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博多の水炊きで「天草大王」を堪能

2009/08/23

福岡

野菜、豆腐、キャベツなどをヘルシーにいただく

ラブ度: ★★★★

 

 
シンプル 優しい味 地鶏

 鶏肉はもちろん、スープからミンチにいたるまで、すべて「天草大王」という地鶏を用いた水炊きをいただいた。今回のお店は「水炊き・鶏料理 はながき」。


 福岡・博多名物の水炊きなのに、その食材がなぜ熊本県の天草産?と思われるかもしれない。しかし、天草大王は大正から昭和初期にかけ水炊き用として博多で人気を呼んだ由緒ある鶏肉で、しかもいったんは絶滅の憂き目に遭っている。


 2001年10月12日付の西日本新聞(熊本版)。「天草大王が復活 熊本県、7年かけ再交配」の見出しで、以下の記事が掲載された。


 「大型でおいしいけれども、あまり繁殖しないために昭和初期に絶滅した熊本特産の幻の地鶏『天草大王』を、県が7年かけて復活させた。福岡名物の水炊きなどに最適で、県は来年から農家にひなを試験供給し、繁殖を目指す。
 天草大王は中国原産のランシャン種と、天草地方のシャモやコーチンを交配した肉用種で、オスは7キロ近くに成長する。通常のニワトリと比べ、産卵数が75%程度と少なく、繁殖しにくいことなどから絶滅したが、県農業研究センターが米国からランシャン種を100羽輸入し、7年かけて再交配した」


 歴史がある上に、なんとありがたみのある鶏肉なのだろう。
水炊きへとはやる気持ちを抑えて、まず「鶏刺し」4点盛りをいただいた。モモのたたき、砂ずり、ささみ…どれも身の甘さときめ細かさを堪能できておいしいが、特筆すべきはレバー。ごま油をつけて口に含むと、いやな臭みなどは全く感じられず、滋味深い味わいが溶けるように広がる。このレバーがお目当てになってしまうほどうまい。


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刺し4点盛り。左前から時計回りにモモたたき、砂ずり、
ささみ、レバー
 メーンの水炊きに話を移そう。まずは白濁したスープに塩を加えていただく。シンプルな味だが、純粋な鶏のうまみを感じる。日頃脂っこいものや刺激の強いものを食べている体になんとも優しい味だ。しかも飲み放題なのがうれしい。

 そして鶏肉。まず、ポン酢の酸味が口に広がる。適度な歯ごたえとともに肉をかみ切ると、コクのある旨みを感じ、幸せな気分になる。さらにかみ進めると、皮の弾力と脂でさらに幸せに・・・。これが“幻の地鶏”天草大王の「実力」なのか。

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水炊きのスープ
 続いてミンチ。鶏肉と違い、いきなり旨みがドーンと押し寄せる力強い味だ。刻み玉ねぎの歯ごたえと甘みがよいアクセントになっている。お腹もだいぶふくれてきたところで、野菜と豆腐、くずきりが入る。白菜を入れる店もあるが、この店ではキャベツ。ポン酢が薄まらず、スープの甘みと一体となるメリットがある。
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天草大王の鶏肉。好みでネギ、もみじおろしを添えて
 野菜で一息ついたところに、雑炊でフィナーレを飾る。うどんで締めることもできるのだが、今回はオーソドックスに雑炊で締めた。鶏のスープを吸収した雑炊は、あっさりとした味だが、ふくれた胃袋にはかえってちょうどよい。


 おしゃれな意匠を凝らした店内。「わりと幅広くさまざまな年代の方が訪れますよ」と女将の田淵志麻さんが笑う。年中無休なので、お盆や正月に帰省した友人と旧交を温める場としてもよさそうだ。

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天草大王のミンチ
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締めの雑炊
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いわもとしゅうた(西日本新聞) |2009/08/23|10:00| コメント (1) | コメントを書く


お店情報

地図はこちら

店名水炊き・鶏料理 はながき


住所福岡県福岡市中央区大名1-8-34 アートケイズ5F
営業時間月~土・祝前日 18:00~02:00(L.O.01:30) 日・祝 18:00~24:00(L.O.23:30)
定休日年中無休
連絡先092-732-7321
値段1人前2200円

<オススメ>水炊き


ホームページ■http://mizutaki-hanagaki.com/


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