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昔は死刑 いまサッカー
08/22 [共同通信・塩沢英一]

 五輪中に行ってみたいと思っていた「工人体育場」での取材が回ってきた。

 「なでしこジャパン」の対ドイツ3位決定戦。ミックスゾーンで彼らを見るのは秦皇島の対中国戦以来2回目。7人の選手の談話をとったが、どの子も優しい普通の女の子。よくここまで戦ったと感心する。

 「工人体育場」が気になっていたのは、最近、21年ぶりに中国を再訪した大先輩から「工人体育場では70年代に公開の人民裁判が行われていた」と聞かされたから。文化大革命時代は、親せきが自由主義国にいるというだけで「走資派」のステッカーを首にかけられ、市中を引き回された挙げく処刑されたりした。

 「米帝資本主義」は最大の打倒対象。文革の犠牲者は1千万人とも6千万人ともいわれるが、工人体育場でも無数の人が処刑場へ送られた。

 大先輩は70年代末に「初めて西側の曲が中国で放送された」ことを記事に書いた。「チャイコフスキーか何かのクラシック曲だった」という。それほど西側は「邪悪」だった。

 「なでしこ」の取材を終えて観客席にもどったら、米国―ブラジル決勝戦が始まっていた。中国人は米国好きで米チームに盛んに声援を送っている。いま工人体育場の観客席を埋める6万人の中に、当時の価値基準で死刑に相当しない中国人は一人もいないだろう。

【写真】ドイツに敗れ、スタンドにあいさつする日本イレブン=工人体育場(共同)


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