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沢、意地の同点ゴール なでしこ、厳しい船出

 「メダルを狙う」なでしこジャパンには、まさかの結果だった。同じ1次リーグG組にはアテネ五輪優勝の米国、その前のシドニー大会の覇者ノルウエーがいて、ニュージーランドは手堅く「勝ち点3」をものにできる相手のはずだった。それが思いもよらぬ引き分けの「勝ち点1」だ。

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 前半37分に先制点を許し、後半にはPKから2点目を奪われた。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは日本の10位に対し、ニュージーランドは24位。予想もしなかった重苦しい展開に、スタンドに陣取った選手の家族ら約40人の応援団から「あー」とため息が漏れる。

 後半27分、宮間(岡山湯郷)がPKを決めてようやく1点差。そして41分、エース沢(日テレ)が鮮やかな同点弾を放った。宮間の右FKに鋭く反応して近いサイドに走り込み、右足で豪快なボレーシュート。スタンドからはどっと歓声があがった。

 沢は17歳で出場したアトランタ以来これが3度目の五輪出場。自らが持つ日本代表の通算得点記録を更新する記念の70得点目は、五輪での自身初ゴールでもあった。ガッツポーズを繰り返す「なでしこの顔」の周囲で、選手たちが同じように喜びを表した。しかし、一気に逆転に結びつけるには時間がなかった。

 「引き分けだが、0-2を2-2にしたパワーに選手は自信を持っていい。次につなげてくれた」と佐々木監督は言った。この後、米国、ノルウエーと格上の難敵が待ち構えている。土壇場で追いついた粘りを新たな武器にチームは1次リーグ突破にかける。

 【写真】同点ゴールを決めガッツポーズの沢