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程遠い「歩行者優先」 車社会へ課題山積

 4月下旬に開かれた2年に1度の北京国際モーターショー。マイカーへの強いあこがれを示すように、過去最高の70万人が押し掛けた。着々とモータリゼーションが進む北京だが、運転マナーの悪さなど車社会への課題は少なくない。

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 北京に来た日本の旅行者が異口同音に言うのは「道路の横断が怖い」。青信号の横断歩道を渡っていても、右折車や左折車がスピードも落とさずに突っ込んでくる。中国の道路交通安全法にも「歩行者優先」は明記されているが、全く守られてない。

 運転マナーの悪さを挙げればきりがない。信号が赤に変わったのに、ぎりぎりセーフとばかり突っ込む。ちょっと車間が空けばウインカーも出さずに割り込む。ラッシュ時のロータリーでは車同士が互いに譲らず、まるで自己主張の強い中国社会の縮図のようだ。

 内外の自動車メーカーが出展した新車やコンセプトカーが並ぶ華やかなショーの会場。「車を持つのが夢。生活水準アップの象徴だから」「いつでも乗れて便利だから欲しい」と来場者たち。昨年の北京の新車販売台数は約43万台。マイカーへの関心の高さから見れば、車の数はまだまだ増え続けそうだ。

 興味深いのは、車の数が急増している北京で、交通事故死亡者数が4年連続で減少していること。飲酒運転の取り締まりを強化した結果だ。やればできるのなら、五輪の観光客が交通事故に遭わないよう、歩行者優先も徹底してもらいたいものだ。(北京、共同)