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万全の谷、気になる野口 連覇目指す女王2人

 「ママでも金メダル」と、五輪3連覇を目指す女子柔道48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)が絶好調のようだ。2日後に試合を控えた7日の記者会見で「やり残したことはない」と万全の仕上がり具合であることを披露した。
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 チームリーダーの吉村和郎さんは「近年まれに見るほどのいい状態」と言い切った。こちらも自信に満ちあふれていた。

 この会見には内外の報道陣100人ほどが詰め掛けた。その中のあるフランス人記者が「彼女はプレッシャーというものを感じないのか」と驚いていたという。

 16歳でバルセロナ五輪に出場。以来、5度目の晴れ舞台で、百戦錬磨の谷である。少々のことには動じないセルフコントロールの術を身に着けている。

 愛息の佳亮君がこの日午後、応援のため北京にやってきた。しかし、谷は「試合まで会う時間は取れない」と言う。柔道に集中するため、「ママの顔」になるのはお預けということらしい。勝負の世界と母親としての日常性。谷は間違いなくママさん選手ならではのプレッシャーと戦っている。

 極めて順調な柔道の女王だが、気になるのが女子マラソン連覇を狙う野口みずき(シスメックス)。スイス・サンモリッツでの高地合宿を予定より早めに切り上げて帰国していた。故障ではないと、関係者はいう。高地で疲労が蓄積して動きが小さくなったので、より平たんな国内の練習コースで最終チェックをすることにしたのだそうだ。

 数日前にテレビの特番で見た野口のあるシーンを思い出した。国内合宿のランニング中に走るのを止めた野口が、コーチと言葉を交わしながら涙をぬぐっていた姿だ。なぜ泣いていたのかは分からなかった。42・195キロを黙々と走り抜くマラソン。その本番レースより練習ははるかに苦しいものだろうとの想像だけはついたのだが。

 本人の肉声は伝わってこないが、17日のレースを谷と同じように野口も万全の状態で迎えられることを願うばかりだ。