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心もしっかりリレー 朝原3位でゴール 日本男子が快挙

 朝原宣治(大阪ガス)が3位でゴールに飛び込んだ。陸上男子400メートルリレー。日本はトラック種目で人見絹枝(女子800メートル2位)以来80年ぶり、男子では五輪史上初のメダルを獲得した。
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 38秒15に凝縮されたドラマをそれぞれが振り返った。第1走者の塚原直貴(富士通)は「歴史の立役者の1人になれて良かった。末続さんのところまでぶっ飛んだ」。バトンを受けた末続慎吾(ミズノ)は「日本短距離の先輩方が培ってくれた歴史をやっと結果にできた。日本短距離の勝利」。

 第3走者の高平慎二(富士通)は「言葉にならないくらいうれしい。朝原さんと同じ舞台で走るのも最後かもしれないと思って、気持ち良く走ってもらいたかった」。アンカーの朝原は「夢のよう。自分の体がどこまで持つのか不安もあったけど、絶対いけるという気持ちもあった」。

 リレーはバトンとともに心をつなぐ競技と言われる。それぞれのコメントに歴史と仲間を思いやる気持ちが込められていた。前日の予選で米国や英国など強豪が連係を欠いて失格する波乱があったのも、日本には幸いした。対照的に日本はバトンリレーを重視して十分に準備を重ねていた。
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 シドニーの6位からアテネ4位、そして銅メダル。末続とともにそのすべてに関わってきた朝原の「これまで一緒に走ってきたすべてのメンバーに感謝したい」はまさに本音だ。

 朝原は兵庫・夢野台高から陸上競技を始めた。。アトランタ五輪から4大会連続出場の北京大会を36歳で迎え、「競技生活の集大成の場」と位置付けてきた。100メートルは2次予選で敗退したが、最後の出番で会心のレース。「鳥の巣」は生涯忘れられないスタジアムとなった。

【写真】第3走者の高平(左から2人目)からバトンを受けスタートする朝原(上)
    日の丸を背にガッツポーズの(左から)塚原、末続、朝原、高平の日本チーム(下)
    (いずれも共同)