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メダルに手届かず 星野ジャパン、不本意な 4位

 9回、先頭の青木宣親(ヤクルト)が6連続ファールで相手投手に食らい付いた。そして12球目に四球を得た。4-8。勝敗の行方は見えていても、青木のプロとしての意地とプライドがおめおめと引き下がることを許さなかった。しかし、2死後、中島裕之(西武)が中前打しただけで、反撃として実ることはなかった。
ダメ押し2ラン浴びた川上

 野球の3位決定戦。日本は序盤こそ荒木雅博(中日)、青木の本塁打で先手を取ったがその都度、米国の一発攻勢に遭った。5回には川上憲伸(中日)が四球絡みの長打攻勢を浴び4点を失った。

 メダルどころか4位にとどまった。1次リーグから通算すると4勝5敗という予想外の結果である。けが人や病人が続出する想定外の事態に悩まされ続けた。打線はとうとう湿りっぱなしの印象で終わってしまった。

 いきおい、投手陣に頼らざるをえない展開となったが、そこでも思惑通りには運ばなかった。誤算が生じ継投のミスがあった。この日も川上の交代時期と、ダルビッシュ有(日本ハム)の投入タイミングに疑問が残った。

 「金メダルを持ち帰る」の決意が声高に先行していただけに、落差の大きさに戸惑ってしまう。星野仙一監督は「野球そのものが不思議でしょうがない。そういうものを感じました」と五輪の野球を抽象的に総括した。

 他の競技には4年後のロンドン五輪が待っている。しかし、野球は実施競技から外されている。ダルビッシュや青木など若い選手にはその雪辱の舞台は用意されないのだ。

 目標を達成するだけの地力が伴っていなかった、という厳しい現実は受け止めなければなるまい。そうは言っても、消化不良の思いを抱えたまま帰国し、国内の戦列に再び復帰する彼らの心中を察すると切なくなる。

【写真】5回、2点本塁打を浴び、ぼうぜんとする川上(中央)(共同)