47NEWS >  地域ニュース >  ニッポンのGOHAN >  2008年10月

ニッポンのGOHAN

« 2008年09月 | メイン | 2008年11月 »

2008年10月23日

東京

謎のマスク男のラーメン店、その名も「覆麺」  

ややアッサリ系 サプライズ B級グルメ

ラブ度:★★★

ニッポン広しといえど、厨房で覆面の男が働いているラーメン屋さんは東京・神保町にしかないだろう。店の名前は覆面ならぬ「覆麺」。店の前には、デストロイヤーがかぶっていたような白い覆面とラーメン丼が飾られている。文人気取りで古書の街を散策していたわたしは、なんだか挑発されたような気になった。よーし、そのケンカ、じゃなくて、 覆麺とやらに挑戦してみよう じゃないか。

「××××ラ!」。店に入ると、厨房から白覆面の大男がわけのわかない声を張り上げた。キョトンとしていると、覆面男はよく聞こえるように「アンガーラ!」と言い、小さな声で「らっしゃい」と言って小さく笑った。

アンガーラ?  ・・それ何語よ?

わけが分からないまま、券売機にコインを投入すると、こんどは機械から「かかってこい!」と怒鳴られる始末。アントニオ猪木のような声である。耳を澄ますと、店内には「イノキ!ボンバイエ!」と叫ぶ男たちの合唱が流れている。

なんだ、この店は。わっけ分からーん!注文前にカウント・スリーを取られた気分である。

わたしが入店したとき、覆面の男は1人だったが、ふだんは2人いるらしい。女性の店員もいたが、この人はマスクをかぶっていなかった。ふつうの人も働いている! そう思うと、すこし気持ちが落ち着いた。
20081014_gohan_%E8%A6%86%E9%BA%BA_%E8%AC%8E%E3%81%AE%E8%A6%86%E9%9D%A2%E7%94%B7.jpg
「覆麺」という店名とおなじ名前のラーメンが出された。「背脂トンコツ」とか「バリカタ」といった今はやりの九州系ではない。どこか懐かしいアッサリ系の東京ラーメン。黄色い縮れ麺がやや柔らかめに茹でられ、チャーシューもトロトロ。スープは透明系でやや薄味。たっぷり盛られた揚げネギの香ばしい香りが全体をキリっと引き締めている。うまい。うまいじゃん。とってもおいしい!

「ねえねえ、奇をてらった覆面パフォーマンスなんて必要ないくらいウマイよ」

そんな感想を覆面の男に伝えようと顔を上げると、厨房の奥に「日本語は良くわかりません!」という張り紙。謎の覆面レスラーという姿勢を崩さない姿勢に、チャンピオンベルトを上げたくなった。

「ごちそうさま」を言って店を出ると、背中に「アンガーラ!」の大声が突き刺さった。だから何なんだよ、そのアンガーラっていうのは!?


twitterにこのエントリを登録

   

場所■東京都千代田区神田神保町2-2
店名■覆麺
商品■覆麺(という名のラーメンです)
値段■780円
電話■なぞ
定休■不定

地図はこちら

共同通信デジタル編集部・畑仲哲雄
トラックバック: (0)


2008年10月20日

長崎

さだまさしの“まっさんヤキソバ”  

さだまさし まっさん ヤキソバ 長崎 江山楼

ラブ度:★★★★

20081017_nagasaki_massannyakisoba_main.jpg
さださんのアイデアで生まれた“まっさんヤキソバ”

♪ながさき来たら~食べておきたい~麺があるう~♪(関白宣言風)。えっ!それって、チャンポン? 皿うどん? いやいや・・・ヤキソバです↑。しかもイケてるネーミング“まっさんヤキソバ”。“まっさん”とは、わが長崎が誇る地元(長崎市)出身のシンガーソングライターで小説家のさだまさしさん。ファンの間では「まっさん」の愛称で親しまれている。

 そんなさださんが長崎に帰って来ると必ず訪れるのが、長崎市の新地中華街にあり、今年9月で創業63年目を迎えた中華料理店の江山楼。

 ほっと落ち着く地元で、幼い頃の舌に残っている思い出深いあのヤキソバの味! 「あの味をもう一度!」と、さださんのアイデアで生まれたのが“まっさんヤキソバ”だ。

 さださんは「ピリ辛風に」「上に温泉たまごを」とリクエスト。料理の味にはうるさいというさださん。試行錯誤を重ね、完成するまでにどれくらい試食してもらったか分からないという。さださん、江山楼さま、本当にご苦労様でした。!20081017%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%95%E3%82%93%E3%83%A4%E3%82%AD%E3%82%BD%E3%83%90_2_%E6%89%8B%E3%81%A8%E7%AE%B8%E3%81%82%E3%82%8A.jpg

 で・・・これがホントにうまい。昔ながらのソースヤキソバベースで、時折ピリッと大人の味、そして温泉たまごを広げると、まろやかな辛さに変身する。ちなみに温泉たまご(半熟)は江山楼自家製! ご飯と漬け物がついて840円。おまけに、ご飯は何杯でもおかわりOK! 学生やサラリーマンにはもってこいだ!
 最初はさださんのファンの皆さんからのオーダーが大半を占めていたが、“まっさんヤキソバ”のファンは確実に県内外に広がっているらしい。

 江山楼本店などでいただくことができる。 ぜひぜひ“まっさんヤキソバ”を食べてみんね~♪♪


twitterにこのエントリを登録

   

