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【編集後記】Vol.201

国内 2017/09/15

昨シーズンのライバル対決は、関学大が34―7で京大に勝った=撮影:山岡丈士
昨シーズンのライバル対決は、関学大が34―7で京大に勝った=撮影:山岡丈士

昨シーズンのライバル対決は、関学大が34―7で京大に勝った=撮影:山岡丈士

 「ライバル対決」で番狂わせが起きるのは、キックオフまでの事前の準備や決戦に臨む心構えに起因することが多い。
 実力で上回るチームは意識しすぎると、無心でがむしゃらに向かってくる相手に足をすくわれる。関学大が京大に屈した過去の歴史を振り返ると、そうしたケースが少なくない。


 京大の水野彌一前監督がこんなことを言っていた。1990年の日大との甲子園ボウルでの出来事だという。


 「フィールドに出てきた日大の選手の顔は青ざめて、悲壮感が漂っていた。これはいかんと思った。こういうときの彼らは手ごわい」
 慌てて引き締めにかかったが、大一番で出遅れを挽回するのは、数々の修羅場を経験した知将といえども難しい。京大は主導権を握れないまま敗れたという。


 名将は現実を冷静に見極め、自らの経験則や固定観念を押しつけない。
 勝負事に絶対はなく〝生き物〟である試合では、状況に応じた柔軟な思考が求められることを本能的に知っているからだ。


 「篠竹(幹夫)監督には前日、パスを投げまくれと指示されたが、自分の判断でラン中心のオフェンスで臨んだ。怒られると思ったが、ハーフタイムに監督から掛けられた言葉は『この調子でいけ』だった」
 88年の甲子園ボウルで、4年ぶりの大学日本一になった日大の関孝英主将の話である。


 9月22日、京都・西京極陸上競技場でともに今季2連勝の関学大と京大が対戦する。
 関学大・鳥内秀晃、京大・西村大介の両監督にとっては、いかにチームの士気を高めてキックオフを迎えるかが鍵になる。


 関西学生リーグの人気を支えてきた伝統の「関京戦」に、かつてのような「果たし合い」を連想させる緊張感が戻って来た。


 1週間で、どれだけ「勝利への思い」を積み上げることができるか。両雄がプライドを懸けた決戦は、既に始まっているのである。(編集長・宍戸博昭)


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