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実らなかった家族ぐるみのメダル作戦 重量挙げの三宅、6位に

 「今までやってきた中で、今日が一番悔しい。体重が(想定より)落ちすぎてしまった」。女子重量挙げ48級で6位にとどまった三宅宏実(22、アセット・マネジャーズ)は無念そうにつぶやいた。

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 父親でコーチの義行さん(62)はメキシコ五輪の銅メダリスト。伯父の義信さん(68)は東京、メキシコの連続金メダリスト。そんな環境で育った三宅が突然重量挙げに目覚めたのは中学3年の夏のこと。シドニー五輪のテレビ中継を見ていて「直感的に格好いいと思った」からだった。

 肉体に過度な負担を強い、けがも付きまとう過酷な競技である。それを知り尽くしている義行さんは「楽しい青春時代のすべてを犠牲にする。娘にだけは挑戦してほしくなかった」と振り返る。

 しかし、父親の陸上自衛隊退職を機に、2001年から猛特訓が始まった。「親子2代でメダルを」の夢に向かって、家族ぐるみの挑戦のスタートだ。母親の郁代さん(58)は手作りの食事を用意して娘の体調管理にあたり、全日本で4連覇した経験を持つ次兄の敏博さん(32)が試合ではセコンドに入った。自宅のリビングルームはトレーニング場と化した。

 時間とエネルギーを注ぎ込んだ三宅家のメダル作戦。2年前の世界選手権では3位となり、夢の実現に手応えをつかんだものの、北京の壁には阻まれた。「きのうより体重が1キロぐらい落ちてこたえてしまった。8年かけてここへ向けてやってきて、結果がこれ。(4年に1度の五輪に)ピークを合わせるのは難しい」と義行さんは嘆いた。

【写真】不本意な結果に涙ぐむ三宅宏実(共同)