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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

マイペースで連覇狙う チホンに記録劣る室伏 

 五輪は自己記録の優劣だけで計算できない一発勝負の舞台だ。陸上男子ハンマー投げで世界歴代5位の84メートル86の記録を持つ室伏広治(ミズノ)はライバルの動向を把握しつつもマイペースを貫く。「情報はもちろん入ってくる。僕は僕。最高のパフォーマンスをするしかできない」と、淡々と五輪2連覇を目指す。

笑顔の室伏とチホン

世界陸上の男子ハンマー投げで優勝したイワン・チホン(右)とともに笑顔で会場の声援に応える室伏広治=07年8月、長居陸上競技場

 世界記録に1センチと迫る86メートル73の記録を持つ32歳のイワン・チホン。7月9日のベラルーシ選手権で今季世界最高の84メートル51を投げた。室伏は7月21日の中京大での競技会で出した81メートル87が今季世界3位にランクされた。

 昨年の世界選手権(大阪)で、チホンが3連覇した。現時点の力関係はこのベラルーシ人の方が上だと言わざるを得ない。ただチホン自身「まだ広治をこえたと思っていない。五輪で勝っている彼の方が力は上」と一目置き、あくまで北京五輪で真の王座を奪い取るつもりでいる。

 大阪で宿敵をたたえ、一緒にベラルーシ国旗を広げた室伏は4年に1度の舞台で引き立て役に回るつもりはない。「4年前もチホンの持ち記録は84メートル台だった」と指摘した姿に、意欲が見えた。

 2004年シーズン、アテネ五輪前までの記録はチホンが84メートル46で、室伏は82メートル88だった。本番は室伏が82メートル91を出したが、チホンは79メートル81と80メートルラインにも届かず、2位に甘んじた。投てき種目は当日の心理状態も関係して波乱が起きやすい。逆転の可能性は十分にある。

 10月に34歳になる室伏は「五輪にいかに合わせるかが大事。最高のフォームで最高の体調で臨めれば最高の結果が望めると思う。連覇の重圧より挑戦できることがうれしい」と落ち着いた表情で話した。今季は2度、腰を痛めたが40歳まで現役を続けた父、重信(しげのぶ)氏に助言を仰ぎ、万全の調整を期すつもりだ。「急ピッチで良くなっている」という言葉に、五輪王者の自信がのぞいた。(宮田)



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