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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

着々と硬い路面対策  マラソン、水にも気配り

 野口(のぐち)みずき(シスメックス)が史上初の五輪連覇を狙い、複数のメダル獲得を視野に入れる日本の女子マラソン陣。平たんだが戦車の走行も可能な硬い路面への対策が課題だ。体への衝撃は日本のアスファルトより格段にある。土佐礼子(とさ・れいこ)の三井住友海上や中村友梨香(なかむら・ゆりか)の天満屋を含めた各陣営は「しっかりとした脚づくり」を目標に掲げた。

五輪コース走る野口

早朝、北京五輪マラソンコースを試走する野口みずき=6月29日、北京市内(共同)

 野口は6月に中国の昆明での高地合宿を予定していたが、より起伏のある場所で脚筋力を身につけようと長野県菅平高原に変更した。そこで土台をつくり、6月末に初めて北京を試走した印象は「(硬さは)気にするほどではない」。効果は着実に表れているようだ。

 3人に靴を提供するアシックスの三村仁司(みむら・ひとし)氏は4月のテスト大会と今回の野口の視察に同行した。クッション性を重視しつつ、野口の場合は最大で15グラム減の片足114グラムまで軽量化したという。靴底は硬めでスピードが出やすいタイプなど3種類の靴を用意する。弾むように走る野口は「靴底が薄いと後半に疲労がくる」ため、よりクッション性に配慮して“勝負靴”を選ぶ見込みだ。

 心配材料がある。高温多湿が予想されるレースでの水分補給法だ。昨年の世界選手権は冷却効果に優れたステンレスなどの硬い材質の給水ボトルの使用が許されなかった。特に男子マラソンは暑さでぬるま湯のようになったドリンクで選手が不快感を訴えた。

 アテネ五輪では制限がなかった。シスメックスの藤田信之(ふじた・のぶゆき)監督は「命にかかわる」と改善を強く訴える。日本陸連は使用を認めるよう北京五輪組織委員会に要望書を提出した上で、河野匡(かわの・ただす)マラソン部長は「駄目だった場合も考えて」策を練り、万全を期す。



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