店名■(株)江山楼 本店
屋号■中国菜館 江山楼
場所■長崎県長崎市新地町13-16
電話■095(824)3162
値段■まっさんヤキソバ 840円
公式サイトURL■http://www.kouzanrou.com/
本店営業時間■午前11時~午後9時(オーダーストップ午後8時30分)

地図はこちら

チュン吉+板ちゃん@長崎
トラックバック: (0)


2008年10月09日

宮城

豪華!赤貝どん  

どんぶり 和食

ラブ度:★★★★

20081009%E8%B5%A4%E8%B2%9D%EF%BC%91.JPG
見た目も食欲をそそる赤貝どん

 最近地元ではなかなか食べられない高級食材の名物メニューができた、というニュースを聞き、宮城県の県都仙台市の南に隣接する名取市の閖上へ行ってきました。
全国の皆さんへの豆知識ですが、閖上は「ゆりあげ」と読みます。全国の難読地名の一つとされています。

 高級食材とは、閖上港で揚がる赤貝。昔はいっぱい採れて地元で当たり前に食べていたそうですが、10年ほど前から、人気の料理漫画やテレビの食べ歩きなどで紹介されて一躍有名になり、ほとんどが東京に出回るようになったことや、漁獲量の減少で、地元では食しにくくなったといいます。東京の高級寿司店では一貫の値がかなりするようです。

 そんな中、名取市商工会が4,5年前から街の活性化に取り組み、市内の他の地区とともに閖上地区でも、漁協、水産加工業者、花き生産者、産直グループ、飲食店、小売業者などが集まって動き始めました。バスツアーや市を開催し、よそからのお客さんを迎える中で、「閖上をイメージする食べ物って何だろう」「そう言えば、あるようでない」というやり取りがあり、「そうだ赤貝を使って作ろう」ということで、試行錯誤を始めたそうです。

 お茶漬け、のり巻き、炊き込みご飯などの候補が出ましたが、最終的に統一メニューとなったのが丼物の「赤貝どん」です。今年6月に創作発表会が行われ、10月から始まった仙台・宮城ディスティネーションキャンペーン(DC)に合わせて売り込みに力を入れています。

 「赤貝どん」は、中玉7、8個分の赤貝の身とひもを生で盛り付け、周りにゆでて火を通したツブ貝を置きます。キュウリ、のり、錦糸玉子、酢飯を合わせてどんぶりの出来上がり。これにお吸い物が付きます。

 私が訪れたのは港と市場が近い恒寿司さん。25年ほど前に店を始めたと言う相澤恒夫さんが親方です。

 赤貝はその名の通り、身の色が赤系統。ホオズキ色という人もあれば、オレンジ色という人もいます。ホッキとは違うし、どことなく上品な淡い色合いで見た目も素敵です。わさびしょうゆで味を加減し、いただきます。
 かんだ時にシャキシャキの歯ごたえがあり、食すると甘みが広がります。一緒にのりやキュウリ、錦糸玉子を乗せたご飯を胃の中へ。うーん、満足です。食事に変化を持たせるツブのうまさも存在感があります。美味!

 本日のお吸い物は、マグロのハラミを使ったものでした。そのもののだしが効いて、こくのある味わいです。マグロも、まるで肉のような食感と味がして、食べ甲斐があります。

 赤貝どんを出すには、随分手間がかかると相澤さんは言います。殻を外すだけで、120個で3時間近くかかるそうです。120個というと、わずか15食分。殻を外して水洗い。キモや子を丁寧に取りますが、殻が付きやすいので、時間がかかります。さらに、塩で振って水洗い、水を切り、盛り付け用に包丁で割くーといった作業が続きます。

 相澤さんは「いろいろ試したが、赤貝は火を通すと固くなる。シンプルな刺し身の状態が味も分かるし、一番いい出し方だ」と言います。

 赤貝どんの誕生に貢献した名取市商工会の閖上地区長で、閖上地区活性化委員会委員長の伊藤喜光さんも「水揚げ量が多い港はほかにあるが、味では閖上の赤貝が日本一」と誇らしげに言います。

 閖上の赤貝どんの提供店は、漁亭浜や、おさかな亭なぐも、美晴鮓、若草寿司、恒寿司の5店。

 5店の統一価格は、赤貝どんにお吸い物が付いて2100円。東京の値段を考えると、魅力的なお値段と言えそうです。
 このほか、各店であら汁や茶碗蒸しなどをセットで提供するのは自由で、その際の価格は各店ごとに異なります。
20081009%E8%B5%A4%E8%B2%9D%EF%BC%92.JPG
赤貝の大玉。筆者のこぶしよりちょっと小さいだけの大きさ

 赤貝は7、8月が休漁で、9月から翌年6月まで漁ができます。漁の期間中でも、天候によって船が出ないことがあるので、お店で赤貝どんを出せない日もあります。提供できる日は「日本一の赤貝 ゆりあげの赤貝どん」と染め抜いたのぼりが店の前に上がります。


twitterにこのエントリを登録

   

問い合わせ先 ■名取市商工会022(382)3236
※所在地はいずれも名取市閖上地区

店名■漁亭浜や
電話■022(385)1436

店名■おさかな亭なぐも
電話■022(385)0501

店名■美晴鮓
電話■022(385)2713

店名■若寿司
電話■022(385)0818

店名■恒寿司
電話■022(385)2965

地図はありません。

GOHAN@ふらっとA
トラックバック: (0)


カテゴリー
最近のエントリー
コメント
新聞社の食特集
アーカイブ