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2007年11月29日
佐賀
コロッケにあらず、ギョロッケなんです
ラブ度:★★★

この写真で「あ、ギョロッケだ!」と分かる人はいないだろう
コロッケのようでコロッケにあらず。一口かじると、薩摩揚げのような歯ごたえ。その正体は・・・・佐賀の日常食・ギョロッケなのだ。
発端は、1ヶ月ほど前、佐賀新聞社のコミュニティサイト「ひびの」で出会った女性からから「佐賀にはギョロッケがある」というネタを提供されたこと。佐賀新聞社の知人N氏に「記事を書いてよ」とお願いしたところ、Nさんが上京の際に「記事より実物」と手みやげに持ってきてくれた。
別名「魚ロッケ」とも呼ばれ、魚のすり身(練り物)にパン粉を付けてコロッケのように揚げた食品である。カレー味やあっさり塩味など、メーカーやお店によって味は多種多様。でも、それらをまとめて「ギョロッケ」と呼ぶのだそうだ。
Nさんが持ってきてくれたのは「九州・佐賀発ミンチコロッケ天」というラベルの10個パック。メーカーは野中蒲鉾。値段は500円。飛行機に乗る前にNさんの奥さんが買いに走ってくれた揚げたて。このギョロッケには、黒砂糖やハチミツなどの隠し味が使われていて、タマネギがたっぷり入っていた。
Nさんを囲んで、職場の仲間とギョロッケをいただきながら、しばしGOHAN歓談。Nさんは「ぼくらは子供のころから当たり前のように食べてましたからねえ」と言い、東京人の過剰反応が意外なようす。というのも、47NEWSスタッフたちは「びっくり」「食感が意外」「うまい」「ビールに合う」などと口々に言い合いながら、パクついていたからだ。
佐賀といえば、ムツゴロウ鮨や、エツ料理、フナんコグイなど、郷土の名物料理がいくつもある。だけど、ニッポンのGOHAN的には「日常食」が基本。できれば、地元ではフツーだけど、他県の人には「えっ!」と思わせるものがよい。というわけで、「ギョロッケはどんぴしゃり!」とNさんにお伝えしておいた。これだけたくさんの人と情報が集まる東京で、ギョロッケ情報はあまりないのだから。
Nさんがお帰りになった後、ウィキペディアを見ると、なんと「魚ロッケ」という項目があった(2007年11月16日アクセス)。それによると魚ロッケは「山口県萩市、佐賀県唐津市、大分県津久見市等の名産品」とあり、2度目のびっくり。他の地域にもギョロッケに類する食品はたくさんあるかもしれない。・・・というわけで、各地のギョロッケふう食品にまつわる情報、求ム!
場所■唐津市を中心とした佐賀県内
メーカー■写真の商品は野中蒲鉾のもの
品名■九州・佐賀発ミンチコロッケ天 (10個入り)
値段■500円
地図はありません。
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あるっく@江戸 & Nさん@佐賀新聞
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2007年11月26日
高知
捕れだち、作りだちのイカ飯!
週1回食べたい
小腹が減ったとき
当地で絶賛
ラブ度:★★★★

あめ色に炊き上がったイカ飯
ども、ぐうが@高知です。
先月下旬、丸一週間、四国の西南端、高知県大月町に仕事で滞在しましたです。
本当に海がきれいで、そして人もやさしい、食べ物もおいしい町でした。
でも、ぐうが的にはイベント会場に張り付きだったので、GOHANネタを追って出撃する暇がありませんでした。でもやっぱりお世話になったので、大月町をアピールしたい。で、イベントで大活躍したカメラマンの「シメサバ7」君に登場してもらいました。
(ぐうが) シメサバ7君、よろしく。
(シメサバ7=以下シメ7) あ、シメサバ7です。よろしく。
(ぐうが) 大月町は海がきれいだよね~。僕はあんまり見てないけど。ということは当然、魚なんかもウマイと。
(シメ7) かなり、おいしいです。特にアジとかサバとかよく見かける魚がメチャメチャ、ウマイ。
(ぐうが) ほうほう、だから、シメサバ7なわけですね。その中でもイチオシは?
