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主役は女王イシンバエワ 世界新で棒高跳び連覇

 ほかの種目が次々終了し、表彰式も行われた。女子棒高跳び、エレーナ・イシンバエワ(ロシア)の金メダルもたった2回跳んだだけで早々と確定していた。4メートル70から登場し、同85とともに一発でクリア。対抗するスタチンスキ(米国)が4メートル80の後、10センチ上積みした高さを跳べなかったからだ。
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 大観衆の前で競技を続けているのはイシンバエワ一人だけだった。「スタジアム全体がわたしを見守ってくれて、女優か歌手になった気分だった」そうだが、世界新への戦いは難航した。

 まず4メートル95に挑んだが、やっと3回目で通過。バーの高さを一気に世界記録の5メートル05に引き上げた。1回、2回と失敗。3回目は試技の制限時間まで10秒余りのところでスタート。174センチ、64キロの体はバーを高々と越えた。祝福の大歓声がスタジアムを包んだ。

 アテネ五輪で優勝、その後も世界選手権などを制し不動の女王として君臨してきた。ところが次々に世界記録を塗り替えてきた記録の伸びが停滞。欲求不満を抱えていたが、ようやくこの7月に5メートル03、同04と立て続けの更新に成功。北京へは心身とも最高の状態で乗り込んでいた。「新記録でタイトルを守れたことがうれしい」と美しい26歳の「鳥人」はほほ笑んだ。

 中国の国民的英雄、劉翔がハードルを1台も飛べずに棄権して去った国家体育場は、イシンバエワの屋内外を通じて自ら24度目となる世界記録更新で、波乱に富んだ一日のドラマを終えた。

【写真】世界新での2連覇達成に感極まった表情のイシンバエワ(共同)