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蕎麦でもたぐろうか!

2008/08/11

東京

丼からはみ出す、海老の天ぷら2本が食欲を誘う

ラブ度: ★★★

 

 
江戸文化 浅草うまいもの会 老舗の味

 昔から江戸っ子は「粋(いき)」を重んじてきた。常日ごろから「みっともねぇまねはできねぇ」という美意識がある。日々を「粋」に暮らすためにはやせ我慢もいとわない。何をおいても「粋」でないのは恥ずべきことなのである。生活は質素であっても「粋」にこだわって、豊かな気持ちになろうというのが江戸っ子の文化だと思う。理屈っぽくて、わかったようでわからない「粋」の意味だが、反対語が「野暮(やぼ)」だと聞けば、粋もイメージしやすい。現代風に言えば「カッコつける」ことであり、関西風に言えば「ええカッコしい」なのである。
 
 江戸っ子が好んで食べたのが蕎麦(そば)。「ちょいと、そばでもたぐろうか」というのが粋な言い方。そば屋で、かまぼこ、焼き海苔、玉子焼きなんぞを肴に酒を飲み、仕上げにそばをたぐって、さっさと引きあげるのが粋。そばの食べ方にも粋へのこだわりがある。割りばしを立て、そばを軽く一つまみ、つゆにはどっぷりとつけず、そばの先をちょいと浸す程度。口に入れたら、よく噛まずにすすって飲み込む。そばののど越しと香りを楽しむためだ。落語の「そば清」や「時そば」といった話では、まくらで粋な江戸っ子のそばの食べ方を演じたりするのでおなじみだろう。もう一つ、そばを大もりで注文するのも粋ではない。「足りなかったら2枚でも3枚でも追加しな」と神田明神下の花柳界にいた亡き伯母によく言われたものだ。

 下町浅草、雷門通り「尾張屋」さんの天ぷらそば。丼からはみ出す、でかい海老の天ぷら2本は気前がよい。三つ葉とゆずの香りがさっぱり感を醸し出す。これで1300円とは価格も粋だ。気っ風のいいのが江戸っ子好み。

 この日は同業他社の仲間とどぜう鍋で一杯やったあと、尾張屋さんではしご酒。この店の看板商品の天ぷらそばを薦め、焼き海苔を肴にそば屋での酒の飲み方をぐだぐだと講釈しながら「天ぷらそば」を携帯写真に撮った。そば屋で酔っぱらったのは粋じゃなかったが、GOHANに江戸っ子のそば文化を紹介したのは粋ということにしてもらおう。


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江戸っ子ヒロ |2008/08/11|15:12| コメント (8) | コメントを書く


お店情報

地図はありません。


浅草雷門通り「尾張屋」本店・支店http://www.asakusa-umai.ne.jp/umai/owariya.html
http://r.gnavi.co.jp/g615000/


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