(シメ7) イチオシというか、大月の「西泊うまい会」が作っているイカ飯は、漁師さんが釣ってきた新鮮なイカで作るのでオススメです。
(ぐうが) うまそ~。どうやって作るの?
(シメ7) お米を詰めたスルメイカを水、しょう油、砂糖、ショウガの入った鍋に、沸かす前から入れます。その後、強火で沸騰したら、弱火で90分間煮込んだら、完成です。
(ぐうが) 割とシンプルですね。でも、この写真を見てたら、よだれが出てきそう。
(シメ7) おいしさの秘訣は、やっぱり新鮮さですね。西泊の漁師さんが釣ってきたイカをすぐに奥さんが料理するから、イカの歯ごたえがすごいんです。
(ぐうが) で、このイカ飯は、どこで買えるの?
(シメ7) 大月町の「道の駅・大月」にある、ふれあい市で350円で売ってます。他に「西泊うまい会」がイカずしや、みそ味の塩辛なんかも出していますが、これからの季節、釣れる魚がサバに変わるので、炙りサバずしやシメサバにメニューが変わります。
(ぐうが) 大月は空気もうまいし、食べ物もうまい。ついでに美人も多い。新婚さんだよね、シメサバ7君は。奥さんが大月町出身なんだよね。この前、初めてお会いしました。奥さん大事にしてくださいよ。くれぐれも、奥さんを怒らせて炙りサバやシメサバ(もうなってるか)にならないよ~に。
(シメ7) かんべんしてくださいよ~(^_^;)。
店名■道の駅大月の「ふれあい市」
場所■高知県幡多郡大月町弘見2610
電話■0880・73・1610
定休■年始を除き年中無休
地図はこちら
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シメサバ7+ぐうが@高知
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2007年11月22日
京都
やんごとなき衣笠丼
高貴な味
古都の味
歴史ある味
ラブ度:★★★

親子丼のように見みえるが…
東京では、町のそば屋の丼物といえば、誰がなんといっても「天丼、カツ丼、親子丼」が御三家である。結束の固いどんぶり三兄弟。そば屋の献立の中では価格面からも他の追従を許さない地位を築いている。価格面で疑問を持つ客がいれば「上」と「並」に分かれて献立間格差を緩衝し、誰もが注文しやすい環境作りにも配慮する。実に心優しい気遣いのある丼物なのである。
御三家とは言い過ぎではないか。そば屋でカツ丼とはいかがなものか。ここは一つリーズナブルな玉子丼を加えて欲しい。カレー丼がないのはおかしい。といった異論を挟む向きがあるかもしれない。そこで近くのそば屋に行って確かめた。献立の携帯写真を見てほしい。すきあらばと次の御三家入りを狙うカレー丼が脇に控えているが、三兄弟は堂々としている。押しも押されもせぬ見事な「どんぶり御三家」ぶりではないか。
と、食い物エッセイの大御所、ショージ君的な発想で考えていたが、京都のそば屋は違っていた。
京都出張時に案内してもらったのは「本家尾張屋」さん。ウェブページによれば「やんごとなき御方より召されて、山鳥の尾張の国より都にまいりしは、室町時代花の御所の時なり」と家譜に伝えるとあった。寛正六年(西暦1465年)の創業は応仁の乱の前年だという。創業五百三十余年の歴史はグルメレポーターなら「そば屋の日本史やぁ!」と叫ぶに違いない。
メニューも「御献立」ではなく「御志ながき」である。こんなところにも京都的な、やんごとなきフィーリングがある。丼物のラインアップも見なれぬ丼が多い。京都ではどんぶり御三家の結束も崩れていた。

きつね丼 683円
玉子丼 683円
衣笠丼 735円
木の葉丼 788円
親子丼 893円
芋かけ丼 998円
天ぷら丼 1,260円
文字からではどんな丼物か見当のつかない「衣笠丼」を注文した。運ばれてきた衣笠丼は青いネギを散らした卵とじ丼。とじた卵の中には、たんざくに切って甘辛いだし汁を含ませた、厚みがありながらもフカフカした油揚げが隠れている。京都では油揚げのことを「お揚げさん」というそうだ。お揚げさんと九条ネギの卵とじ丼が「衣笠丼」の正体だった。どうやら「きつね丼」を卵でとじると「衣笠丼」になるらしい。「玉子丼」にきざみ海苔を散らせば「木の葉丼」になると聞いた。きつねが衣笠に、玉子は木の葉に化けるのである。
