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2009年02月19日

断末魔の麻生政権 【とほほ】

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 麻生政権はもはや断末魔を迎えている。歴史にたらればはないが、就任直後に解散総選挙を行っていれば、少しは自分の政権の意識が芽生えただろうに、9・15のリーマン・ブラザーズ・ショックを契機に、景気対策優先路線を走った。

 その後5カ月も走ったが、肝心の景気対策すら国会を通過していない。この間に起きたことを思い出そうとしている。思い出すのは麻生太郎首相の発言に端を発した迷走劇ばかりである。秋の臨時国会での所信表明を含めて最初のつまずきは「漢字が読めない」というなんとも情けない事態。漫画宰相の名が定着してしまった。

 定額交付金では「高額所得者は辞退してほしい」まではよかったが、その後は「もらうの」「もらわないの」の空虚な論争でけっきょく自分も貰うことにした。その中で「さもしい」発言は国民に、ばかにされた印象を強めた。漢字もろくに読めない人に言ってほしくない発言だった。交付金論争は年が明けても延々と続いた。

 場外では、鳩山総務相が「かんぽの宿」の売却にまったをかけた。安すぎるとされた鳩山発言によって、入札をめぐる不透明な経緯が相次いで明らかになった。言わなくともいい発言も自らの足を引っぱった。麻生首相の「郵政民営化に賛成でなかった」発言をめぐって国会はまた紛糾した。発言の趣旨を釈明するたびに発言の矛盾を露呈させた。

 官僚の天下りに関する「わたり」の閣議決定も野党にかみつかれた。発言が日毎に変転し、国民から見ると「あんたはどっちの味方なの」と思わせるシーンが連日、テレビで放映された。

 定額交付金問題では小泉純一郎元首相に「3分の2を使って再議決をするような法案とは思えない」というキツーイ・カウンターパンチを浴びた。二発目のパンチは、予算関連法案の衆院議決への「欠席」発言。いまのところチルドレンたちが追随する形勢にはないが、政治の世界は一寸先が闇である。

 最後は中川財務相のG7での「しどろもどろ会見」。与党は衆院で月内に来年度予算を通過させる方針だが、政局がはじけるのはその直後だ。「麻生氏では選挙が戦えない」という声は中堅・若手議員からすでに噴出している。そうした声が勢いづけば、総裁選の前倒しも想定される。そうでなければ、さすがの麻生首相も伝統の宝刀を抜かざるを得ないだろう。(伴 武澄)

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2009年02月16日

年収5000万円じゃやってられない 【とほほ】

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Nikkei onLIneのメルマガ。
 見出しは「年収5000万円じゃやってられない」~ウォール街の懲りない面々
 「俺たちが高給だから、街が潤うのに」

 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090212/185835/

 いやはや、ニューヨークの懲りない面々の強欲ぶりにはなんともいいようがない。オバマ大統領が年収に上限を設けるべきだと発言したことに対してえらい剣幕なんだそうだ。

 ニューヨーク支局の加藤靖子氏のレポートは迫力がある。懲りない面々は会社が政府から巨額の資金投入を受けてかろうじて存続しているのに、自分たちはまだ儲けて続けられると錯覚をしているようだ。

 この人たちは日曜日に教会などには行かないのか、行っても普段の生活と信仰とは別物なのだろうかと疑ってしまう。年間のボーナスが何百億円と聞いて「そんなにもうけていったい何に使うのか」とあきれてしまう。「チップを大盤振る舞いするからニューヨークも繁栄する」なんて発言もあるが、法外なチップはホテルやレストランの従業員を甘やかすだけのことで、正当なサービスに対価ではないはず。まるでカジノ気分なのだ。

 数年前にニューオリンズをハリケーンが襲い多くの犠牲者を出したとき、驚いたのは南部の貧しさだった。ニューヨークとニューオリンズが同じ国とは思えなかった。20年前のニューヨークは犯罪の巣窟で路上で強盗に遭うことを覚悟しながら歩いたことを思い出した。ニューヨークが再び同じ轍を踏まないことを望むばかりだ。(伴 武澄)

