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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

父に似た信頼感で集大成へ 陸上男子の末続・高野

 「おやじに似た感じ。恋人というか運命共同体」と陸上男子短距離の末続慎吾(すえつぐ・しんご)(28)=ミズノ=は、東海大入学時から指導を受ける高野進(たかの・すすむ)コーチ(47)の存在をこう評する。実の父陽一郎(よういちろう)さんは大学1年の時に亡くなったこともあり「心強い味方」と信頼を寄せる。

末続慎吾

陸上北京五輪テスト大会の男子200メートルに出場した末続慎吾=5月24日、北京の国家体育場(共同)

 「高野理論」と呼ばれる独特の走法を末続が具現化し、世界に挑み続けてきた。2003年世界選手権(パリ)では二百メートルで銅メダル。高野は「学生のころは言う通りやれ、という感じ。今は互いの存在意義を感じながらパートナーシップでやってきた」と振り返る。

 11年目に入った二人三脚で、末続が独り立ちを図った時期があった。高野がアカデミー設立など東海大以外での活動を増やした06年。末続は「独りで合宿してみたい」と切り出した。高野はこれを受け入れたが結局、末続が現状報告の電話を欠かすことはなかった。

 高野は昨春から日本陸連の強化委員長となり、2人でグラウンドに立つ機会は減った。その影響か今季の末続は出遅れ気味だ。高野は「前は実際に走りを見て、選手の体の中に入り込む感覚でやっていた」と省み、6月からは大事な練習は見守るように努めている。

 アテネ五輪は百メートルの2次予選で落選し、2人は「4年間待って」と口をそろえた。雪辱を懸けた北京五輪は目前に迫った。高野は「どんな結果でもすべて受け入れる」と集大成の戦いに臨む。(敬称略)



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