その昔、京の都でやんごとなきお方が真夏に雪景色が見たいと言ったとき、衣笠山に白い絹をかけて雪景色にした故事があるという。卵でとじた雪景色のイメージが衣笠丼の由来らしい。油揚げの卵とじとはいえ、やんごとない「衣笠丼」である。似合わないこと、この上ないが、高貴なお方になった気分で味わった。
余談だが、知人が注文した「たぬきそば」は、油揚げが入ったあんかけそばだった。東京ならたぬきそばを頼んで、あんかけそばが出て来たら、絶対に店員が注文を間違えたと思うだろう。京都の食文化も奥は深い。
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江戸っ子ヒロ
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2007年11月19日
北海道
DMVって何?
イマ風
ブレーク寸前
月1回食べたい
ラブ度:★★★

海の幸、山の幸が楽しめるDMVトリップボックス
ひょんなことから釧路方面に出張となった。
で、昼前の特急なので、ここはとーぜん駅弁だべさ。
というわけで、駅の弁当屋の前で物色…。
と、ひと際目を引く、黄色いボックス。
そして、アルファベットで「DMV」の文字が。
DMVってなんだ…。DMV、DMV…。
あ、道産品(D)、みんなで食べよう(M)、ヴェントウ(V)の略か。
しかし、弁当のアタマがブイ(V)になるのは発音が良すぎないか < 欧米か!
さらによく見ると、なんか乗り物のイラストが…。
そうか。これは、我がJR北海道が誇る、道路と軌道の両用車、DMV(Dual Mode Vehicle)ではないか!
この間、脱線したとかでちょっと心配したが、こんなところにいたとは。元気だったか…。
あ、乗り物はどうでも良いんだった。メシの話だ、メシの話。
これは「DMVトリップボックス」という弁当で、どうやら北海道の海の幸、山の幸が楽しめるらしい。しかも、2007年春の駅弁コンテストでグランプリを受賞した逸品らしい。
ということで、出張のお供はこれに決定!
980円也をオバサンに支払い、いそいそと特急スーパーおおぞらの車内へ。
まさに、ランチボックスといった出で立ちのパッケージを開くと、中には、小さなカップが三つ。全部ご飯入りで、いわばミニ丼セットみたいな感じ。お、ご丁寧に説明文入りだ。
最初のカップは「北のサラダポークカップ」。
北海道は後志にある赤井川産のポークカツがメーン。うん、柔らかい豚肉にかかった、
ふわふわのタマゴがちょっとカツ丼風でまずまず。日高昆布の佃煮もアクセントになっている。
二番目は「北の海鮮カップ」。こちらは来年サミットが開かれる洞爺湖に近い噴火湾名産のホタテの貝柱をあぶり焼きしたものに、ウニ、カニ、イクラともう北海道オールスターキャストみたいなカップ。お、ご飯は酢飯だ。ホタテの甘みが絶品。やっぱり道産に限るなぁ。
最後に「北の牛カップ」。ほかに名前のつけようなかったのかな…。
道産牛の煮込みと、ホド芋(イモ)?なんだこれ。このカップが一番微妙かなぁ…。
しかし、カップがちょっと小さめで食べにくいのが玉に瑕だが、一度に三種類の味が楽しめて、駅弁としては味も趣向もまずまずか。ただ、大食漢にはちょっと量が足りないかも…。
あと、使用している米はもちろん道産米。昔は冷めたらマズイとか、さんざん言われてきたが、最近は品種改良の成果で、弁当でも十分おいしいお米であることを再認識した。
そうそう、ボックスの中にはDMVのカードも付いてました。
なんか、昔の仮面ライダースナックみたいでちょっとうれしい。
裏面はDMVの説明。DMVは、ローカル線対策の切り札とも言える車両で、現在網走方面で試験運行中。全国から注目される道産技術だ。
メシ食ってコーヒー飲んで、まだ午後1時…。
