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インタビューに答える卓球の韓陽選手
世界で力を試したい。それが日本人になった理由だった。卓球男子で北京五輪出場を決めている韓陽(かん・よう)(東京アート)は「五輪に出られることはスポーツ選手にとって最高の栄誉。それだけで幸せで、日本人がどうのとかは関係ない」と言う。
遼寧省瀋陽生まれの29歳。元卓球選手の父親と遊ぶことから競技を始めた。1992年にジュニア代表入りしたが、中国の国技ともいえる卓球は続々と逸材が出てくる。昨年の世界選手権覇者、王励勤や同2位の馬琳とはほぼ同世代。韓の立場は次第に危うくなった。
そのころ実業団の東京アートから声が掛かり、代表入りの夢をあきらめて2000年に来日。いきなりチームを日本リーグ初制覇に導き、その後も国内タイトルを次々と獲得した。それでも、満足できなかった。「世界でどのくらいの位置にいるのか分からない」。卓球のプロツアーは各国代表選手でなければ出場できないため、2年前に日本国籍を取得した。
チームの仲間たちは日本語がたどたどしい韓に対し「日本人になるというのは、卓球で代表になるだけじゃないんだ」と反対した。だが「そんなに大それたことじゃない」と意思は固かった。昨年はツアー2大会に優勝。あっという間に世界ランキングを上げ、五輪出場権もつかんだ。
「出るだけが目標じゃない。いい成績を残すのが目標」。昨年から腰痛に苦しんでいるが、五輪で最高のプレーがしたいとの思いが体を突き動かしている。