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2008年12月26日

ブッシュ・シューズ、注文37万足 【とほほ】

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PN2008122301000119.-.-.CI0003.jpg  ブッシュ大統領が12月14日、イラクでの記者会見で靴を投げ付けられるという珍事があった。二回も投げ付けられたが、ブッシュ大統領はたくみに“攻撃”をかわした。暗殺された大統領は少なくないが、靴を投げ付けられた大統領は前代未聞、これからもめったに見られない光景だろう。映像ニュースを転載したユーチューブは大賑わいである。

 23日の共同通信電は、その靴を製造していたトルコのメーカーに注文が殺到し、従業員を100人も増強したと伝えている。この不況時に従業員を増やしているのはこの靴メーカーだけだろう。

 注文は"事件"の直後、イラクから入り始め、年間で1万5000足しか売れなかったものが、37万足もの注文となっており、この会社は靴の名前を「ブッシュ・シューズ」と改めたそうだ。アメリカからも1万9000足の注文があるというから、これからもっともっと売れるのだろう。

 ブッシュ大統領が12月14日、イラクでの記者会見で靴を投げ付けられるという珍事があった。二回も投げ付けられたが、ブッシュ大統領はたくみに“攻撃”をかわした。暗殺された大統領は少なくないが、靴を投げ付けられた大統領は前代未聞、これからもめったに見られない光景だろう。映像ニュースを転載したユーチューブは大賑わいである。

 23日の共同通信電は、その靴を製造していたトルコのメーカーに注文が殺到し、従業員を100人も増強したと伝えている。この不況時に従業員を増やしているのはこの靴メーカーだけだろう。

 注文は"事件"の直後、イラクから入り始め、年間で1万5000足しか売れなかったものが、37万足もの注文となっており、この会社は靴の名前を「ブッシュ・シューズ」と改めたそうだ。アメリカからも1万9000足の注文があるというから、これからもっともっと売れるのだろう。

 ブッシュ大統領は不屈(くつ)の精神でイラク戦争の正当性を強調したかったのだろうが、屈(くつ)辱のシーンは全世界に放映された。大統領はこのまま鬱屈(くつ)した気分で政権終(シュー)末を迎えることになる。一幕のシーンをみた世界の人々は「クックッ」と笑いを抑えることができなかったそうだ。

 米国内でもブッシュの威信は落ちており、米国のヒストリー・ニュース・ネットワークが4月1日公表した歴史家109人にするネット投票では98%が「失敗した大統領」と認定し、61%が「史上最悪の大統領」と酷評した。ブッシュ靴事件は直後から、インターネットを駆け巡り、数多くのゲームやビデオ・マッシュアップをも生み出している。後世の人々はブッシュ大統領を「靴」というキーワードで思い出すことになるかもしれない。
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 【カイロ23日共同】イラク人記者が首都バグダッドでブッシュ米大統領に投げ付けた靴のメーカーに注文が殺到し、トルコ西部イスタンブールにある同社は注文に対応するため従業員100人を臨時で雇うことになった。フランス公共ラジオが22日伝えた。

 靴メーカーの担当者によると、「事件」が起きてから22日までに計37万足の注文が舞い込んだ。これまで、投げ付けられた靴のモデルは年間1万5000足しか売れていなかったという。同モデルは「ブッシュ・シューズ」と改名された。

 靴は工場から出荷時の価格が1足27ドル(約2400円)。

 注文は当初イラクからが大半だったが、その後、ほかの中東諸国をはじめ、世界各国から集まるようになった。米国からも1万9000足の注文があった。

 中東のアラブ諸国では、同記者の靴投げを「英雄的な行為」と支持する声が広がっている。

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2008年09月11日

火中の栗を拾う総裁選 【とほほ】

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PN2008091001000576.-.-.CI0002.jpg 9月10日、自民党総裁選が告示され、5人の候補者の名が並んだ。前日、ピョンヤンでは建国60周年記念の軍事パレードが行われ、正規軍が参加しなかったうえに、金正一総書記の姿がなかったことから憶測が憶測を呼び、「金総書記重態説」が世界中を駆け巡った。万が一の事態が生じたら東アジアに激震が走ることだけは間違いない。

