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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

「世界最速」男が北京へ 陸上百メートルのボルト

 「世界最速」の称号を手にし、早熟の天才スプリンターが一躍スターダムにのし上がった。今季、本格参戦した陸上男子百メートルで9秒72の世界新を出したウサイン・ボルト(ジャマイカ)は北京五輪でも196センチの長身を躍動させ、さらに世界を驚かせる予感が漂う。

ウサイン・ボルト

5月31日、リーボック・グランプリの男子100メートルで9秒72の世界新を出したウサイン・ボルト=ニューヨーク(AP=共同)

 北京の代表選考会を兼ねた6月下旬のジャマイカ選手権で百、二百メートルの短距離2種目を制した伸び盛りの21歳は「五輪で世界最強の自分を見せられると確信している」と得意満面で言った。昨季まで専門種目は大阪の世界選手権で銀メダルに輝いた二百メートルだったが、スタート技術を磨いた百メートルでも大きなストライドを生かした後半の加速でライバルを圧倒する。

 今季の百メートル挑戦はミルズ・コーチとの戦略で、二百メートルのスピード強化が主目的だった。本人は予定外の世界新に「もともと来年の世界選手権で短距離2冠を目指す計画だった」と笑った。13日のアテネ・グランプリの二百メートルで自己記録を更新する世界歴代5位の19秒67を出し、本来の狙いも達成しつつある。

 少年時代はクリケットやサッカーに熱中した。陸上短距離のスター選手だったマイケル・ジョンソン(米国)にあこがれ、12歳で本格的に走り始めた。15歳332日の男子史上最年少で世界ジュニア選手権の二百メートルを制した。

 発育期で故障も重なった低迷期を乗り越え、再び脚光を浴びる今、最大の目標は「五輪の百メートルでジャマイカ初の金メダリストになること」。世界王者のタイソン・ゲイ(米国)や前世界記録保持者のアサファ・パウエル(ジャマイカ)らと激突する歴史的瞬間が刻一刻と近づく。(田村崇)



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