第89回 天皇杯全日本サッカー選手権大会

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静岡県

 8月29日に行われた平成21年度県代表決定戦でスルガ杯争奪県サッカー選手権大会優勝の静岡産大を1―0と下し15年連続34回目の出場を果たした。
 静岡県浜松市をホームとし、1971年本田技研工業(株)サッカー部として創部。JSL(日本サッカーリーグ)時代の91年、第71回天皇杯ではベスト4に進出した。1999年に名称をHonda FCに変更。JFL(日本フットボールリーグ)では、Jリーグ準加盟チームをしのぎ昨年を含めて5度の優勝を誇るなど、常にアマチュアサッカー界をリードしてきた。また、会員約600人が在籍するスクール活動も充実しており、地域に根ざした活動にも積極的に取り組んでいる。
 1昨年の第87回大会では東京V、柏、名古屋のJリーグ勢を次々に撃破して準々決勝に進出するなど天皇杯での活躍にも目覚ましいものがある。しかし、今季は故障者が多く、JFLでは12位(9月4日現在)と低迷している。県代表決定戦でも、昨年のJFL得点王の新田ら主力5選手を欠く布陣で苦しい戦いを強いられた。センターバックの安部主将をボランチに上げて中盤の安定感を図り、DFラインとFWには静岡産大出身のルーキーコンビの川嶋と伊賀を配して辛くも勝利を収めた。伊賀は全日本学生選抜でも活躍したストライカーで、攻撃の起点になり、自分でも仕掛けることができる選手として期待されている。
 19日の1回戦では三重県代表の三重中京大と対戦する。初戦を突破すれば目標とするJリーグ勢と激突する。県代表戦で決勝FKを決めたDF牧野は「今年は(JFLの)リーグ戦では勝っていないので、なんとか会社に明るい話題を提供したい」と意気込む。それでも、新田らが復帰できるかが上位進出へのカギを握るだけに、就任3年目の石橋眞和監督は「目の前の1試合1試合を全力で戦うだけ」と慎重に言葉を選ぶ。実力のあるチームが、初心に帰って無欲で挑む。再び旋風を起こす可能性を十分に秘めている。

(静岡新聞)