文明開化の味!「牛鍋」
2009/12/21
東京
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老舗の牛鍋! |
ラブ度: ★★★★★
日本人が牛肉を食べるようになったのは、150年前の横浜開港以降だという。幕末の横浜に居留する外国人向けに地方から牛肉が運ばれるようになり、日本最初の牛鍋屋が横浜に誕生したという。明治の時代になり、東京でも牛鍋屋が流行して、牛肉を食することが文明開化の象徴となったというのが牛鍋の歴史のようだ。
1年前の話になるが、昨年の暮れに東京の下町、浅草で兄弟妹の家族で忘年会を開いた。魚の苦手な弟がいるので、この日のメニューは牛鍋。明治時代創業の老舗牛鍋屋「米久本店」に集まった。
JRAウィンズを右に見ながら浅草六区の通りを抜け、ひさご通りに入ると「米久本店」がある。これまた老舗の「花やしき遊園地」も目と鼻の先だ。
店の玄関に入ると上がり口に大きな太鼓があり、来客の人数分「ドーン、ドーン、ドーン」と叩いて、座敷の方に知らせるシステムのようだ。案内された座敷には懐かしいオレンジ色のデコラ張り座卓が配置され、ガスコンロが置かれている。座敷のそれぞれの席ではすでに他のお客さんが牛鍋を味わっている。
牛鍋とすき焼きの違いはどこにあるのか。カレーライスとライスカレーの違い程度か、あるいは似て非なるものなのか…などと、小難しいことは考えず、まずは牛鍋とビールを注文。メニューの選択はシンプルで「上」か「トク」の二者択一。霜降り肉を選ぶなら「トク」になる。
鉄板に縁をつけた浅くて小さい平鍋に牛肉と野菜と割り下を入れて煮る。鍋が浅いので火の通りがよく、すぐに割り下がグツグツしてくる。
テーブルの上には「うす割り」と書かれた懐かしい丸形のアルマイトのやかんが置かれている。割り下が煮詰まったとき、このやかんの水を注いで薄めるのである。ちょっと箸を休めていると、すぐに煮詰まるから、やかんの出番も多くなる。
ご飯を注文するとレンゲを持ってきてくれる。レンゲで割り下をご飯にかけ、つゆだく牛丼風にして食べればおいしいよという配慮だろう。牛鍋だけの店なので、ご飯とみそ汁も一緒に注文するのが正しい。一般にすき焼きで食事ともなれば、福沢諭吉さんのお出ましになるが、ここの牛鍋なら樋口一葉さんで済むのが庶民にはありがたい。気取らない、古き良き、下町の牛鍋屋はお薦めだ。
牛鍋で食事をしたあとは夜の浅草をぶらり。 浅草寺の五重塔や雷門が見事にライトアップされている。仲見世はお正月ムードでイブ前日であってもクリスマスムードはなし。下町浅草の面目躍如である。今年の暮れも浅草の牛鍋で「ニッポンのGOHAN」を味わおうか。
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<オススメ>牛鍋 トク 3790円
※ 年内と正月は休まず営業します


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