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史上最多の派遣、日本選手団  谷の「金」で波に

 前回のアテネで金メダル16個と大躍進した日本チームは男子170人、女子169人の選手を派遣する。合計339人という選手数は海外でのオリンピックでは史上最多となる。
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 ▽「ママでも金」で勢いを
 男女サッカーがひとあし先に始まるが、日本チームは開会式翌日(9日)の柔道が躍進への大きな鍵を握る。女子48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)と男子60キロ級の平岡拓晃(了徳寺学園職)。中でも5度目の五輪出場で、「田村で金」「谷で金」を実現した谷は、いわば日本勢のキーマンで「ママでも金」の3連覇を目指す。

 平岡は五輪3連覇の野村忠宏(ミキハウス)を抑えて代表になっており、切れ味鋭い技を見せたい。上村春樹総監督は「初日の柔道で金メダルを2つ取れば水陸も続く。金メダルは2けた」ともくろむ。柔道では日本選手団主将で男子100キロ級の鈴木桂治(平成管財)らがアテネに続く金メダルを狙う。
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 ▽北島、目標は連続2冠
 競泳の決勝はすべて現地時間の午前中に行われる。注目は男子平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)の連続2冠獲得。100メートルでライバルのハンセン(米国)を退ければ200メートルとの2種目制覇は濃厚だ。男子200メートル背泳ぎの入江陵介(近大)女子200メートル平泳ぎの種田恵(JSS長岡)もメダル候補で、柴田亜衣(チームアリーナ)は女子800メートル自由形連覇にかける。

 連覇といえば陸上女子マラソンの野口みずき(シスメックス)。酷暑の中での戦いで地元期待の周春秀(中国)らを振り切れるか。女子マラソンの日本勢は1992年バルセロナ大会からメダルに絡み続けており、土佐礼子(三井住友海上)とともに伝統の継承に挑む。実戦不足が懸念される男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)は豊かな経験にものをいわせたい。noguchi5.jpg

 レスリング女子は55キロ級の吉田沙保里(綜合警備保障)を筆頭に4種目完全制覇に挑む。体操男子の日本は前回、団体総合で王座に返り咲いたが今回はエース冨田洋之(セントラルスポーツ)の個人総合タイトル争いが注目の的に。

 ▽楽しみな野球、ソフト
 団体球技に日本は男女のサッカー、バレーボールと野球、ソフトボール、女子ホッケーの計7チームが出場する。野球は推定年俸の総額が40億円を超えるスター軍団を編成、星野仙一監督は「現時点の最強メンバー。一番輝いているものを狙う」と意気込む。

 ソフトボールも悲願の金メダルにかける。シドニーは銀、アテネは銅とあと一歩及ばず、野球と同様に競技自体が2012年のロンドン大会から除外される。それだけに一層、上野由岐子(ルネサス高崎)山田恵里(日立ソフトウエア)の投打の軸を中心に打倒米国へ意欲満々だ。女子サッカーの「なでしこジャパン」は初のメダル獲得を目指す。

【写真】壮行式で健闘誓う谷亮子選手(上)五輪本番会場で余裕の笑顔の北島康介選手(中)6月29日、北京のコースを試走する野口みずき選手