到着は4時前だから、まだ3時間近くもあるのか…。
釧路って遠いなぁ。
場所■札幌市中央区北5条西2丁目 JR札幌駅構内の弁当売り場
値段■980円
地図はこちら
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まあく@蝦夷
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2007年11月15日
岐阜
南濃みかん入りラーメンで美肌に
クエン酸・ビタミン効果
デートに
当時で絶賛
ラブ度:★★★★★

これは絶品、南濃みかんラーメン定食
秋から冬にかけて、なぜかみかんが恋しくなる・・・。
岐阜県の西南端にある海津市南濃町。ここの特産のひとつに黄色い宝石と呼ばれる「南濃みかん」がある。南濃みかんには酸味が強い早生みかん(10月ごろ出荷)と、甘さたっぷりのえせみかん(1月ごろ出荷)の2種類がある。みかんにはクエン酸が含まれており、血行をよくしてコレステロールを抑える効果がある。
この南濃みかんを買いに南濃町へ向かった。
その途中、平田町にある道の駅で南濃みかんを使った「みかんラーメンの生麺」を発見。早速、販売業者に問い合わせてみた。すると、南濃町の道の駅「月見の里 南濃」に「みかんラーメン定食」が食べられる店があるとわかった。
実際に行って食べてみた。
みかんラーメン定食は、みかんラーメンにごはん、惣菜、デザートが付いて880円。ボリュームも満点でかなりのお得感がある。思わずスープまで飲み干してしまった。
ラーメンに、なぜみかんなのか?
道の駅に店を出している伊藤さんご夫婦の実家は兼業農家で、毎年12月にみかんを収穫。出荷の際に二級品は捨てていたが、それをなんとか活用できないものかと考えた末、10年前にラーメンへの応用を思いつき、みかんからしぼった汁を麺に注入した「みかん麺」づくりに取り掛かった。みかん麺が完成したら、次はスープ。なかなかみかんの味にマッチするスープができず、試行錯誤を繰り返した結果、平成15年1月、東京産の塩を使ったスープが完成。平成16年12月の道の駅開業に合わせて、みかんラーメン定食の販売を始めた。
天井が高く太い木のハリが見える店内は、広々としたゆったりできるペンション風の室内である。テーブルは広く、弾力感ある対面席にかけてみかんラーメン定食を注文した。 待つこと10分。
南濃みかんラーメン定食(ラーメン、ごはん、惣菜、デザート)がお盆にのせて運ばれてきた。
あー。みかんのいい香りが鼻に漂うラーメンの器には、厚さ1センチの輪切りした南濃みかんをはじめ、ネギ、メンマ、薄切りかまぼこ2枚が薄黄色い細麺の上に盛り付けてある。透き通るスープは、塩味が少し利いたみかんの上品な香りで風味漂うあっさりした味わいである。麺は、少しチジレをきかした細麺でしつかり腰がきいた歯ごたえである。麺にもみかん風味が口に残りおいしい。また、レンゲにスープと麺をいっしょにのせて食べると、さらに風味が濃くなりおいしさ倍増。スープが付いた輪切り南濃みかんは、さわやかな不思議味。最後にラーメンと具を食べたあとに残るスープは、みかんの風味が酸化して飲んでいくうちによりまろやかな味わいが楽しめる。色、ツヤ、味のいいごはんは、ふっくら歯ごたえと甘味がある。惣菜は、タケノコ、コンニャク、ホウレン草と細切りニンジンのゴマ合え。冷えたデザートは、みかんゼリーの上に皮なしの南濃みかん。みかんづくしの定食は、麺120グラム、ごはんは茶碗1杯半で少し多めのボリュームだった。
南濃みかんの香りが漂う海津市南濃町は、西には養老山脈がそびえ東には木曽三川(長良川・揖斐川・木曽川)が見え自然豊か心身ゆったり。ビタミンCも多く含むという南濃みかんは、カゼ予防にも最適なのでこの時期直接訪れる人も多い。本物を皆さんに、体にいいものを気軽に味わってもらいたいという夫婦円満の南濃みかんラーメンは、この店のみで年中味わえる。また、テイクアウトで南濃みかんラーメンのみ530円もある。一度食べたらまた来たくなるほど、県外からのリピータも多い。是非、おすすめ!
