゅうちゃん体操!
(Aさん)  ちゃんとブログ見てくださいよ! (x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
(わたし)  はい ヾ(^-^;) ゴメンゴメン

 というわけで、琉球新報公式サイトをよーく見ていくと、りゅうちゃん関連のページがたくさんあった。出色は、会員制サイト「りゅうちゃんクラブ」。会員割引やプレゼントなどが豊富だ。グッズを買ってくれるのは、なぜだか30代の女性が多いらしい。ターゲットはキャリアウーマンとヤングママか!?

 ブログの「りゅうちゃん日記」は過去に2つのブログの容量がいっぱいになり、現在は3つ目に突入している。りゅうちゃんの筆力、おそるべし。あの丸い手でよく書けるものだなあ。

 ブログのなかには、ダウンロードコーナーがあって、りゅうちゃんの壁紙やCM、りゅうちゃんのうたなどがアーカイブとして格納されていた。あれこれ探していくと、なな、なんと、電話で応対してくれたAさんが参加しているであろう「りゅうちゃん体操」のYouTube動画を見つけた。

(わたし)  すごいですね! りゅうちゃん人気もさることながら、盛り上げようとしているAさんたちの熱意が熱い、熱すぎます!
(Aさん)  あんまり褒めないでー。照れるさー (*´▽`*)
(わたし)  ところで、りゅうちゃんの歌やCMのなかに、「アンテナでニュースをキャッチ!」というフレーズがありますが、やっぱり、りゅうちゃんの頭のアンテナは、電波を拾うんですか?
(Aさん)  し、しつこい・・・なんで、そこまでアンテナにこだわるんですか?
(わたし)  いえね、ちょっと気になることがありまして。琉球新報は活字メディアなのに、電波系はちょっと矛盾するんじゃないかなって、、、、ようするに、ラジオを聞いてるんでしょ? 競馬とか、株価とか?
(Aさん)  りゅうちゃんは競馬も株もやってません! それと、ラジオの電波じゃなくて、みんなをハッピーにするいろんな情報をキャッチしてるんです! あっ、そろそろりゅうちゃんと体操キャラバンに出掛ける時間なんで、この辺で失礼しましょうねー。

 Aさん、どうもご協力ありがとうございました。(ソリティアン)

▽ 琉球新報の会員サイト「りゅうちゃんクラブ」
http://www.ryuchan.jp/index.jsp
▽ ブログ「りゅうちゃん日記」
http://diary.ryuchan.jp/
▽ ブログ旧「りゅうちゃん日記」
http://ryuchan.ryukyushimpo.jp/
▽ ブログ旧旧「りゅうちゃん日記」
http://ryuchan.exblog.jp/
▽ りゅうちゃん壁紙ダウンロードサイトとテレビCM動画、りゅうちゃんの歌
http://diary.ryuchan.jp/download/
▽ りゅうちゃん体操キャラバン(りゅうちゃん体操のYouTube動画あり)
http://diary.ryuchan.jp/caravan/


2007月12月3日追記

 PNJスタッフが新宿のプリクラでりゅうちゃんに遭遇しました!

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偽装のリアリティー

 マクドナルドまで期限切れのサラダなどを売っていた。昨日のニュースである。

 マックはつくり置きで調理後、5分以上経つとそのマックは捨てられる。かつてそう聞いたことがある。もったいなと思ったが、「つくりたて」を食べさせるのがマックの戦略だった。そんなマック店が一連の食品偽装に手を染めるとは思ってもみなかった。

 明日、11月29日は「肉の日」なのだそうだ。「いいにく」の語呂合わせである。吉兆にとってどこの牛肉であっても、「三田」「但馬」で通っていたのだから、何をかいわんやである。

 しかし一方で、なぜ食品偽装がこうも連発するのか消費者としても考え直さなければならない。われわれは必要以上の「品質」をつくり手に求めてはいないか。そんな消費者の嗜好に迎合するかのように、つくり手は品質や産地について過剰なまでのこだわりをみせる。そんな図式は考えられないだろうか。

 その結果、たった1日ぐらいの消費期限のごまかしで社会的鉄槌を受けてしまうのだ。

 松阪牛がうまいと、誰が言い出したのだろうか。うまい肉が松阪育ちで、口伝てに牛肉といえば「松阪」の名が有名になったはずである。最初に松阪牛の名があったのではない。今は誰もうまいと言っていなのに「阿波牛」だとか「高知牛」という“産地ブランド”が勝手につけられている。

