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姿変え蘇った日本女子バレー 韓国圧倒、28年ぶりの銅メダル獲得

2012/08/12 01:41

姿変え蘇った日本女子バレー 韓国圧倒、28年ぶりの銅メダル獲得

韓国を破って銅メダルを獲得し、抱き合って喜ぶ木村(中央)ら=アールズコート(共同)

 アジア勢対決を完ぺきに制した。「韓国には前回負けていたので、しっかりリベンジできて本当にうれしい」と木村が言った。最近の10試合で1敗しかしていない相手だが、その唯一の黒星が5月の五輪予選での完敗。エースには重い心の足かせになっていた。

 ▽迫田の起用的中
 ロサンゼルス大会以来28年ぶりの銅メダルを、ストレート勝ちでもぎ取った。25歳で五輪出場3回目の木村は「みんなでつないだボール。絶対に決めようと気持ちを込めて打った」と振り返ったが、その大黒柱のお株を奪うように躍動したのが、24歳で初出場の迫田だった。強烈なアタックから23点のスパイクポイントをもぎ取った。「今までの韓国戦のデータで一番良かった迫田を使った」という真鍋監督の起用に見事に応えた。

 真鍋監督といえば、片時もタブレット端末を手放さない試合中の姿がお茶の間ファンの間でも定着している。名セッターだった現役時代から、録画ビデオをコマ送りして対戦相手や自チームのアタッカーの分析に没頭。データ重視の理論派として知られる。その指揮官は「選手たちがすごい集中力を発揮して感動した。厳しい練習をさせたが、メダルを取って本当によかった」と声を震わせた。

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韓国を破って銅メダルを獲得し、選手と抱き合って喜ぶ真鍋監督(中央)=アールズコート(共同)

 ▽データ重視のIDバレー
 真鍋監督は2009年に就任。翌年の世界選手権で3位になり上昇の兆しをつかんだ。その采配(さいはい)を支えているのがデータ重視であり、個々の選手の特性に配慮する細やかな心遣いだ。世界の動向にきちんと目を配り、そのバレースタイルを研究して、データ駆使につなげる。この視点は先発メンバーを固定せず、戦況に応じた選手起用にも生かされる。かつてベテランの竹下が「メダルという目標がぼやっとしたものではなく、本当に目指せるものと変わったのは大きな変化」と話していたが、真鍋流の方針が選手たちの間に深く浸透していたことを示す証言でもある。

 ▽女子バレー新時代
 1964年の東京大会でバレーボールは初めて五輪競技となり、「東洋の魔女」が初代女王に輝いた。それから84年ロサンゼルス大会まで、日本は金2,銀2、銅1と合計5個のメダルを積み重ね黄金時代を築き上げた。それから一転して続いた冬の時代に、今回ようやくピリオドを打った。極言すればスパルタからより合理的な思考が支配する時代への転換が成ったとでも言えようか。これはバレーボールに限らず、大きな世界の潮流を反映したものでもある。 
 
 セッターの竹下は1997年に代表入りしてから長い雌伏の時を過ごした。ようやく大きな果実を手にして「メダルを取れたのが最高に幸せ。勝ち切れたのが何より」とかみしめるように話した。

(文責 47NEWS 岡本彰)