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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

30歳で進化、五輪覇者野口 進境著しい遅咲きの周 

 今なお進化を続けるアテネ五輪女王の野口みずき(シスメックス)と、進境著しい遅咲きの29歳、周春秀(中国)。2人のマラソンランナーが、北京で激しく火花を散らす。

試走する野口みずき

早朝の北京五輪マラソンコースを試走する野口みずき=6月29日、北京市内(共同)

 7月3日、野口は30歳になった。150センチ、41キロの体いっぱいに使ったストライド走法は、衰えるどころか効率の良さを増した。「4年前より精神的にも成長した分、落ち着いて北京を迎えられる」と自信をみなぎらせた。

 周だけでなく、世界選手権覇者のキャサリン・ヌデレバ(ケニア)ら強敵がそろう現状を承知した上で「ライバルは自分」という姿勢を貫く。

 野口を支えるのは自他ともに認める「質、量とも世界一」の練習だ。心がなえそうになると「みんな、これくらいの練習はしているのだろうな」と自らを奮い立たせ、万全の準備を期した。
 周はアテネ五輪で世界に本格デビューした。優勝し、スポットライトを浴びた野口とは対照的に33位の成績だった。だが、2006年3月のソウル国際を2時間19分51秒で走り、日本の関係者に「強敵が出てきた」と言わせた。

中国の周春秀

2007年のロンドン・マラソンの女子で優勝した中国の周春秀(AP=共同)

 06年12月のドーハ・アジア大会を制し、野口が故障で欠場した昨年のロンドンも2時間20分38秒で勝った。暑い夏の大阪で行われた世界選手権では土佐礼子(三井住友海上)を抑えて銀メダル。163センチ、44キロのバランスのいい体格で、肩を怒らせるように走る姿は印象的だ。この4年間の成長の度合いは群を抜く。

 野口を指導する広瀬永和コーチは「周は暑いレースでも実績がある」とドーハや大阪での安定した走りに警戒感を強めた。陸上では男子百十メートル障害で2連覇を狙う劉翔に次ぐ中国期待の存在で「重圧を力に変えたい」と意気込む。野口も負けていない。所属先の壮行会で「我会取勝的」と中国語で宣言した。「わたしは勝つ」という決意表明だった。(宮田)



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