 そんな北東アジア情勢を背景に始まった総裁選が実に陳腐にみえた。候補者たちが掲げるキャッチフレーズからして危機感に欠けるものであった。

 麻生さんの「日本の底力」はまだしも、小池さんの「もったいない」は賞味期限切れ。与謝野さん「あたたかい改革」、石原さん「心の通った改革」には笑ってしまう。それって何もしないということでしょ。石波さんの「私は建て直す」は意味不明。それぞれに7年前の小泉さんの「自民党をぶっ壊す」ほどの迫力には遠く及ばない。

 外交・安全保障問題にも触れられたが、テロ特措法ばかりが安保ではない。内政と国内景気ばかりが争点となっていたのも悲しい。アジアをどうするのか、世界の貧困にどう立ち向かうのかといった大風呂敷が政治家には不可欠ではないか。

 10日午後の共同記者会見で「解散・総選挙」の時期を問われ、小池さんが「総裁になってから決めます」と言ったほかはみな「次期総裁が決めること」と他人事なのには驚いた。本気で総裁になろうとして戦っているとは到底感じられなかった。

 次期自民党総裁は福田さんの後釜の首相になる。今度ばかりは総選挙を免れない。敗れれば下野せざるをえない。そんな政治情勢である。仮に下野を免れても議席の大幅減は必至。しかも参院のねじれ状態は後2年続く。重要法案の参院可決は難しいままだ。

 立候補した5人はそんな火中の栗を拾う覚悟はあるのか。 (いがぐり頭)

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2008年02月27日

「バールのようなもの」ってどんなモノ?   【とほほ】

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 唐突だが、ニュースによく登場する「バールのようなもの」が、いかなるモノかご存じだろうか。国語辞典で調べると「てこ・釘抜きなどに用いる棒状の金属工具。かなてこ」などと説明されていて、英語では crowbar だ。このバールが…、いや正確には「バールのようなもの」が、なぜだか事件記事にたびたび登場する。

 わたしの知人に「バールって何?」と尋ねてみたところ、バールそのものを知っていたのは約半分。酒飲みの知人は「イタリア語のバーか?」と言い、理系の知人は自信たっぷりに「圧力の単位!」と答えたが、それ以外では「でかい釘抜き」「犯人の商売道具」などと笑いながら答えた者もいた。

 この「バールのようなもの」については、名古屋出身の作家・清水義範さんが短編小説にまとめているほか、落語家の立川志の輔さんも創作落語のネタにしている。そればかりか、オンラインのフリー百科事典・ウィキペディアには「バール」とともに「バールのようなもの」についての解説が載っている。これが遊び心に富んでいて笑える。

 ▽ 「バールのようなもの」 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 ニュース記事は時間との戦いのなかで書かれることが多いので、どうしても慣用句や常套句が使われがち。ニュースの基本要素は5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、どうして、どのように)と言われるように、文章も定型スタイルが多く、技巧に走る余裕はない。いきおい、「犯人はバールのようなものでドアを破り…」という慣用的な表現を使ってしまう。

 わたしも駆け出しのころは「手あかの付いたような表現を使うな」などと先輩記者からよく叱られたものだ。だけど「バールのようなもの」という表現を、いまさら「かなてこのようなもの」と言い換えても、平仮名ばかりでは視覚的に分かりにくい。かといって「てこ・釘抜きなどに用いる棒状の金属工具のようなもの」などと長々と説明するわけにもいかない。この表現は、もはや新聞記者と読者との間に横たわる“お約束”的な言い回しになっていないだろうか。

 47NEWSで「バールのようなもの」という表現がどれくらい使われているかを知りたい人は、下をクリックしてください。(ソリティアン)

 ▽ 「バールのようなもの」が登場する47NEWSの記事

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2007年09月05日

ギャル文字を少々たしなみます 【とほほ】

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 先日、脳内メーカーという占い(?)を紹介したところ、そこそこ評判だったので、調子に乗ってネットの旧聞をお伝えしよう。

 今回紹介するのはギャル文字。「ギャル」という言葉も、換骨奪胎されて意味変容がおこりつつあるが、「ギャル文字」とは要するにケータイメールの言葉遊びである。年寄りには判読不能だが、これも少女文化のひとつと考えても良かろう。

 たとえばこんな文章、あなたは読めますか?

