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「百年の夢」実現へ  国民統合に活用

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中国共産党は北京五輪の開催を「中華民族の復興と近代化達成の象徴」と位置付けている。列強に植民地支配された清朝末期からの屈辱の歴史を乗り越え、大国としての自尊心を回復させる五輪。共産党は「百年の夢」の実現と自賛し、国民の愛国心を鼓舞している。

「中国が五輪を開催できるとは全く想像できなかった」。文化大革命期に青春時代を過ごした北京市の女性(53)は感慨深げに語る。図書館を早期退職し、毎月約1000元(約1万5000円)の年金生活。生活は苦しいが、五輪に話が及ぶと思わず笑みがこぼれた。

大国だった清朝期の中国は、19世紀にアヘン戦争や日清戦争で敗北し、次々と列強の侵略を受けて植民地支配された。孫文は1905年に中国革命同盟会を組織して革命を宣言、植民地支配からの解放と近代化へ大きくかじを切った。49年に新中国を建国した毛沢東も「屈辱からの脱却」を旗印の1つに掲げて大陸支配に成功した。

故/トウ/小平氏が改革・開放政策を始動させた七八年以降、天安門事件(89年)の挫折はあったものの、驚異的な発展を続け、世界の大国へと復活を遂げつつある。

現在、胡錦濤指導部の目の前には貧富の格差拡大など多くの社会問題が横たわる。「百年の夢」の実現は、共産党一党支配の意義を再確認させて国民統合を図る絶好のチャンスでもある。社会の安定につなげるため胡指導部は夢の成功に全力を傾けている。