47NEWS >  共同ニュース >  北京五輪 >  土佐が途中棄権 中村は13位 ショックの女子マラソン

土佐が途中棄権 中村は13位 ショックの女子マラソン

 日本で応援していたファンも思わず目を疑ったことだろう。20キロ手前で、土佐礼子(32)=三井住友海上=が顔を大きくゆがめて走っている。土佐の苦悶の表情は国内レースでも既におなじみ。その裏に強じんな粘りが潜んでいることはよく知られている。
土佐礼子

 日本の「5大会連続メダル」を実現したいとの決意を胸にスタートしたはずだ。ところが右足の痛みがひどくなり、悲鳴をあげていた。16キロ付近で遅れ始め、ほどなく大きくペースダウン。25キロ付近、もはや限界だった。期待に応えられない悔しさも相まって、土佐はおえつのようなうめき声を漏らしながら救急車に収容された。

 マラソンレースが2度目の若い中村友梨香(22歳)=天満屋=には荷の重すぎる展開となった。トップを追う集団に食らいついていたが、じわじわと後退し13位に終わった。

 日本はエースの野口みずき(30)=シスメックス=を左太もも肉離れで北京の舞台から失ったばかりだ。トップ選手たちは心身とも極限状態に近いところまで自らを追い込み、レースに臨んでいる。日本チームの河野匡コーチは「つらい思いをしたのは選手本人。(土佐、野口の故障は)結果論。けがを恐れては五輪で戦えない。女子マラソンの伝統を途切らせないような態勢を整えたい」と言う。

 たまたま、この日は興味深い結果が出た。トメスク(ルーマニア)が38歳、ヌデレバ(ケニア)は36歳と、熟年ランナーが1、2位を占めた。新旧交代が叫ばれながら順調に運んでいない日本にとって、この二人の成功は何らかの示唆を与えているかもしれない。

【写真】遅れ始めた土佐(共同)

女子マラソンレース経過