 「ラ→乂冫`⊂ヵレ→、`⊂〃ッち食∧〃T=レヽ?」

 答えは、「ラーメンとカレー、どっち食べたい?」である。

 文字列をよーく見ると、当初の文字が別の文字で合成されたり、半角や小文字など他の文字に無理矢理おき換えられたりしていることが分かるはずだ。パズルのようであり、暗号のようでもある。面白くもあり、バカバカしくもある。

 現代のギャルたちは、なぜこんな文字列を使っているのか-という哲学的な問いは脇に置いておいて、唐突にクイズを出してみることにする。ギャルもおじさんも挑戦してほしい。(答えは下にあります)


  初級(1) 千□儿千ョ⊃
  初級(2) <りひЗぃ
  初級(3) ぉ∧〃ωとぅ
  初級(4) ヶ→勺ィ
  中級(1) /ヽ冫ヵ千王孑
  中級(2) ひヵゞUこ<は〃ゑちU〃
  中級(3) Зッレまoωき〃ヒ儿ズ
  上級(1) κчodo Йёщ∫
  上級(2) ニッホo冫σGOнДЙ
  上級(3) 中身σTょレヽ〒〃ス勹日言己T=〃⊇`⊂

 いかがだろうか。初級はほとんどの人がクリアできるのではないかと思う。中級も頑張れば読めなくはない。上級はアルファベット混じりになっているうえ、47NEWSのコンテンツにも言及しているので、そうとう高度な設問となっている。

 さて、ここまで書いてふと思うのは、わたしのような普通のサラリーマンがギャル文字を駆使できるようになったからといって、なにも良いことはない。おじさん同士でギャル文字メールのやりとりをしてもツマラナイ以上に気持ち悪いことこの上ない。電車の中などで、ギャル文字メールを書いたりしているのを隣席のギャルに見つかりでもしたら、十中八九ヘンタイ扱いされる。少なくとも私の場合は、変な眼差しとともに席を離れていった女性がいた。

 ちなみに、問題を作るにあたって参考にしたのは以下のサイトである。こういうサイトを使えば、清少納言の『枕草子』などをすべてギャル文字に変換することもお茶の子さいさいだ。リンク切れの際はご容赦を。(ソリティアン)

▽ギャル文字変換
 http://mizz.lolipop.jp/galmoji/

▽『ギャル文字一括変換装置』
 http://www.gal-moji.com/moji/gyaru_moji.asp

▽ギャル文字
 http://members.jcom.home.ne.jp/cmx/tx/gal.html

 

 

 

 

 

 

 


回答
  初級(1) チロルチョコ
  初級(2) くりひろい
  初級(3) おべんとう
  初級(4) ケータイ
  中級(1) ハンカチ王子
  中級(2) ひがしこくばるちじ
  中級(3) ろっぽんぎヒルズ
  上級(1) Kyodo News
  上級(2) ニッポンのGOHAN
  上級(3) 中身のないデスク日記だこと

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2007年07月27日

選挙のあるべき姿とは? 【とほほ】

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 残りあと2日。投票日を 29日に控え、各陣営は最後の追いこみに必死だ。このまま民主が勢いを維持するか、はたまた自民が盛り返すか。泣いても笑ってもあと2日だ。

 今回の参院選、 12年に1 度の「亥年選挙」。春の統一地方選で各種団体が疲弊し、投票が下がるといわれている。しかし、47ニュース参加紙の選挙関連記事を見てみると、各地で期日前投票の利用が前回に比べ増えている。討論会も盛況のようだ。年金記録不備や政治とカネの問題など、有権者の関心の高さが伺える。

 選挙への関心が高いというのは歓迎すべきことだが、もう少し翻ってみて選挙のありようそのものを考える機会を持ってもいいのではないだろうか。現在、東京渋谷の「シアター・イメージフォーラム」でいいきっかけを与えてくれる映画が公開されている。その名も『選挙』。すでに多くのメディアで紹介されているので、ご存知の方も多いかもしれない。

