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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

ソフトボールの剛腕 日本の天敵、オスターマン 

 187センチの長身左腕から繰り出すライズボールは打者の手元で鋭く浮き上がり、勝負球の落ちるドロップも切れ味抜群で三振の山を築く。北京五輪のソフトボールで4連覇に挑む米国のエースに成長したキャサリン・オスターマンは日本の「天敵」と呼ばれる存在だ。

日本の天敵、オスターマン

北京五輪のソフトボールで4連覇に挑む米国のエース、キャサリン・オスターマン(AP=共同)

 時速105キロ前後の直球は、世界最速といわれる上野由岐子(うえの・ゆきこ)(ルネサス高崎)より10キロ以上も遅いが、一級品の変化球があるから簡単に打たれない。スポーツ万能で最近はテコンドーにも挑戦する25歳は「キックやパンチの動きで筋肉を刺激し、投球の幅も広がった。北京で必ず最強軍団の伝統を受け継ぐ」と使命感に燃える。

 初めて出た2004年アテネ五輪は1次リーグの日本戦に先発し、8回無失点で投手戦を制した。「あの試合が自分の転機になった」と語る。06年世界選手権の決勝でも日本を1安打、14三振で完封し、6連覇に貢献した。日本は男子の左投手を相手に攻略法を探るが、米国の主砲クリストル・バストスは「彼女のドロップは15センチ以上落差があり、当てるのも難しい」と称賛した。

 愛する競技が12年ロンドン五輪で除外された知らせの衝撃は、忘れようもない。「引退勧告を受けた気分だった」そうだが「自分のベスト投球が五輪復帰への道につながると信じ、最高の舞台で輝きたい」と意欲的だ。

 9戦全勝で51得点1失点と圧倒的な強さを見せつけたアテネで、米国を3大会連続優勝に導いたリサ・フェルナンデスの後継者として自覚も芽生えた。サッカー少女から11歳で転向した大黒柱が、悲願の金メダルを狙う日本の前に立ちはだかる。(田村崇)



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