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コラム

Xリーグで活躍する外国出身選手たち(ディフェンス編)

2013/09/25 【小座野容斉】

オービックのDLジャクソンとビーティー=撮影:Yosei Kozano、2012年、川崎球場
オービックのDLジャクソンとビーティー=撮影:Yosei Kozano、2012年、川崎球場

オービックのDLジャクソンとビーティー=撮影:Yosei Kozano、2012年、川崎球場

ノジマ相模原のDBカノンガタ=撮影:Yosei Kozano、9月14日、麻溝公園競技場
ノジマ相模原のDBカノンガタ=撮影:Yosei Kozano、9月14日、麻溝公園競技場

ノジマ相模原のDBカノンガタ=撮影:Yosei Kozano、9月14日、麻溝公園競技場

富士通のDLセウマロ=撮影:Yosei Kozano、9月15日、川崎球場
富士通のDLセウマロ=撮影:Yosei Kozano、9月15日、川崎球場

富士通のDLセウマロ=撮影:Yosei Kozano、9月15日、川崎球場

オービックのDLジャクソン=撮影:Yosei Kozano、5月25日、川崎球場
オービックのDLジャクソン=撮影:Yosei Kozano、5月25日、川崎球場

オービックのDLジャクソン=撮影:Yosei Kozano、5月25日、川崎球場

ノジマ相模原のDLトゥファーガ=撮影:Yosei Kozano、9月22日、川崎球場
ノジマ相模原のDLトゥファーガ=撮影:Yosei Kozano、9月22日、川崎球場

ノジマ相模原のDLトゥファーガ=撮影:Yosei Kozano、9月22日、川崎球場

IBMのDBミラー=撮影:Yosei Kozano、9月14日、麻溝公園競技場
IBMのDBミラー=撮影:Yosei Kozano、9月14日、麻溝公園競技場

IBMのDBミラー=撮影:Yosei Kozano、9月14日、麻溝公園競技場

オービックのDLビーティー=撮影:Yosei Kozano、2012年、川崎球場
オービックのDLビーティー=撮影:Yosei Kozano、2012年、川崎球場

オービックのDLビーティー=撮影:Yosei Kozano、2012年、川崎球場

 ◇ケビン・ジャクソン(32歳、DL=オービックシーガルズ)
 Xリーグ史上最高の外国出身守備選手。対戦するQBには悪夢となる攻撃的なパスラッシャーであり、ランナーを正確に追い詰めるタックラー。また長い手脚とジャンプ力を生かし、フィールドゴール(FG)やポイントアフタータッチダウン(PAT)をブロックする。2005年に来日、いきなりリーグMVPとなり、オービックを日本一に導いた。以来8年連続オールXリーグ選出。現在は副将を務め、ポジションリーダーでもあり、カール・ノア、バイロン・ビーティー・ジュニアら、コンビを組んだ外国人選手の能力を引き出す術にもたける。ハワイ大ではLB、DEとして40試合に出場、グリーンベイ・パッカーズのミニキャンプにも参加した経験を持つ。


 ◇バイロン・ビーティー・ジュニア(25歳、DL=オービックシーガルズ)
 Ⅹリーグでも屈指のエキサイティングな守備ライン。2012年に来日、すぐにシーガルズ守備陣の中核となった。攻撃的なプレーを身上に、強く激しく運動量の多いプレーでボールキャリアーを追い詰める。当たった瞬間の音が観客席まで響くハードヒッター。米ビッグ12カンファレンスの強豪校コロラド大(現パック12)出身で大学時代はストロングサイドのLB。4年次には5サック、15QBプレッシャー、12ロスタックルでオールビッグ12のセカンドチームに選ばれた。ハードワーク、チームへの献身、トレーニングルームの数値などから、コロラド大バファローズの「アイアンバファロー賞」にも選ばれている。


 ◇アンドリュー・セウマロ(23歳、DL=富士通フロンティアーズ)
 今季来日した、期待の大型守備ライン。米パック12の強豪校オレゴン州立大に一般学生として入りながら主力選手に上り詰めた努力家。3年間で38試合に出場し3、4年次はDTとして先発、77タックル5.5サックで今春のNFLドラフト候補にも上がったほど。相手攻撃ラインがダブルチームで対応してくるケースが多い。大学時代に比べ体重も落ちたようで、パワーダウンも否めず「普通に強い選手」となっている。今後に期待。


 ◇アルリワン・アディヤミ(23歳、DB=富士通フロンティアーズ)
 今季からXリーグ参戦。米サンディエゴ大では、1年から先発CBとして出場、4年間43試合で、同大のタイ記録となる15インターセプト(うち3本はリターンタッチダウン)をマークした。忍者のように相手レシーバーに張り付いて、ボールを奪い取る動きを見せる。負傷でまだ試合に出場していないが、鹿島の前田直輝、宮本康弘、オービックの木下典明、萩山竜馬ら日本のトップレシーバーとの戦いが見ものとなりそうだ。