 東京でコイン切手商を営む「山さん」こと山内和彦氏が、2005年に行われた神奈川県の川崎市議選に自民党公認候補として出馬。政治の素人、山さんが自民党得意のどぶ板選挙に悪戦苦闘する姿を描いた「選挙観察ドキュメンタリー」である。監督はニューヨークを拠点に活動している気鋭の映画作家、想田和弘氏だ。大学で同窓の山さんが立候補すると聞いて「面白いことがおきる」と直感したという。日本の選挙風景の“異様さ”を、街のざわめきの中に淡々と描くことでシニカルに伝えている。

 駅前での街頭演説や選挙カー。私たち日本人は、ありふれた光景として普段気にも留めないが、こうしてカメラレンズを通してじっくり見せられると苦笑するしかない。

 彼の口から繰り返される言葉は「やまうちかずひこ」と「小泉改革」だけだ。選挙カーでは妻さゆりさんが、「政治の世界では『妻』でなく『家内』だ」と教えられながら慣れないマイクを握る。しまいには電柱にお辞儀、カーネルサンダースに握手を求める!?具体的な政策は話さずとにかく名前を連呼し、妻との二人三脚をアピールする。そして組織票。これが選挙戦略だ。

 日本は諸外国と比べると選挙に関する規制がかなり厳しい。ホームページの更新、メールの返信も選挙期間中はできなくなる。選挙運動の方法・手段が細かく制限される現状では、難しい政策を訴えるより、とにかく名前を覚えてもらう、人柄を強調するという方法論に傾いてしまう。

 ドイツでは騒音を振りまきながら街の中を疾走すれば、有権者のひんしゅくを買って逆効果だという話を聞いたことがある。誰もいない団地に向かって手を振りお辞儀をする姿に、上映されたベルリン国際映画祭の会場は爆笑に包まれたという。外から見れば、ナンセンスなのだろう。

 私は爆笑なんてできなかった。この滑稽さは、今までの日本の政治風土のたまものであり、それは日本人一人ひとりの考え方から生まれたものだからだ。自分の情けない姿を見られ羞恥心をごまかす苦笑いを浮かべる、そんな感覚を覚えた。

 有権者との距離を縮める創意工夫が必要だと思う。アメリカでは、民主党の大統領候補者に動画投稿サイト「YouTube」を利用して市民が質問するという討論会が行われ、好評を博した。同党幹部は「今日のスターは質問した人々だ」と語った。

 一方、日本には「無党派は眠っていて」と平気で口にする政治家がいる。そんな有権者無視の発言を耳にするとき、私は暗澹たる思いに襲われるのだが、みなさんはどうお考えでしょう。(肉きゅう)

・映画『選挙』HP(http://www.laboratoryx.us/campaignjp/
・想田和弘監督のブログ(http://documentary-campaign.blogspot.com/
・山さんブログ(http://senkyo-yama.seesaa.net/
・47ニュース参議院選挙特集ページ(http://www.47news.jp/topics/saninsenkyo/

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2007年07月23日

試されているのは大人 【とほほ】

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1.JPG

 「experimentを和訳しなさい」

 これは、私が高校1年の時に出されたテストの問題である。ただし、英語ではない、生物のテストだ。


 私のクラスの生物を担当したM先生は、植物の紅葉について高校教師をしながら研究し、その筋ではとても有名な先生だった。当時も大学と共同研究し、その研究結果、学会での模様を授業中に私たちに発表していた。自らが現役の研究者だからこそ英語の重要性を強調していた。


 なんとも印象的だったのは、毎回の授業冒頭、科学雑誌「ネイチャー」の切抜きのコピーを全員に配り、最新の科学事情を解説してくれたことだ。多くの場合30~40分と話が続き、時には政治談議、社会批評へと話が及ぶ。教科書を開いて授業をした記憶がほとんどない。「教科書に書いてある事は、読めばわかるから自分でやっとけ」。これが先生の口癖である。


 私は文系の道を進んだが、眼光紙背に徹するような先生の目力は今でも記憶に残っている。教科書のような小さなキャンバスでは描ききれない、より大きな世界の存在を示し、学問の面白さ、奥深さを感じさせてくれた。私が考える理想の教師像の原型としてM先生がある。


 4月に足立区で実施された学力テストをめぐり不正があった。ある小学校で学校成績を上げるためか、障害のある生徒3人の結果を除外していた。誤答している生徒に教師が正答を指で示していたことも明らかになった。