店名■喫茶・レストラン 月見茶屋
場所■岐阜県海津市南濃町羽沢673-1番地
電話・FAX■0584-55-2538
営業■平日9:00~18:00、土日祝8:30~18:00
定休■不定休
※ 「南濃みかんラーメンの生麺」は、道の駅(月見の里南濃とクレール平田)二ヵ所で限定販売。「くんたま(くんせい玉子)」や「とり沢の奥美濃古地鶏 肉みそ(わさび入地鶏50%使用)」なども販売。また月見の里南濃では、足湯(無料)もある。
※ 地鶏のバーベキューとり沢では、奥美濃古地鶏や純系名古屋コーチンが屋内外で味わえる(要予約 TEL0584-55-2488)。
地図はこちら
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アマデウス@岐阜
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2007年11月12日
三重
サンマ鮨は、脂が落ちた冬こそ
アッサリ
土着風
寒い季節に
ラブ度:★★

日常食です、サンマずし。(右手前はメハリずし)
熊野を旅した。「ニッポンの GOHAN 」の管理人が「サンマずし」を食べて来いという。実際、魚はあんまり好きでない。特に青い魚は嫌いな方。三重県に住んでいた時分、何回か「サンマずし」は食べたことはあるが、うまいともなんとも思わなかった。鯖ずしは許せるが、なぜサンマまでスシにして食べなければいけないのかという疑問がつきまとった。たぶん、寿司は「ごちそう」という観念があったからなのだと思う。実は日常食と思えば、なんともないのだ。
サンマは秋刀魚と漢字で書くように秋、脂が乗り切った時期に七輪で焼いて食べるのが一番おいしいのだが、熊野の水域ではサンマは冬が一番おいしいと考えられているそうだ。脂が“落ちた”冬の時期に獲れたサンマを干物にして食べる。まさに日常食としてのサンマの干物がある。ここに熊野の常識がある。
「サンマずし」はこの脂の落ちたサンマと使う。酢でしめて棒状の酢飯の上にのせる押しずしの変形である。弁当として売っているサンマずしは数百円。まさに庶民の昼飯にぴったり。だからどこの店がうまいだのまずいだのというレベルではまったくない。
都会人からみれば、たぶん“めずらしい”だけのしろものでしかない。その一点だけでこのニッポンの GOHAN に紹介しようというのだ。
今回は鬼ケ城(おにがじょう)という観光地の食堂で食べた。他の店では弁当としても売っているから食堂でつくったものではないと思う。汁がついて500円。バスで一緒だった友だちたちはカツ丼だとかラーメンだとかを食べている横で僕は「サンマずし」を食べた。
うまかったかって? 愛した三重県を一年ぶりに訪ねたから、それだけでうまいものなのだ。
ちなみに紀の川良子さんという演歌歌手が熊野にいる。最近のヒット作は「サンマたべちゃってごめんね」という。ぜひ聞いてやってほしい。
場所■三重県熊野市木本町1835
電話■0597-89-4141(鬼ケ城センター)
値段■汁つきで500円
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紫竹庵人
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2007年11月08日
東京
つけ麺の源流を求めて
アッサリ
毎週食べたい
ラブ度:★★★★

私のお気に入りは、もやしつけ麺
あなたの街には「つけ麺」ありますか?
