サッカーW杯2010 南アフリカ大会特集

コラム

2010/06/23

It's "Ayoba" time!

バファナ、最後の戦い

It's

 前回の続き。バファナの決戦を見ようと、昨日の22日午後、ソウェトの大きなパブリック・ビューイング会場「ファン・フェスト」に取材で行ってきました。

 前回書いたように、試合前は元気なさげ。ほとんどブブゼラの音もなし。しかし、試合が始まるとバファナが攻勢で、どんどんテンションが上がってきました。そしてゴーール!飛び跳ねる人々。芝生の会場からは土けむり(写真)が上がって、私も思わず周りの人と次々と握手してました。

 そして圧巻はハーフタイム。大スクリーンの隣には特設ステージがあって、地元ラッパーが登場。若者を中心に、おびただしい人がステージ前に走っていきます。表題の"It's Ayoba time!"というのは、こちらの電話会社の宣伝のコピーなのですが、みんなラッパーが歌うCMソングに乗って踊るわ、ブブゼラを振り回すわ。バファナが4点以上取らないと次へ進めないかもという緊迫感はこの時だけはなかったです。ちなみに私たちの運転手のポールさんによると"Ayoba"というのは"very good"くらいの意味だそうです。

 さすがに後半が始まると真剣な表情に戻りました。ブブゼラって、時々みんなでリズムを刻むんですね。それも空気を盛り上げます。ただ、こちらでは珍しく合唱が始まったと思ったら、コカ・コーラのCMソングでした…。

 試合は結局2-1で勝ちました。次へは進めなかったものの、強豪フランスに勝ったということで、みんな「良くやったぞ!」という感じでした。

 試合後、サッカー玄人の中年男性は「ウルグアイに負けたことで状況が変わってしまったんだ。フランスには良く勝ったと思うけどね。もう南アフリカじゃW杯はないかも知れないんだから、決勝トーナメントに進めなかったのは残念。これでみんな通常の仕事に戻るんだろうね…」と寂しそうでした。これからほかの皆さんも、W杯が進むにつれ、残れなかったことに寂しさを感じるようになるのかも知れませんね。

 もう暗くなった試合後は、またダンスパーティの開始。試合が終わってから会場に駆けつける若者たちも結構いて、これはこれでバファナとは関係なく楽しんでいるようでした。やっぱりW杯は色んな意味で祭りなんだなと実感しました。



西村




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