47NEWS >  地域ニュース >  ニッポンのGOHAN >  2009年02月

ニッポンのGOHAN

« 2009年01月 | メイン | 2009年03月 »

2009年02月09日

東京

新宿の「ソイ丼」は青春の味  

ばかうま ヘルシー 青春

ラブ度:★★★★

tsurukame.jpg
ソイ丼

「ばかはうまいよ」と書かれた赤い幕が、冬の夜風に揺れていた。
店の名は「つるかめ食堂」。そこで生まれた「ソイ丼」は、知る人ぞ知る新宿名物だ。
大豆がたっぷり。豆腐やひき肉や野菜と混然一体となったカレー風味。アクセントに薄切りハムが乗っている。かつては厚切りベーコンだったが、値上げをしていないのだから仕方があるまい。(いまも500円)
料理評論家が用いるような「美味」という形容は似合わない。素朴で、懐かしく、切なくなる味なのだ。
すこし個人的な話をさせていただく。
じつは、つるかめ食堂のソイ丼との再会は約20年ぶりだった。
当時のわたしといえば、やせっぽちで貧しかった。新宿をうろついていたころは、ソイ丼だってご馳走だった。

たしかにファーストフード店によっては500円以下の料理もある。だが、ソイ丼は店主のおじいさんが厨房でていねいに調理しているし、スローフードと言っても差し支えあるまい。見た目は美しくはないが、栄養のバランスは良い。
わたしにとってソイ丼は、腹をすかせていた若いころを思い出させてくれる青春の象徴……と言えば少し大げさだけど。

【写真】新宿のつるかめ食堂

hontoturukame.jpg


















twitterにこのエントリを登録

   

店名■つるかめ食堂
場所■東京都新宿区西新宿1-2-7(新宿西口商店街)
電話■03-3343-4078
営業■平日 8:00~23:30
定休日■年中無休
料理■ソイ丼(500円)
その他■お店のHPはhttp://www.shinjuku-omoide.com/tsurukame/main.html

地図はこちら

共同通信編集局デジタル編集部デスク・畑仲哲雄
トラックバック: (0)


2009年02月02日

東京

月島もんじゃ焼きとハイボール  

お好み焼きのルーツ 街おこし 下町の味

ラブ度:★★★

monja1.jpeg
桜エビもんじゃ

 ♪春のうららの隅田川♪と歌われた川の河口に2つの島がある。NHK連続テレビ小説「瞳」の舞台になったことで、佃島と月島の地名を知ったGOHAN読者も多いと思う。

 佃煮の発祥地として知られるのが佃島。江戸時代から続く老舗の佃煮屋があり、大川端リバーシティーと呼ぶ高層マンション群が林立する古さと新しさが混在する町。月島はお好み焼きのルーツともいわれる「もんじゃ焼き」で、昔からの商店街を活性化した町として知られる。郷土料理百選でも東京のご当地グルメに選ばれた「もんじゃ焼き」を食べさせる店は月島だけで現在60~70店舗あるという。

 冬の津軽からはるばる友人が出張で上京することになり、ネット仲間のガールフレンド(注:おばさま)を誘い、プチ新年会をすることになった。日本酒に造詣が深い友人は食の選り好みも激しい。そこで神田の老舗居酒屋で日本酒を味わうのはどうかと打診したところ「実は人生初もんじゃを体験したい」と思いもよらぬ答えが返ってきた。

 日ごろから「ピザなんか食べようとは思わない、生涯食べない」と豪語している津軽のじょっぱりをおばさまたちがあの手この手で洗脳したらしい。なんとしてもピザを食べさせるために「餅明太チーズもんじゃ」あたりで免疫をつけさせようという魂胆か…。

 さて当日、地下鉄の月島駅に集合したおじさん2人とおばさん2人は、月島西仲通り商店街(通称:もんじゃ通り)を歩き、軒を連ねるもんじゃ店の中から適度に混み合っていた「夢や」さんを「中高年もんじゃ初体験合コン的プチ新年オフ会(長過ぎ!)」の会場に選んだ。

 最初の注文は、もんじゃ未体験でも抵抗が少ないであろうシンプルな桜エビもんじゃ。熱く焼けた鉄板で桜エビとキャベツを炒め、ドーナツ状の土手を作り、もんじゃ汁を流し込む。液がどろどろしてきたところを一気にかき混ぜ、お好みで七味唐辛子、青のりをふりかけて完成。monja2.jpeg

 「はがし」と呼ぶ小さなコテを使い、できあがったもんじゃを一口分かき取り、鉄板にジューッと押しつける。理屈はわからないが、これではがしにもんじゃが張り付くので、そのまま口に運ぶようにと食べ方を指導。初めてでも見よう見まねで食べているうちに慣れてきて、はがしの扱いがうまくなる。ソースの香りと熱さでハフハフしながら、冷たいビールやハイボールをグビッと飲む。これがなかなかいけるのだ。特におじさんたちには昔懐かしいハイボール。そのシュワーッとさわやかな飲み口ともんじゃの意外な相性が評判になり、月島のもんじゃ店では流行の兆しがあるという。

 もんじゃ体験は、餅明太チーズもんじゃ、カレーもんじゃと複雑な味にバリエーションを広げ、塩焼きそばで一旦ブレイクした後、エビ・たこ・ホタテ・そばが入った、この店のオリジナルもんじゃでラストスパート。デザートのあんこ巻きでフィニッシュした。

 もんじゃ初体験の友人、酒狸氏に感想を聞いてみた。

 もっとドロドロな食べもののイメージがあったが、意外にあっさりしていて美味い。食べるのも抵抗なかった。塩焼きそばの材料のそばが半透明でびっくり。富士宮から仕入れているんだそうな。焼きそばは店主につくってもらったが、ともかく理屈抜きに美味い。もともと狸に理屈なんて無いけどね。大脳で考える以前に美味い。延髄的に美味い。この焼きそばを食べるため、また、このもんじゃ屋に来たい。ハイボールを飲みながら焼きそばなのらあ~♪
monja3.jpeg

 初もんじゃも焼きそばもハイボールもお気に召したようで、食わず嫌いのじょっぱりを返上した友人でした。


【もんじゃ・お好み焼き「夢や」】
http://www.white.cx/~yumeya/
http://www.bulldog.co.jp/monjya/mise/yumeya.html
【月島もんじゃ振興会】
http://www.monja.gr.jp/
【ブルドックソース/もんじゃ焼きについて】
http://www.bulldog.co.jp/monjya/

monja5.jpeg
塩焼きそば

monja7.jpeg
クレープのような生地で

monja8.jpeg
あんこをくるりと巻いて

monja9.jpeg
黒蜜をかけてあんこ巻きの完成


twitterにこのエントリを登録

   

店名■夢や
場所■東京都中央区月島3-18-4
電話■03-3536-7870
営業■平日:17時~22時、土日祝日:12時~15時30分 17時~22時
定休日■月曜日及び第3火曜日(月曜日が祝日の時も休業となります)
料理■桜エビもんじゃ(1100円)
その他■お店のHPはhttp://www.white.cx/~yumeya/

地図はこちら

江戸っ子ヒロ(写真:酒狸)
トラックバック: (0)


カテゴリー
最近のエントリー
コメント
新聞社の食特集
アーカイブ