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今年8月、北京に五輪の風が吹く。東京(1964年)、ソウル(88年)に続いてアジアで3回目の夏季五輪。中国建国59年、世界の注目を集める初めての国際的な大イベント。植民地解放、毛沢東革命、改革・開放、経済発展と独自の道を歩んできた将来の超大国に、国際標準の風が吹き込み、アジアの巨人がようやく重い扉を世界に開け放つ。世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

東京五輪の日本ほうふつ  世界経済に比重増す中国

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北京五輪を前に高成長が続く中国。2007年の国内総生産(GDP)は世界3位のドイツにほぼ並んだ。世界経済の中で比重は年々増し、高度成長下の1964年に開かれた東京五輪前後の日本をほうふつとさせる。

五輪開催で戦後復興や先進国入りを国際社会にアピールした日本は「五輪景気」で64年のGDP成長率が11・2%に加速、66年から5年連続2けた成長となり67年のGDPはドイツを抜き世界2位に浮上した。

新幹線などのインフラ整備も進み、家庭にはテレビ、冷蔵庫、洗濯機の「三種の神器」が急速に普及、マイカーブームも起きた。国民に自信を与えた国際イベントの成功は、日本の大量消費時代の幕開けとなった。

「東京五輪前後の日本経済を中国は参考にすべきだ」。上海紙、東方早報は、中国を当時の日本になぞらえ、五輪後も高成長を続けた日本に見習って技術革新などに力を入れるべきと指摘した。

グローバル化で、対外開放が進む中国は当時の日本以上に豊かな面もある。日本のテレビ普及率は六五年に90%だったが、中国は現在、ほぼ100%。マイカーブームは数年前に始まり、不動産投機熱も高まってバブルが指摘される。都市の富裕層の生活は現在の日本と変わらない。

だが一人当たりGDPはまだ日本の10%未満。農村と都市の格差は深刻だ。日本でも五輪後に本格化した公害対策など、北京五輪後の安定成長に向けた課題は多い。