 このような学校、教師に囲まれた生徒が不憫でならない。学力のみの物差しで測られ、さらにその学力でさえ、大人の事情で歪められる。これでは教師への不信だけが募り、学問への好奇心などは失ってしまうだろう。教育現場への過度な競争原理の持ち込み、その害毒がもろにあらわれているのではないだろうか。


 今春、43年ぶりに全国学力テストが行われた。ここで試されているのは大人の見識、教養なのかもしれない。(肉きゅう)


・学校ぐるみの不正認める 学力テストで足立区教委公表【共同通信】
・足立区の学力テストで不正 答案指さし、間違い指摘【共同通信】
・43年ぶり全国学力テスト>【共同通信】

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2007年07月12日

頭痛ならぬ、頭音(あたまおと)    【とほほ】

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 個人的な雑談で恐縮ですが、ある歌がわたしの頭から消えてくれずに困っています。

 鼓膜が振動して聞こえてくる歌ではありません。それは意識下でエンドレスに再生されるもので、幻覚に近いものかもしれません(ちと怖い)。わたしとしては、一刻も早く意識の隅に追いやりたいのですが、意識すればするほどボリュームは大きくなってしまいます。なるべく考えないようにしようとして、単純作業に没頭したりしても、ふと気が付くと、鼻歌まじりにその歌を口ずさんでいたりして、愕然とさせられること何度かありました。

 頭痛は鎮痛剤を飲めば済みますが、頭音を消してくれる妙薬はありません。痛みはないため、害はそれほどなさそうです。でも、嫌いな音楽や声がのべつまくなしに流れてくると、さすがに疲れてしまいます。深刻な顔をして病院にいき、「頭の中の音を消してください」と相談することもできない状態は、楽ではありません。

 今回、わたしの頭の中で鳴りやまないのは、演歌歌手の村木謙吉さんが歌う「おやじの海」(作詞作曲:佐義達雄、1972)です。けっこうヒットした曲だそうですが、個人的には思い入れがあるわけではありません。好みの曲でもありません。にもかかわらず、あの「ヨイショ、ヨイショ♪」という掛け声が頭の隅でこだまして、やがて着流し姿の村木さんがシブい声で歌い始めるのです。

 小じゃれたフランス料理を食べているときも頭の片隅で「ヨイショ…ヨイショ…♪」。包丁でタマネギをスライスしているときも、満員電車ですし詰めでになっているときも、どこからともなく「ヨイショ…ヨイショ…♪」。深夜、映画『ティファニーで朝食を』を見て、オードリー・ヘプバーンは可愛いなあと見惚れているときも、頭の片隅に村木さんが現れて、「海はよぉ~♪」・・・・。他人からみれば滑稽でしょうね。

 せっかくなので、過去に、数日~数ヶ月間にわたってわたしを悩ませてくれた頭音をリストアップします。これでわたしの年代や生育環境がある程度わかりますね。(あかん、思い出してしもた!)

『世界の国からこんにちは』(歌:三波春夫、作詞:島田陽子、作曲:中村八大。大阪万博のテーマ曲)
『ドンパン節』(秋田県中仙地域の民謡)
『妖怪人間ベム』(歌:ザ・ブレッスンフォー:作詞:第一動画、作曲:田中正史、編曲:高橋五郎)
『プレイガール』(作曲:山下毅雄。70年代テレビドラマのテーマ曲)
『サムバディ・ストール・マイ・ギャル』(作曲:Leo Wood、吉本新喜劇がオープニング曲に採用)
『パルナスの歌』(歌:中村メイコとボニージャックス。60~70年代に一世を風靡した関西の洋菓子メーカーのCM曲)
『南海ホークスの歌』(歌:灰田勝彦、作詞:佐伯孝夫、作曲:佐々木俊一)
『新世紀エヴァンゲリオン』の中にある「ASUKA STRIKES!」(NEON GENESIS EVANGELION [Soundtrack] )
『太陽がくれた季節』(歌・作詞・作曲:青い三角定規)

 ・・・・ハチャメチャですね。頭音になる楽曲や歌が、かならずしも好きなものではないというあたりに、この現象を解く鍵がありそうです。わたし自身、なんの脈絡もなく頭音が聞こえてくるのですが、じつは無意識下に何らかの刺激を受け取っていて、頭音はそうした刺激に対するリアクションかも知れませんね。