ふらっとS@宮城さんが「冷やし中華」が仙台生まれと書き、チョキッ@ふくいさんがソースカツ丼は福井が「元祖」と激筆しましたが、「つけ麺」はお江戸生まれです。ラーメン屋さんの厨房で店員さんがうまそうに食べていたまかない食を見た客が「それ、ちょうだい」とせがんだのが商品化のきっかけ――というのが定説です。
中華麺を「つけそば」のようにして食べるのですが、つけスープ(つゆ)は温かく、チャーシュー、メンマ、もやし、煮卵などを入れるのが一般的。一方の麺は冷水でしめている店が多いです。
つけ麺ブームの火付け役といえば、東京・東池袋(豊島区)にあった「大勝軒(たいしょうけん)」です。いつも長い行列ができる伝説の店でした。しかし、オーナーが病気のため、2007年6月、全国のファンに惜しまれながら店を閉めました(涙)。山岸さんのもとで修行して暖簾分けを許された「大勝軒」は全国にありますが、今回はあえて中野区にある「大勝軒」に足を運んでみました。理由は、中野区の「大勝軒」こそ、山岸さんが若いころに働いていたお店であり、つけ麺のルーツとされる「まかない食」のエピソードがここで生まれたと言われているからです。
東池袋「大勝軒」のつけ麺スープはやや甘酸っぱい味付けでしたが、中野「大勝軒」のスープは甘みなし。看板は同じでも味はずいぶん違います。しかも、口の中に広がるスープは心なしか和風!!。 だしにカツオ節がたくさん入っているようで、あっさり感があります。麺は超柔らかめで喉ごしもやさしい。麺を食べ終わると“割りした”をもらえます。ごくごく飲んでも後味はスッキリ、サッパリ。わたし的には久々のイチ押しです。
伝説的なラーメン店に言及するときに注意しないといけないのは、お店の系譜・系統。今回参考にしたのは はてなダイアリー > キーワード > 大勝軒 で、それによると大勝軒は、東池袋系統/丸長大勝軒系 ▽ 中野・代々木上原系統/丸長大勝軒系 ▽ 永福町系、人形町系 ▽ 丸長のれん会・・・などいくつもあり、下手なことを書くと熱烈なファンからボコられるので、ちょいコワです。
店名■大勝軒 中野店
場所■東京都中野区中野3-33-13
電話■03-3384-9234
定休■水曜
営業■10:30~21:00
値段■500円~1000円
地図はこちら
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あるっく@江戸
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2007年11月05日
北海道
豚肉なのに「やきとり」
ちょいコッテリ
レトロ
肉プリプリ
ラブ度:★★★★★

定番の豚精肉(左)と柔らかな口当たりが人気のシロ
鉄鋼産業最盛期には18万人を超える都市だった北海道・室蘭市。現在は10万人を切るまで減少し、なかなかその人口流出に歯止めがかかりません。ところがどっこい。ここに来て、この室蘭の街がイロイロと全国的にも注目されているのです。
その筆頭が、この
「やきとり」!