 子どものころ、コメに名はなかった。戦後が終わっているのに、農水省は食管法を維持していた。米穀通帳がまだ存在していた。米屋に行って「おコメ5升ください」といえば、夕方には家にコメが届いていた。

 そんな時代でも「うまいコメ」はあった。階下に住む結城さんは山形県出身で、いつも山形からコメが届いていた。結城さんのところで食べるご飯は米粒がきらきら光っていて飛びぬけておいしかった。農林何号だとかのコメの品種は学校で習っていたが、ササニシキとかコシヒカリの名はまだなかった。1960年代に自主流通米という制度がつくられて、コメに名がつくようになったのである。

 10年以上前、ファン・ウォルフレンという人が『偽りのリアリティー』という本を書いて評判を呼んだ。ファン・ウォルフレンは、日本社会が偽りだらけであるにもかかわらず、日本人たちは我関せずとばかりにやり過ごし、その偽りを疑わないことに警告を鳴らした。

 筆者はその時分、「コメブレンド事件」というコラムを書いたことがある。それから10年、消費者は自国内でおきていることに眼をつぶって「輸入農産品は危ない」という国家的宣伝に乗せられている。偽装列島はますます偽りの迷路に入り込んでいる。(紫竹庵人)

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2007年11月26日

働き者だね、かほピョン!

全国の自治体などでマスコットキャラが次々と作られ、人気を博している。先の「愛・地球博」ではモリゾーとキッコロがちまたにあふれかえった。1970年の大阪万博のときにはなかったことだ。キャラクター人気を盛り上げた立役者といえば、日本のサブカルチャー界を代表する漫画家みうらじゅんさんだろう。みうらさんの造語「ゆるキャラ」は、いまの日本を世界に紹介する際に不可欠なアイテムかもしれない。

さて、47ニュースに参加している全国の新聞社もマスコットキャラクターを作り、PRに余念がない。デスク日記では不定期で、新聞社のマスコットを紹介していきたい。とはいえ、北から南まで順番に紹介していくのも芸がないし、筆者の根気も続きそうにないので、気が向いたときに手当たり次第、きわめて安直に紹介していく。

というわけで、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の「マスコットキャラクター一覧」の項をのぞいてみると、「新聞社」のカテゴリがあった。そこで紹介されていた新聞社キャラの中で、47ニュース参加社のものが9つも紹介されている。

ぶんぶん(北海道新聞)、かほピョン(河北新報)、雷神くん(上毛新聞)、ニック(新潟日報)、サン太郎(信濃毎日新聞)、にゅーすけ(高知新聞)、ぺーぱくん(佐賀新聞)、ワラビー(沖縄タイムス)、りゅうちゃん(琉球新報)

手始めにこの中からひとつピックアップしていこう。

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・・・・もちろん、ある程度のことはわかる。たとえば特技は「長い耳ですばやく情報をキャッチ、速い足で読者に新聞をお届けするのが得意」と書かれている。そうか、かほピョンは記者だったのか!? と思って読み進めると、次に仕事として「河北新報のことをわかりやすく説明したり宣伝したりすること」と記されている。記者をしながら宣伝もするのか! 性格は「喜怒哀楽が激しい。なんでもかんでも一喜一憂するのがタマにキズ」と記されている。けっこう熱いんだな。ラテン系か?

もっと詳しく知りたくて、「コルネット」の編集部に電話したところ、かほピョンの性別や誕生日、好きな食べ物などは教えてもらえなかった。ただし、3年前から着ぐるみのかほピョンが作られ、河北新報本社や各地の販売店のイベント会場に出没しているという。この着ぐるみが大人気で、イベントは確実に盛り上がるとか。PR宣伝係としては、そこいらの「ゆるキャラ」に負けない活躍をしているようす。でも、自慢の長い耳を使ってどんな取材活動をしているのだろう。それと、ちょっと気になるのは、かほピョンの休日が年に9日しかないということ。つまり、新聞休刊日だけ。働き者だね、かほピョン!