 みなさんには、どんな頭音がありますか? (あんけらそ)

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2007年04月23日

これも選挙、あれも選挙 【とほほ】

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 投票率99%、棄権2人だけ 新潟県粟島村議選


 新潟県粟島村の村議選(定数8)では有権者数303人のうち、入院などの理由で棄権した2人を除く301人が投票、投票率は99・34%だった。過去2回は無投票だったが、今回は9人が立候補し12年ぶりの選挙となった。選管によると開票作業は20分で終了。親せきで同姓の候補者もいたが無効票や案分票はゼロ。最低当選ラインは31票。たぶん日本一「重い一票」の選挙だったのだろう。粟島村には申し訳ないが、有権者が300人ならば、わざわざ議員を選ぶまでもない。地方自治法に残る「村民会議」でものごとを決めればいい。そんな印象を得た。


 落選した9人目の松浦武次氏は55歳の“最年少”。詳しい事情は知らない。偶然かもしれないが、この村では“年功序列”で決まる???


◆◆粟島浦村議選 開票結果(定数8―9)選管最終◆◆


 当    38  脇川  登 63 無新 (1)
 当    38  本保 清逸 64 無新 (1)
 当    35  本保 信勝 67 無現 (3)
 当    35  菅原 米男 71 無現 (4)
 当    33  本保  茂 69 無現 (5)
 当    32  松浦 春次 66 無新 (1)
 当    32  本保 友明 57 無新 (1)
 当    31  脇川 為雄 64 無新 (1)
      27  松浦 武次 55 無新    


【注】カッコ内数字は当選回数。無は無所属。


あと54票…ああ再試合 宮城・加美町長選 支持者複雑


 夕張市長戦は7人が立候補して、再選挙も懸念されたが、藤倉氏が乱戦を制した。宮城県の加美町長選では54票足らずに再選挙となった。再選挙は過去に3例あるそうだ。同日投開票のフランス大統領選は得票1位のサルコジ氏が過半数を取れず、2位のロワイヤル氏と決戦投票となった。日本の場合、有効得票の4分の1を取れないと再選挙となるが、フランスの場合は過半数。どちらが民主的かと問われれば、フランス大統領選に軍配を上げざるを得ない。


草の根運動で激戦制す 上小阿仁村長選当選の小林宏晨氏


 村内で3人の小林さんが村長選に立候補、元大学教授の小林宏晨氏が“激戦”を制した。なんと24年ぶりの村長選だというから驚く。3人の小林さんはそろって現村長である北林氏の教え子なのだというからおもしろい。小林宏晨氏は上智大学を卒業後、ドイツで博士号を取得した学究派、著書も多数ある。まだ69歳、生まれ故郷に戻ってどんな村づくりをするのか注目したい。


 6人の「百瀬」さんが当選 長野県波田町町議選


 長野県波田町の町議選(定数12)では立候補した14人のうち、百瀬姓6人全員が当選した。これまでも議長、副議長含め3人が百瀬姓だったが、これで半数が百瀬姓となる。百瀬姓だからすべての議題で一致するとは思えないが、“親族”が結集すれば町政は動かせる。うーん。


 町民1万5000人のうち百瀬姓は6%で最多なのだそうだ。これは圧巻である。苗字でなく名前で呼べば問題はないというかもしれないが、6%つまり900人の百瀬さんがいるとなると区別、判別は難しくなる。ちなみに議長は百瀬今朝春さんで、副議長は武春さん……。


百瀬武春   73 農業          無現
百瀬禎省   71 [元]校長       無現
百瀬今朝春  74 卸業          無現
百瀬清子   67 [元]銀行員      無新
百瀬智     54 会社員         無新
百瀬友宏   71 [元]自衛官      無現


プリティ長嶋氏トップ当選 「満塁ホームランの気分」市川市議選


「夕張の営業マンに」新市長に藤倉さん 民間の経営手腕強調


 (紫竹庵人)