 ◇トゥイカ・トゥファーガ(29歳、DL=ノジマ相模原ライズ)
 2012年からXリーグに参加。米ディビジョン2の大学で2年間プレーした後に3年間教会で布教活動に従事。07年にハワイ大に入学し直してDTなどでプレー、4年次は47タックルの活躍を見せた。ハワイ大時代は125キロ以上あった体重を110キロまで絞り、現在はスピード派のパスラッシュDEとしてプレーする。エレコム神戸のQBイノケ・フナキは高校時代の同級生。


 ◇ロカ・カノンガタ(24歳、DB=ノジマ相模原ライズ)
 今季からXリーグ参加。米サンディエゴ大では富士通のアディヤミと同級生。大学3年まではLBだったが、4年からSSに転向した。4年間で通算229タックル、自分より大きなボールキャリアーをひっくり返すフィジカルなプレーが持ち味ながら、4インターセプトとパス守備にも秀でる。NFL屈指の守備選手ハロティ・ナータ(レーベンズ)、フィリ・モーラ(コルツ)は従兄弟。


 ◇ジャバリ・ミラー(34歳、DB=IBMビッグブルー)
 IBMには2012年から加入。2006年にオービックで1年プレーした後、ハワイのセミプロリーグに所属していた。今季第2戦となるノジマ相模原戦では、相手レシーバーからボールをもぎ取るようなインターセプトを見せた。


 ◇ダフィー・スコット(27歳、DL=パナソニックインパルス)
 日本の学生フットボールファンにはすっかりおなじみの選手。米カリフォルニアのチコ州立大時代はフットボール部がなかったためラクロスをプレー、2007年、早大に留学生として来日してアメリカンフットボール部で活動、日本のフットボールに魅せられ、翌08年に国際教養学部に入学した。10年には関東学生リーグで最優秀選手に輝き、早大をチーム史上2度目の甲子園ボウルに導いた。Xリーグには12年から参加。目標とする選手はチーム内の大先輩「鉄人DT」脇坂康生。


 ◇デービッド・モトゥー(24歳、LB=パナソニックインパルス)
 こちらも学生フットボールファンにはなじみ深い選手。父が米軍人で、幼少時から日本とアメリカを行き来し、高校卒業後は迷うことなく日大に進学した。守備の中核としてのプレー面だけでなく、献身的な姿勢など精神面でも首脳陣の信頼が厚く、3年次から2年連続で副将を務めた。大学通算9サック、2011年には甲子園ボウルにも出場した。パナソニックには今季から加入、強力守備の復活を目指す若きパスラッシャー。


 ◇ロッキー・アロ(31歳、DB=エレコム神戸ファイニーズ)
 米インディアナ州立大ではDBとして17試合に出場し45タックル。Xリーグには07年から参加、IBM守備陣の中心的存在となった。その後ノジマ相模原を経て、エレコム神戸には2012年加入。ファイニーズ初年度はRBとして340ヤードを走り、西地区のリーディングラッシャーとなった。今季は再び本職のDBに戻り、守備コーディネーターも兼任する。


 数年前までは一部のチームに限られた感のあった外国出身選手がこれだけいる。ポジションは多岐にわたり、米のトップ級大学で活躍していた選手も多い。Xリーグのトップである深堀理一郎・日本社会人協会理事長は「高いレベルの外国人選手はリーグを活性化する。今後も経験豊富な外国人選手の積極的な参加を期待したい」と語っている。しかし、それだけでは物足りない。彼らの力をさらに活用する提案をしたい。
 それは在日外国出身選手オールスターズの結成である。なぜそのようなチームが必要か。日本代表チームの対戦相手となってもらうためだ。


 話は少し脱線する。日本代表チームは2011年初夏の世界選手権以降招集されていない。前々回07年の世界選手権(当時の名称はW杯)川崎大会と11年大会の間には、09年のノートルダムジャパンボウル、10年のドイツ遠征と、2回にわたり日本代表チームが招集された。日本協会が09年に発表したロードマップでも、世界選手権の中間年である13年には日本代表を招集しテストマッチを開催するとある。それが実現しないのはなぜか。大きな理由の一つは、適切な対戦相手がいないのだ。


 社会人が主体となる日本代表チームと実力が釣り合うのは、米NCAA1部(フットボール・ボウル・サブディビジョン=FBS)の中堅校と思われる。しかしNCAAのルール上、現役学生のチームとの対戦はできない。また海外チーム招聘や海外遠征には多額の費用が掛かる。09年のノートルダムジャパンボウルは興行的には失敗で、日本協会は苦境に立たされたと聞く。
 費用、規約、実力などもろもろの条件が合致する対戦相手が在日外国出身選手オールスターズなのだ。選手層が薄いポジションは、身体能力に優れた日本人の若手を充足すればいい。コーチは、デービッド・スタント慶大ヘッドコーチ、あるいはカート・ローズ東京ガス・ヘッドコーチに依頼するのも一案だ。


 実現性がないとは思わない。サッカーJリーグも1995年から2001年まで日本選手選抜と外国人選手選抜が対戦する「JOMOカップ Jリーグドリームマッチ」が開催されていた。1997年には、W杯フランス大会最終予選に向かう日本代表が壮行試合として外国人選手選抜と対戦したように記憶している。
 アメリカンフットボールの日本代表常設のためにも、ぜひ検討していただきたい。


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