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「小百合ご膳」で、いつでもゆめを

2009/06/01

宮城

紅白のゆり温麺と地場の食材を使った小百合ご膳

ラブ度: ★★★★

 

 
ゆったり旅行で 旬の食材で 麺好きに

 「吉永小百合さんの美しさは、容姿ではなく、心にあるんだと感じました」
 宮城県白石市で地元特産の温麺(うーめん)店「奥州街道うーめん番所」を経営するマツダ麺業の松田謙一社長は、こう語った。


 サユリストなる熱狂的なファンを持つ吉永小百合さん。女優、歌手である。その演技、歌声に癒やされた男性諸氏も数多いだろう。日本映画界を代表する女優である。気品のある美しさ、風格を備えている。反戦・反核のため続けているボランティアの原爆詩朗読は、彼女の心が素直に表れた活動だろう。NHKドラマの「夢千代日記」の演技が思い浮かぶ。


 さて、その吉永小百合さんが白石市を舞台に登場し、撮影されたテレビコマーシャルが昨年オンエアされて首都圏から話題になり、地元にも波及した。JR東日本のCMで、昨年の仙台・宮城デスティネーションキャンペーン期間中に1カ月以上全国放映された。首都圏の反響は大きかった。地元では15秒のCMだったのに対し、首都圏では30秒だったのが大きかったという。


 吉永さんが食事をするシーンの撮影舞台となったのが「うーめん番所」。CMが放映されてから、首都圏を中心に、うーめんを食べにくるお客さんが増えたという。この時、吉永さんが食べたのは、地元に伝わる「お葛かけ」。お葛かけとは季節の野菜をたくさん入れ、豆腐や麩、温麺なども使い、葛でとろみを付けた汁で、栄養たっぷりだ。宮城の郷土料理で、盆や彼岸によく作られる。


 温麺とは、昔、孝行息子が胃病を患った父のため、胃に優しい食べ物をと旅の僧から油を使わない麺を教えられ、製法を学んで小麦粉と塩水だけで作り上げた麺のこと。温かくして父に食べさせたところ、とても喜ばれ、胃病が治ったという言い伝えが残る。息子の温かい思いやりから温麺と呼ぶようになったという。長さが10センチぐらいで、食べやすく、消化もいい。乾麺なので保存も効く。温麺という名だが、冷やしても温かくしてもおいしく食べられる。


 その「うーめん番所」で、小百合効果を一過性に終わらせないようにと、4月から新メニューに加わったのが、その名も「小百合ご膳」。


 吉永さんにあやかり、蔵王連峰の山すそで育ったユリ根を練り込んだ紅白の「ゆり温麺」をメーンに据えた。副菜には、山菜や野菜の天ぷら、煮物、手羽元、漬物、デザートなど、地元の食材にこだわった料理が並ぶ。


 紅白のゆり温麺は見た目にも美しい。赤い色は赤カブを練り込んで付けた。タレは、薬味を入れた普通のタレとちょっと甘さがあるエゴマのタレの2種類。どちらで食べてもおいしく、食が進む。


 さて、私が味わった日の天ぷらは、明日葉、アカシアの花、ナス、宮城の海の幸、ホヤが並ぶ。煮物はタケノコとフキ。ボリュームたっぷりの湯葉。リンゴとキウイの入ったキントン。酢味噌で食べるアスパラ。手羽元の肉にはひょうたん形の玉子焼きが添えられ、「縁起のいい親子の副菜」(松田社長)だという。キュウリと山菜の漬物。デザートはブルーベリー。いずれも、白石市と、隣接する蔵王町や七ヶ宿町で採れた食材や加工品を使っている。


 数々の副菜は、まさに地場のものを食べてるなあと感じる。煮物や漬物も、なんかこう、ほっとする味だ。リンゴとキウイ入りのキントンやブルーベリーのデザートはおしゃれな味。紹介の順序が逆になったが、食前酒の甘酒もまったりといい感じだった。


 撮影時の吉永さんは、緊張感にあふれ、近寄りがたかったが、撮影終了後は気さくだったという。松田社長がゆり温麺を紹介すると、パッケージを見て「素敵でかわいいですね」と喜んでくれた。色紙に「いつでもゆめを」とサインしてくれたり、従業員と一緒に写真に写ってくれたりと、松田社長は吉永さんの人柄を、目を細めながら語る。そうして、昨年の小百合効果をしぼませず、起爆剤にしようと小百合ご膳が生まれた。


 小百合ご膳は、吟味した旬の素材を提供できるようにと、完全予約制としている。食べる場所は、吉永さんの撮影に使われた座敷。ここに吉永さんが座って撮影したんだと思いをはせながら小百合ご膳を味わい、ゆったりとしたひと時を過ごせる。



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GOHAN@ふらっとA (河北新報社) |2009/06/01|10:00| コメント (2) | コメントを書く


お店情報

地図はこちら

店名奥州街道うーめん番所


住所宮城県白石市西益岡2-3
営業時間午前11時-午後6時(10月-4月は午後5時まで)
定休日第2,第4木曜日
連絡先0224(26)2621
値段2500円

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