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2007年03月28日

春雨の中の一期一会 【とほほ】

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 三月の週末、中年男三人が山形・上山温泉で遊んだ。行く先の山形県は決まっていたが、格安パックの申し込みが遅れ、山形県では「かみのやま温泉」のあずま屋しか残っていなかった。そんな場当たり的な旅もけっこう楽しかった。


 上山市は城下町とはいえ、江戸時代は三万石足らずの山間の藩。町には温泉以外に見るべきものはない。江戸時代の初期、大徳寺の沢庵和尚が住んだという「春雨庵」があるのみ。歴史に詳しいとはいえない三人の湯浴み客は二日目、その春雨庵を訪れ、茶室で中年の女主人にお茶をたててもらいながら、沢庵和尚のうんちくを聞くこととなった。


 古風な茶室にはいくつもの門をくぐらないと入れない。二人は障子を開けて茶室に入ったが、前夜、宿で浴衣の特大を注文した巨漢は頭をぶつけながら無理やりにじり口から入ろうとした。「頭が高い」のである。


 大徳寺といえば茶道を通じて戦国時代に権勢を誇った京都の名刹。僧侶は朝廷から紫衣の着用を許されてきたのに、徳川政権は「まかりならぬ」という禁中並公家諸法度を出した。それに反発したのが沢庵和尚らだった。「紫衣事件」というらしい。結果、沢庵和尚は土岐頼行が藩主だった出羽国上山に流された。


 文字にすれば、それがどうしたとなるが、狭い茶室で拝聴する日本の歴史は含蓄に富む。三人は「ほほー」とうなずくばかりだった。


 話は明智光秀にまで及んだ。
「本能寺の変の直前に愛宕神社で開いた歌会で光秀がうたった『時は今、雨が下しる五月哉』という歌をご存知ですか」
「………」
「時は土岐に通じます。実は光秀は岐阜の土岐氏の出でした。雨は天(あめ)です。土岐である光秀が天下を取ると暗にうたったのだと後世いわれるようになったのです」
「………」
「光秀は天下取りには失敗しましたが、本能寺の変がなければ秀吉の天下も家康の全国平定もなかった。そういう意味で徳川は土岐氏を大切にします。沢庵和尚がこの地に配流されたのは土岐氏に預けておけば間違いないということだったのでしょう」


 まだ二十二歳だった上山藩主の土岐頼行は流されてきた沢庵和尚を大切にし、藩政の助言を得て領民に慕われる名君となった。三年後、徳川秀忠が世を去り、沢庵和尚は放免となった。幕府は放免としただけではない。やがて沢庵和尚の名声を聞いた三代将軍家光は江戸に呼んで召し抱えた。


 上山で領民に伝えた冬の保存食としての大根の漬け物を家光に献上したところ「これはうまい」と喜び、「タクアン漬け」と呼ぶことになったそうだ。名付け親は家光である。沢庵和尚の郷里の出石(兵庫県)では「たくわえ漬け」と呼んでいたそうだ。もちろん異説もあろうが、これは松平の血をひく女主人の話である。


 沢庵和尚が配流とならなかったら、家光に召し抱えられることもなかっただろうし、タクアンの名も人口に膾炙されることもなかったと考えればおもしろい。


 茶席が終わるころ春雨が小ぶりの雨にかわり、三人は傘を広げて庵を辞した。
 誰かが「あー、僕も配流されてみたい」とつぶやいた。
 徳島賢人は「春の雨、禅師の庵のお薄かな」と一句詠んだ。
 巨漢はただ満足そうだった。
 春雨の中での一期一会だった。

 (紫竹庵人)

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2007年03月16日

サクラサケ! 【とほほ】

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 今月13日(月)から、おでかけページの〈おすすめ特集〉で、「桜列島、スタート」を開始するとともに、特設ページ〈ニッポンの桜だより〉を立ち上げました。13日にこだわったのは、気象庁が「13日に静岡で開花」というソメイヨシノの開花予想を発表したためです。

 しかし、世の中なかなか思い通りにいかないものですね。日本各地で「寒の戻り」がみられ、14日には気象庁が開花予想のミスを発表。お花見業界には衝撃が走り、私たち47の担当デスクの顔も青くなりました。

 気象庁の修正予想によると、20日ごろから咲き始めるようです。祈るような気持ちで週末を過ごすことになりました。(すね毛)

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