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世界新で短距離2冠 ボルトが200制し史上初の快挙 

 必死の形相だった。ゴールインした後、トラックに大の字になり、肩でぜいぜい息を継いだ。そしてスタンドに向かって両手を突き上げ、トラックにキス。
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 陸上男子200メートルで、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が19秒30の世界新をマークして優勝した。100メートルに続く短距離2冠は、1984年ロサンゼルス五輪のカール・ルイス(米国)以来。五輪でこの両種目を、いずれも世界新で制したのは史上初の快挙となった。

 9秒69で「人類最速」を世界にアピールした100メートル決勝は、勝利を確信した残り20メートルあたりから流すような余裕を見せ付けた。だがこの日はまるで違った。196センチの超大型スプリンターは、“手抜き”なしで最後まで全力で走りぬいた。
ボルトのプロフィル
 15歳で世界ジュニア新をマークし、昨季までは200メートルを専門としてきた。「不滅の記録」と形容された19秒32の前世界記録保持者、マイケル・ジョンソン氏(米国)は「あのスピードをレース全体で保つことができないのではと心配していたが、彼は全エネルギーを使った」と素晴らしい可能性に舌を巻いた。

 ボルトは「夢がかなった。この結果を予想はしていなかったが、不可能なことはないと思っていた」と振り返った。21日が22歳の誕生日。競技場に祝福の曲が流れ、本人もつられて踊りだした。

 北京五輪は競泳8冠のマイケル・フェルプス(米国)とともに、水陸両競技で記憶にも長くとどまる2人の偉大なアスリートを生み出した。

【写真】世界新で短距離2冠を取ったボルト(共同)