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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

ジュニアから互いに注目 柔道石井、リネールと激突 

 柔道男子100キロ超級代表の石井慧(国士舘大)は「世界最強の男になる」と意気込んだ。日本柔道を背負う21歳に負けじと、19歳のテディ・リネール(フランス)も「世界チャンピオンとして北京でも頂点に立つ」と譲らない。若い力が、五輪の大舞台で激突する。

強化合宿の石井慧

北京五輪柔道男子日本代表の強化合宿で練習する石井慧=7月、東京都北区のナショナルトレーニングセンター

 ジュニア時代の欧州合宿で初めて顔を合わせた。身長2メートルを超えるリネールを見て「体が大きいのに動ける。闘争心もある」と引きつけられ、乱取りを申し込んだ。リネールも「どんどんと攻めてくる。負けず嫌いの性格がよく似ている」と感じた。乱取りでは互いに全力を出せるようにと、必ず一本目を2人でするようになった。

 日本男子の正木嘉美コーチは「当時100キロ級だった石井が積極的にリネールと練習した。いずれ100キロ超級で戦うことを想定していたのだろう」と振り返った。リネールは昨年9月の世界選手権で井上康生らを破って初優勝した。その直後に、石井は最重量級への転向を決めた。

フランスのリネール

フランス国際柔道の男子100キロ超級準決勝で、井上康生を破ったフランスのリネール=2月、パリ(共同)

 ライバル心を燃やす2人だが、試合での対戦は一度もない。石井はこれまでの練習で得た感覚とビデオによる研究を頼りに、対策を練る。

 左組みの石井と右組みのリネール。けんか四つの戦いに、日本男子の斉藤仁監督は「リネールは長身を生かして右奥襟を狙ってくる。石井は頭を下げずに、間合いを取れるかが重要。左の釣り手が勝負の鍵となる。スタミナと寝技は石井の方が上」とみた。

 最近の石井は、リネール戦のイメージトレーニングを繰り返す。「指導一つで勝ったり、体落としで投げたり、寝技で抑え込んだり、あらゆる勝ち方を想像できる。向こうの技も受ける自信はある。負ける気がしない」と自信満々だ。もちろん目指すところは一つだ。「リネールばかりを意識すると足もとをすくわれる。金メダルを取ることを考える」と油断はなかった。(森本)



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