次回はどの会社のキャラを紹介するかって? ・・・そんなの、まだ決めてませんって。ゆるい連載ですから。(ソリティアン)

▽ 河北新報のかほピョン紹介ページ http://www.kahoku.co.jp/pyon/index-pyon.htm
▽ かほピョン壁紙がダウンロードサイト(河北仙販) http://www.senpan.co.jp/kbgm/
▽ かほピョンの着ぐるみが登場するブログ ふらっとスタッフのつぶやき(浦田大輔@ふらっと)

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2007年11月23日

すっかり冬景色

 気圧配置が西高東低の冬型に変わり、日本列島は22日から23日にかけてぐーっと冷え込みました。列島の北はすっかり雪景色。大雪に見舞われ、交通網が麻痺した地域もあります。(寒さに弱いわたしは鼻水が止まりません。ぐすん)。

 さて、47ニュース参加新聞社もいっせいに冬景色の写真をサイトにアップロードしています。下のサムネール写真をクリックすると、各地の地方紙サイトにジャンプします。どこにジャンプするかはお楽しみ。(すね毛)

200711_snow_doshin.jpg 200711_snow_daily.jpg 200711_snow_gifu.jpg 200711_snow_iwate.jpg 200711_snow_jomo.jpg
200711_snow_kahoku.jpg 200711_snow_kii.jpg 200711_snow_kitanihon.jpg 200711_snow_kobe.jpg 200711_snow_minpo.jpg
200711_snow_minyu.jpg 200711_snow_niigata.jpg 200711_snow_sakigake.jpg 200711_snow_shinmai.jpg 200711_snow_simotsuke.jpg
200711_snow_touou.jpg 200711_snow_yamagata.jpg 200711_snow_daily02.jpg 200711_snow_tokushima.jpg 200711_snow_iwate02.jpg

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2007年11月14日

脳内メーカーの兄弟続々

 以前、このデスク日記で「脳内メーカー」というお遊びツールを紹介しつつ、47NEWS編集長の脳内が「悩」に満ちていたことと、全国新聞ネット(PNJ)社長の脳内が「嘘」と「悪」と「休」から構成されていたことをスクープした。そんなことを思い出しながら、久しぶりにこのサイト(うそこメーカー)にアクセスすると、いろんな「メーカー」が開発されていて驚いた。

 なかでも私が面白かいと思ったのは、四字熟語メーカーというツールである。今回もお約束どおり、編集長と社長の名前で占ってみた。

 編集長氏も社長も、ともに姓が一文字なので、名との間に全角スペースを入れた。まず最初は編集長氏を表す言葉は・・・・

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 うーん、47編集長を表す四字熟語はなんと、「右脳重視」だった。脳内メーカーでは「悩」だらけだった人物だけに、四字熟語の結果も妙にシンクロしているではないか。頭使いすぎですよ>編集長

 さてお次はPNJ社長の名前を入れてみると・・・

shacho.jpg

 ぶはははは! 脳内メーカーでは「嘘」と「悪」と「休」だった人を表す言葉が「単純王子」だとは! こちらも妙に納得させられた。彼を知る人はどんなコメントをするだろう。

 いつも編集長と社長の名前ばかり遊んでいると、社内におけるわたしの立場が微妙に危うくなるのでこのくらいにしておこうと思ったが、今回は悪のりして「47NEWS」を表す四字熟語を紹介して筆を置くことにする。(心臓の弱い人は画面を下にスクロールせぬこと)
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 う・・・・ 心臓が3秒ほど止まってしまった。  (ソリティアン)

▽四字熟語メーカー http://usokomaker.com/yoji/

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2007年11月13日

「神様」とわたし

 稲尾和久さんが亡くなった。訃報に接してすぐ思い出したのが1958年(昭和33年)日本シリーズの劇的なドラマである。3連敗から4連勝。巨人を相手にした超人的なピッチングはもちろん、第5戦ではサヨナラ本塁打。西鉄ファンが「神様、仏様、稲尾様」とあがめたのも当然だろう。

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 ちょうどその頃、小学生のわたしは北海道北部の小さな町の病院のベッドにいた。ペニシリン注射でショック状態に陥り、緊急入院していたのだ。その病床で鉱石ラジオ相手に激闘の成り行きにやきもきしていた。なぜか夕方になると脈拍が120前後まで亢進(こうしん)したのは不利な戦況のせいだったのかもしれない。

 ご多分に漏れず当時のわたしは野球少年で、これまたごく普通のG党だった。ラジオもその後のテレビも中継されるのは巨人戦ばかり。おまけに立教大学在学中の頃から長嶋茂雄ファンでもあった。そのヒーローらを手玉に取った西鉄の「神様」はにっくき存在だったことだろう。

 それから24年後、野球記者として中日担当となったわたしはこの大投手と妙な“出会い”をすることになった。82年の串間(宮崎)キャンプを終えシーズンが開幕してから、「こんちわ、稲尾さん」と声が掛かるようになった。相手は小松辰雄、牛島和彦ら投手陣である。

