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日中男女の五輪談議 国が絡むと感情的に
08/22 [共同通信・塚越敏彦]

 遅い晩飯を食べに料理屋に入ると、テレビは「鳥の巣」の陸上競技を中継していた。

 ぼんやり中継を見ていると、仕切りを隔てた隣の席から、中国語と日本語の混じったこんな会話が耳に入ってきた。どんなカップルかは分からないが、発音からみて、日本人男性と中国人女性のようだった。

 女性「五輪の試合、見に行った?」。男性「行かないよ。中国ばかり金メダルたくさん取って、面白くないもの」。

 女性「一生懸命努力してメダルを取ったんだから、どこの国の選手でも拍手してあげたらいいじゃない」。男性「中国は13億人の中から強い選手を集めて、国が大金かけて特訓してるんだから、メダル取るの当たり前だよ」。女性「そんなの、どこの国でもやってるんじゃない?」

 男性「だいたい、北京の環境対策や地下鉄建設でも日本の円借款使っているのに、全然言わないんだからずるいよ」。女性「よく分からないけど、借款だと返すんでしょ。じゃあ、どこから借りたなんていちいち言う必要ないじゃない」。男性「それに駐在員からは税金がっぽり取るし、地方に出張すれば役人の腐敗はひどいし…」

 帰り際にちらっと見ると、男性も女性も北京のどこにでもいる普通の日本人と中国人。その後、2人のメシの雰囲気がどうなったかは分からない。いっしょに食事に来るような仲でも、国家が絡むと感情的になる。

 五輪ひとつとっても、日中の相互理解は口で言うほど容易くはないようだ。


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