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第89回 天皇杯全日本サッカー選手権大会

  • チーム紹介(都道府県・大学代表)

埼玉県

 平成21年度彩の国カップ第14回埼玉県サッカー選手権大会を連覇し、2年連続3度目の代表権を獲得した。前回王者はシードとして準々決勝から臨み、初戦は武南クラブを6-0で圧倒。準決勝は大宮ユースと2-2で延長にもつれ込んだが決着せず、PK戦を4-3でものにした。埼玉県大学リーグ1部の城西大と顔を合わせた大学勢による決勝も、延長へ突入し1-1で終了。6-5でPK戦を制し、関東大学リーグ2部に所属する格上の意地を見せた。
 今季もパスをつなぎながら組み立てるスタイルを土台としている。基本システムは4-4-2で、中盤や前線は流動的にポジションを変えながら攻撃。昨季の主力、準主力級だったメンバーも、過半数が残っている。
 オフェンシブなチームは、特長を持った選手が多い。FWの杉下聖は裏に飛び出すスピードがあり、サイドハーフとFWに入る金宏栄はドリブルが魅力。FW山本はシュートに持ち込む技術に優れる。須藤、小谷の両ボランチはパスワークの起点となり、小谷はセットプレーで正確な右足キックを繰り出す。サイドハーフ、サイドバックの攻撃参加も積極的だ。
 ボールを支配することで、守備面の負担も減らしている。GK金井は長身ではないが、抜群の反応でゴールを守る。
 川越市で活動するチームは、2000年に創部。05年に関東大学リーグ2部に昇格し、5シーズン目を迎えた。昨季から2部参入と同時に招かれた森栄次監督は総監督となり、塩田憲一コーチが監督に就任。高校生時代に目立った実績を挙げた選手はあまりいないが、JリーグのV川崎(現・J2東京V)や神戸でコーチを務めた経験を持つ森総監督を中心に、個性を伸ばしながら創造性にあふれた考えるサッカーを目指してきた。
 過去2度出場した天皇杯全日本選手権は、いずれも初戦敗退だった。初挑戦した06年は、初戦の2回戦で栃木SC(現・J2栃木)に0-2。昨年は北海道代表の道都大に、1回戦で0-4の完敗を喫した。「埼玉代表として、1回戦で負けるわけにはいかない。Jクラブと本気でやれればうれしい」と森総監督。2回戦でJ2のC大阪に挑むため、まずは大会初白星に全力を注ぐ。

(埼玉新聞)