 稲尾さんは78年から2シーズン、中日の投手コーチを務めていた。稲尾さんとわたしの風貌が似ていることから若い彼らは親しみを込めて冷やかしたのだ。ちなみにこの82年に中日はセ・リーグ優勝を果たした。彼らが活躍したのも「稲尾さん」の掛け声とともに忘れられない思い出となっている。

okamoto.jpg 風貌に関してはご本人から「俺の方が目が大きい」と直言された経験がある。もう20数年前のことだが、共同通信運動部の野球記者たちは球界の著名人を招いて勉強会を開いていた。昼飯を食べながらのざっくばらんな会合で、講師は広岡達朗、王貞治さんなど豪華メンバーだった。

 稲尾さんがゲストのとき、司会役の先輩記者がわたしを指して「似ているでしょう?」と稲尾さんに問いかけた答えがそれだった。「目の大きさ」の真偽はさておき、わたしは射すくめられたような感じがした。今にして思えばあれは3連敗から4連勝の奇跡を成し遂げた超人の眼光だった。
                                                      合掌
 鉄腕47号

 【写真】1958年10月、西鉄ライオンズ時代の稲尾和久投手の投球フォーム=西日本新聞

 【西日本新聞の稲尾和久さん特集】
* 稲尾和久さん死去 西鉄エース 年42勝 別府市出身、70歳
* “鉄腕伝説”忘れない 不世出の名投手 抜群の技術、心
* 稲尾和久さん死去 「寂しい限り」 西鉄OBら訃報に驚き
* 「野武士」突然の別れ 「ずっとあこがれ」 九州の関係者 温厚な人柄しのぶ
* 稲尾和久さん死去 神様、仏様…永遠に

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2007年11月08日

立冬-各地の新聞社が伝える日本の表情

 きょう8日は二十四節気の立冬です。

 47ニュースの参加新聞社は、各地の表情を伝えるすばらしい写真を掲載しています。このブログでは、サムネールだけの紹介となりますが、ぜひ写真をクリックして新聞社サイトにジャンプしてください。(すね毛)

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深まる秋 青空広がる 小春日和【河北新報】

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ギンナンの収穫最盛期/三戸【東奥日報】

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深まる秋 里も秋の装い【デーリー東北】

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落葉一面、冬近し【岩手日報】

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鳥海山、人影なく斜面に雪【秋田魁新聞】

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色づくユズ収穫 楢葉町の畑【福島民報】

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矢祭でユズの収穫始まる【福島民友新聞】

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落ち葉が歩道を覆う【上毛新聞】

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国見のミカン 収穫始まる【下野新聞】

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秩父路は秋真っ盛り 暦の上では冬【東京新聞】

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『寂光の滝』 紅葉最盛期 日光【東京新聞】

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色づく木々の葉、遊歩道染める【北日本新聞】

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穏やか立冬、落ち葉拾い ケヤキ並木【岐阜新聞】

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色づく紅葉 古都に風情-きょう立冬【奈良新聞】

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軒下彩る柿のすだれ【日本海新聞】

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ケヤキも徐々に色づく【四国新聞】

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ピラカンサ 赤く実る 「立冬」の県内、肌寒い朝【徳島新聞】

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きょう立冬 温暖でも色づく街路樹【長崎新聞】

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冬の使者マガモが飛来【宮崎日日新聞】

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ぬくぬく立冬 越冬カモメ飛来水上ダンス【大分合同新聞】

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山あいは紅葉深まる【佐賀新聞】


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2007年11月06日

熊野古道とトルコと庄野真代

 和歌山県田辺市で「熊野古道ランドマークソング」プロジェクトが進行中である。

 熊野古道がユネスコの世界遺産に登録されたのに併せて、紀伊からの参道の入り口に位置する田辺市がらなにやらメッセージが発信されている。詳しいことはよく分からないが、このプロジェクトの進行役である多田泰教さん(蛯乃木ユウイチ=NPOクリエイティブ・くらす・たなべ代表)と二カ月前に出会ったことから注目するようになった。プロジェクトメンバーは多田さん、作詞家の及川眠子さん、歌手の庄野真代さん、画家の牛尾武さん。

DSC_3731-thumb-460x308.jpg 熊野古道ランドマークソングは「飛んでイスタンブール」で一世を風靡した庄野真代さんが歌う。11月28日に、森のテーマ「奇跡の森」、海のテーマ「凪の時間」と日本・トルコ友好のテーマ「誓い」の3曲入りのCDが発売される。

