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コラム

期待の新人QBがNFLデビューへ ベアーズのトゥルビースキー

2017/10/06 【生沢浩】

第5週のバイキングズ戦でNFLデビューが予定されるベアーズの新人QBトゥルビースキー(AP=共同)
第5週のバイキングズ戦でNFLデビューが予定されるベアーズの新人QBトゥルビースキー(AP=共同)

第5週のバイキングズ戦でNFLデビューが予定されるベアーズの新人QBトゥルビースキー(AP=共同)

 ついにドラフト全体2位指名の新人QBが登場する。ベアーズのミッチェル・トゥルビースキーだ。
 1勝3敗と苦しむベアーズのジョン・フォックスHCは第5週のバイキングズ戦でトゥルビースキーを先発出場させると発表した。期待のルーキーのNFLデビューである。


 ベアーズは今年4月のドラフト会議で1巡3番目指名権を持っていたが、今年の1、3、4巡および来年の3巡という四つもの指名権との交換で49ersの持っていた2番目指名権を獲得してトゥルビースキーを射止めた。


 しかし、あくまでも慎重にトゥルビースキーを育てる方針だったフォックスHCは、開幕戦先発をバッカニアーズからフリーエージェントで入団したマイク・グレノンに委ねた。
 この決断は当初から疑問視された。大きな対価を払ってまで指名したトゥルビースキーを起用せずに、あまり活躍した実績のないグレノンをスターターとしたのだから。


 予想通りというべきか、グレノンはベアーズを立て直す人材ではなかった。これまで4試合の出場で、被インターセプトが5でファンブルロストは3回を数える。
 チームが喫した10個のターンオーバーのうち、グレノンは8割に関わった。グレノンがミスをするたびに、地元ソルジャーフィールドのファンたちはブーイングを浴びせ、トゥルビースキーの名前を連呼した。


 第4週の木曜日ナイトゲームのパッカーズ戦でもそうだった。二つのインターセプトに2回のファンブルロストでオフェンスのリズムを崩した。
 この試合のハーフタイム時のTVインタビューまでは「QB交代はありえない」と言い張ってきたフォックスHCだったが、さすがにこのままではどうにもならないと判断したのだろう。


 グレノンのプレーはショートパスに終始した。そのほとんどがTEやRBへのダンプオフ(セーフティーバルブへのパス)だ。
 ところが、時にはそのパスですらコントロールが乱れてドライブが継続できなかった。同じく実績がないのであれば、将来性のあるトゥルビースキーを投入して経験を積ませたほうが長期的な観点から有益であることは明白だった。


 このタイミングで先発交代を決断した理由はうなずける。パッカーズ戦からマンデーナイトゲームのバイキングズ戦までは10日間の間隔が空き、準備に十分な時間がとれる。
 また、同地区ライバルとの戦いではあるものの、ホーム開催という有利な条件もある。ここを逃せば同様の条件は第8週のバイウィーク明けにしかなく、さすがにそこまでは辛抱できなかったのだろう。


 新人QBとしてはブラウンズのデショーン・カイザー、テキサンズのデショーン・ワトソンに続く3人目の先発出場だ。
 今年のドラフトでは最も早い順番で指名されたQBの満を持しての登場だ。トゥルビースキーは脚力があり、肩も強いとの評判だ。
 グレノンではほとんど通ることのなかったWRへのパスが成功するだけでも、オフェンスの雰囲気は大きく変わるはずだ。


 その反面、プレシーズンでしかNFLの実戦を知らない彼が、今まで経験のしたことのないスピードとパワー、ハードヒットを目の当たりにする。NFLのすべてのQBが通らなければならない道だ。
 そこにいかに早く順応できるかがトゥルビースキーとベアーズの将来を決める。


 トム・ブレイディ(ペイトリオッツ)、ベン・ロスリスバーガー(スティーラーズ)、ドルー・ブリーズ(セインツ)らベテランQBがNFLを牽引する時代が長く続いたが、デレク・カー(レイダーズ)、マーカス・マリオタ(タイタンズ)、ジェイミス・ウィンストン(バッカニアーズ)、カーソン・ウェンツ(イーグルス)、ダック・プレスコット(カウボーイズ)らの台頭で世代交代が進もうとしている。
 その波にトゥルビースキーも乗ることができるのか。待望のルーキーの登場に大いに注目したい。


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