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「あの世の家」も金次第 墓参シーズンの北京

 春の北京は墓参りのシーズンでもある。4月4日の清明節を中心に、既に200数十万人の市民が先祖の墓を訪れた。現世の住宅高騰に比例するかのように、墓地価格も急騰しており、墓参の人々は拝金主義の影が「あの世」にまで押し寄せつつあるのを感じたようだ。

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 万里の長城のある八達嶺地区の風光明媚(めいび)な山あいに建つ屋内式の大型墓地。地蔵菩薩(ぼさつ)が置かれた立派なお堂の内部には、3段重ねの石造りの小さな墓がずらりと並んでいた。50センチ四方の標準型の墓で価格は4万元(約58万円)。北京市都市部住民の昨年の平均年収の2倍近い額だ。

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家族で祖先の墓参りをする北京市民=3月30日、北京市内の八宝山人民公墓(共同)

 「北京では年に7万人が亡くなるから、墓地は絶対的に不足している。需給を考えると、墓地開発はうまみのある商売」と販売担当の責任者。郊外の別荘開発が本業だが、最近は規制が厳しくなったため、「陰宅」と呼ばれる墓地の販売に力を入れ始めたという。

 花束を持った人々が行き交う「八宝山人民公墓」。その一角に豪華な墓の一群があった。竜などが彫られた高さ2メートルはある墓碑が並ぶ。「こんな立派な墓石は10万元はするんじゃないか。庶民にはとてもとても…」。墓参の人々がそうつぶやきながら通り過ぎた。

 「天国銀行」発行と印刷されたあの世用の紙幣が供えられている墓も少なくない。ご先祖さまが、せめてあの世で金に不自由しないようにという、子孫のせつない願いのように見えた。(北京、共同)