 トルコと庄野真代さんの結びつきは「イスタンブール」で分かるのだが、世界遺産の熊野古道とトルコと庄野真代さんがどう結びつくのか。なんてことは考えてはならない。これがベストマッチングだと多田さんが考えているのだから受け入れなくてはならない。

 地方に町おこし事業はあまたある。地元出身の著名人を担ぎ出して・・・、というワンパターンがいつまでも繰り返されている。多田さんのプロジェクトは多分、熊野古道-和歌山-エルトゥールル号遭難-トルコ-イスタンブール-庄野真代という連想ゲーム的発想から生まれたのだと思う。

 これまでの大金を使うだけのワンパターンの型ではない。一人の人間の突飛ともいえる発想を信じ、そこから何かが生まれたら「バンザイ」となれば結果オーライ。そんなプロジェクトに拍手を送りたい。結果的に庄野真代のCDだけが売れるという結果だって悪くない。

 このプロジェクトの“オフィシャルサイト” http://www.agara.co.jp/kumanosong/ を閲覧してもプロジェクトの内容はよく分からないが、以下のようなおもしろいブログがある。「ほんまかい通信」は筆者も日参している。

 ネコも歩けばLIVEなライフほんまかい通信新熊野風景街道詞を読む

 興味ある方はぜひたずねてほしい。
 庄野真代さんのCDの発売はまだ先だが、http://www.agara.co.jp/kumanosong/で視聴できる。これが団塊の世代にはなかなかいいのである。
 

◆『奇跡の森』熊野古道ランドマークソング/森のテーマ
 作詞/及川眠子 作曲/蛯乃木ユウイチ 編曲/佐々木誠 歌/庄野真代

◆『凪の時間』熊野古道ランドマークソング/海のテーマ
 作詞/及川眠子 作曲/蛯乃木ユウイチ 編曲/佐々木誠 歌/庄野真代

◆『誓い』エルトゥールル号遭難120周年記念/日本・トルコ友好のテーマ
 作詞/及川眠子 作曲/蛯乃木ユウイチ 編曲/佐々木誠 歌/庄野真代

 (紫竹庵人)

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2007年11月01日

新聞を葬式に出すという抵抗運動  

 書店をぶらぶらしていると、おどろおどろしいタイトルの本がたくさん売られているのを目にします。「新聞は生き残れるか」「ネットは新聞を殺すのか」「新聞がなくなる日」「新聞社-破綻したビジネスモデル」… 業界の末端に身を置くものとして、なんとも複雑な気持ちになりますが、じつは125年前の高知で「新聞の葬式」が行われていました。

 24日新聞の葬式 自由民権記念館が125年ぶり再現【高知新聞】

 この記事によると、高知新聞は1882年(明治15)、政府による言論弾圧で発行禁止という処分を受けたことに抗議して「新聞の葬式」を行いました。驚かされるのは、当時の新聞人や自由民権運動家たちのバイタリティです。高知新聞は5回も「発行停止」を命じられ、ついに「発行禁止」の処分を受けました。発行禁止は新聞社の死を意味します。しかし当時の関係者たちは「高知自由新聞」という新聞を新たに作り、発禁処分を受けた「高知新聞」の死亡広告を紙面に掲載し、本当に葬式を営んだのでした。newspaper_funeral.jpg

 これ以上詳しい内容は元記事に譲りますが、自分たちの新聞紙を葬式に出すという諧謔と批判の精神に満ちた行為は、拍手喝采ものです。「自由」という普遍的な価値を求める先達たちが、ユーモアを交えながら、大勢の人たちを巻き込んで権力と闘ったという事実は、誇るべき歴史でしょう。

 当時の新聞は、政治的な主張が堂々と展開されることから政論新聞と呼ばれていました。今日の新聞のように、事実の報道に主眼を置く「ニュース主義」、報道に主観を込めない「客観主義」とは大きく異なっていますが、表現の自由や権力からの自由といった価値を栄養分にしている点で継承者だと言えるでしょう。

 「新聞の葬式」という抵抗運動について、知人の学者は「新聞がもっとも幸せだった時代を象徴するできごとだ」と評価しています。言うまでもありませんが、新聞がもっとも不幸だった時代は、言論統制が行われた1930年代後半から終戦までの時代です。

 「新聞」をビジネスの観点だけで語り尽くしてしまうと、本来新聞がもっている価値や可能性が見えにくくなってしまいますね。(すね毛)

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