室蘭やきとりの特徴は、なんといってもプリプリの豚肉に濃厚なタレ。玉ねぎの甘みと洋がらしが絶妙なハーモニーを奏でます。
室蘭市のウェブサイトによれば、市内の「やきとり」店は67店。確かに、街のあちこちに赤提灯やのれんが出ています。ちなみに福岡県・久留米市などとともに「全国7大やきとりの街」のひとつとされており、「室蘭やきとり天国」というご当地ソングまで登場。地元の夏祭りなどではすっかりお馴染みのメロディーになっています。
この日お邪魔したのは室蘭やきとりの老舗「鳥辰」さんの中島店。立地は繁華街のど真ん中ですが、路地裏にあるため渋~い、昭和っぽ~い雰囲気がぷんぷんいたします。
豚肉なのに、なぜ「やきとり」なの? な~んて思う方もいらっしゃるかもしれませんが、まあ、だし汁をかけても「お茶漬け」って言うのと同じですね(ちょっと強引?)。ルーツについては、昭和の初期に軍の靴を作る革を取るため、養豚を奨励した結果など諸説あるようです。
やきとりのほかにも、室蘭は「カレーラーメン」や鉄製ボルト人形「ボルタ」など、なにかと日本列島に話題を提供してくれるユニークタウン。いずれも、鉄の街が育んだ豊かな「食」あるいは「職」の文化ではないでしょうか。
全国の皆さま、ハヤブサの生息地で自然豊かな港町でもある室蘭へ、やきとりを食べにきませんか!?
店名■鳥辰 中島店
場所■室蘭市中島町1丁目23-17
電話■0143-41-3033
値段■豚精肉 1本120円など
地図はこちら
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も~り~@蝦夷
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2007年11月01日
東京
元祖のりトーストは文明の衝突?
ふしぎな味
カルトな人気
小腹が減ったとき
ラブ度:★★★

パンをめくると、海苔がっ!
江戸っ子の食文化に欠かせない海苔(ノリ)。しょうゆをつけて白いご飯で食べるもよし。おにぎりを包みこんでよし。軽くあぶってそのままいただいてもよし、そばやラーメンに浮かべてよし。ですが、ノリをトーストの具にしても良いのでしょうか?! 東京・神田に「のりトースト」を食べさせてくれる喫茶店があると聞き、意を決して訪れてみました。
店の名前は「珈琲専門店エース」。店の前には「元祖のりトースト120円」という幟が風になびいています。メニューを見ても「のりトースト」が写真入りで推奨されていて、逃げも隠れもできないような気になってしまいます。近くの席にいた常連ふうのサラリーマンが、ごく自然に「のりトーストとコーヒーね!」と注文しているので、わたしも「のりトーストください」と注文しました。
トーストだけで味気ないので、飲み物もほしい。この店は世界各地のコーヒーを取りそろえている専門店。どうせなら珍しいコーヒーを飲んでみてやれ、と自分に言い聞かせ「メキシカン・バター・コーヒー!」を注文してみました。(このコーヒーは490円。のりトースト4人分!)
運ばれてきたトーストは、ブルーベリーでも挟んでいるような外見。真ん中に黒い筋が見えます。でも、パンを分離して内側を確認すると、あの海苔がしっかりと挟み込まれています。すこしかじってみると、まず磯の香りがガツーンとやってきて、バターと醤油の味がじんわり広がっていきます。なんとも不思議な味。〈海苔と醤油〉、〈バターとパン〉はそれぞれ良いカップリングですが、この4つが渾然一体となったとき、口の中で、東西の食文明が衝突します。
序盤は海苔の味と香りが優勢でしたが、今回はメキシカン・バター・コーヒーという珍しい飲み物を一緒に注文してしまったため、しだいにバターが優勢になり、海苔の香り負けていくという感じでしたが、次回は、薄めの番茶と一緒にいただきたいと思いました。
お勘定のとき、店員さんに「のりトーストって、いつから出してるのですか」と尋ねたら「創業36年以来のメニューです」という返事。昔から変わらない人気料理というか、くせになる味です。海苔好きなのは、なにも江戸っ子だけではありません。全国各地に海苔トーストの仲間がいるかもしれません。情報大募集します!
店名■珈琲専門店エース
トースト■120円
場所■東京都千代田区内神田3-10-6
電話■03-3256-3941
定休■日曜と祝祭日
地図はこちら
店名■珈琲専門店エース
トースト■120円
場所■東京都千代田区内神田3-10-6
電話■03-3256-3941
定休■日曜と祝祭日
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あるっく@江戸
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