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第91回天皇杯全日本サッカー選手権大会
第91回 チーム紹介(都道府県・大学代表)

奈良代表

奈良クラブ(3年連続3度目)

 第16回奈良県サッカー選手権大会の決勝で奈良産大を圧倒し、決勝では最多得点となる7-2で大勝した。それでも今季から指揮を執る吉田悟監督の評価は「攻守のコンビネーションや厳しさなど、すべてに課題を残した。(後半に2失点し)こんな内容では本大会では勝ち進めない」と厳しい。
 奈良クラブは2016年のJリーグ参入を目標に掲げる社会人クラブチーム。2010年にはNPO法人となり、クラブの選手、コーチらが指導するジュニアチームを発足させ、選手育成にも乗り出した。
 全国優勝を果たした電動車いすサッカー部門「奈良クラブ VICTORY ROAD」や巡回サッカー教室など、地元に根ざした地域貢献活動にも意欲的に取り組んでいる。
 今季はJリーグ経験者ら7人が加入。これまでの躍進を支えてきた従来の主軸選手と新加入選手がかみ合い、関西社会人リーグ1部で首位を走っている。
 チームの得点源は、同リーグ得点ランキング首位のFW牧悠二を筆頭に檜山勇人、アシスト能力も高い辻村隆史ら。中盤はコーチも兼任するMF矢部次郎らベテランが軸となってボールを展開、DFの吉田智尚、谷山直樹らも俊足を発揮し両サイドから果敢に攻め上がる。
 守備は高めに保った最終ラインやDF橋垣戸光一、三本菅崇らの献身的なプレーに加え、前線から重圧をかける全員守備が持ち味だ。
 各選手に複数ポジションへの対応を求める吉田監督の方針がメンバー間の共通意識を強め、攻守の効果的な連係に役立っている。また趣旨に賛同した選手が加わったり、引退した選手がコーチとしてチームに残るなどの好循環を生んでいる。
 初戦を突破すれば2回戦でヴィッセル神戸(J1)と対戦するが、目指すのは、あくまで勝利。相手がJリーグのチームでも「奈良県代表の誇りと責任も背負って勝ちに行く」(吉田監督)と意気込みは強まるばかりだ。
 そのためにも9月4日の1回戦、同リーグでしのぎを削る三洋電機洲本(兵庫)との初戦は、勝つのはもちろん「地元の奈良県開催でサポーターにも満足してもらえる試合を」と、あえて高い目標を掲げて臨む。


(奈良新聞)