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五輪へ向け急ピッチで準備が進む北京。伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
四川大地震や五輪準備の影響で、落ち着かない雰囲気が漂う北京だが、これに輪を掛けて落ち着かないのが大学入試の受験生とその保護者たち。学歴重視が顕著な中国で、安定した生活への最初の関門となる大学入試が、6月7―8日に迫っているからだ。
雨の日曜日の午前九時、市内の朝陽劇場で開かれた予備校主催の受験セミナー。「残されたわずかな日々に習得した知識を整理すれば、得点アップは難しくない」と、解答のツボについて熱弁をふるう講師陣。参加した数百人の受験生や保護者が熱心にメモをとる。日本でもよくある「直前・傾向と対策」講習会にそっくりだ。
「受験生活で最もしんどいのは、もちろん勉強。英語が苦手なんで…」「学歴ですべてが決まるとは思わないけど、頑張らなくちゃ」と、セミナーから出てきた受験生。中国の大学入試は全国統一で行われるから、一発勝負。合格者は試験結果をもとに、事前に提出した志望校・学部へ振り分けられる。
ことしの北京の受験生は10万人余り。ここ数年、募集定員の急増で大学の敷居は低くなったが、秀才ばかりが受験する北京大、清華大などの重点大学に合格するのは容易ではない。
この時期「わが子よ、竜になって」という意味の四字成句「望子成竜」がよく引用される。子供の立身を願う親の気持ちを表す言葉だ。受験終了まで五輪どころではないというのが、受験生や保護者の本音だ。(共同、北京)