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「4年後は金色に」 19歳の内村が銀メダル

 19歳の内村航平(日体大)が日本の男子体操界にとって意義深い銀メダルを取った。個人総合での2位は、1984年ロサンゼルス大会優勝の具志堅幸司以来のメダル獲得だ。
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 日本はこれまで小野喬、加藤沢男、塚原光男らそうそうたる五輪個人総合メダリストを輩出してきた。各種目で満遍なく高得点を挙げることのできる、「体操ニッポン」が誇るオールラウンダーばかりだった。9人目で初めて10代の内村が加わったことになる。

 あん馬で2度も落下する大きなミスを犯した。だが、ここでめげないのが内村の真骨頂。「気分は落ちていたけど、いつも通りやろうと自分に言い聞かせた。平行棒を終えて4位で、最後の鉄棒は着地勝負だと思った。うまく止められて手応えはあった。すごくうれしい」。

 長崎県諌早市で体操クラブを営む元体操選手の両親の下、育った。高校から東京へ体操留学と、環境にも恵まれた。ジュニア時代を除けば初めての大きな国際舞台なのに、何一つ物怖じすることなくのびのびと演技した。

 「体操の世界で2番は自信になるし、うれしい。冨田さんと2人、ノーミスで表彰台に上がりたかった」と尊敬する先輩・冨田洋之(セントラルスポーツ)への気遣いもみせた。団体に続く二つ目の銀メダル。「信じられないが、色が金じゃないので、4年後は金になるよう頑張りたい」。はにかんだ笑顔と甘いマスクで「体操王子」とも言われる新鋭は、早くもロンドン五輪へ夢をはせた。アテネの団体優勝で復活した日本の男子体操は、北京で新たに大きな推進力を得た。

【写真】銀メダルを獲得し、優勝の楊威(中央)と花束を掲げる内村(左)(共同)