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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

ヒロインの座は渡さない 飛び込み女王、郭晶晶

 4年に1度のスポーツの祭典が間近になった。たった一つの頂点を目指し、世界の超一流選手が北京に集う。

飛び込み女王、郭晶晶

北京五輪代表選考大会の3メートル板飛び込みで優勝した郭晶晶=1月、中国・済南(共同)●CFP提供●

 ヒロインの座は誰にも渡さない。飛び込み女王の異名を持つ郭晶晶(26)は連覇を懸けた北京五輪に胸躍らせた。「長い間、努力してきた。懸命にならした道を最後まで歩かない理由はない」

 163センチ、48キロの均整の取れた体で鋭く跳躍し、華麗に舞う。魅惑的な顔立ちも演技の美しさを強める。2004年アテネ五輪で板飛び込みとシンクロ板飛び込みの2冠に輝き、世界選手権はこの2種目で01年から4大会連続制覇した。「自分が誰かに超えられるなんて考えたこともない」というように、演技の出来を左右する精神面でも弱点は見当たらない。

 苦難を乗り越えて頂点に立った。14歳で出た1996年アトランタ五輪は緊張で自滅し、続くシドニー五輪は先輩の伏明霞に優勝をさらわれた。銀メダルを手に表彰台では笑ったが、その夜に選手村から姿を消した。少し離れた川辺で鐘少珍コーチがむせび泣きする郭を見つけ、一緒に涙に暮れた話は有名だ。

 プール外でも香港の大富豪との熱愛で紙面をにぎわせる。電機や飲料のメーカーなど多数の広告に出演、金銭面での不自由はない。そんな姿に批判はあり、2月のワールドカップでは「ライバルは」と問われて「カナダのデブ」と答え、まゆをひそめられもした。

 右ひざ、足首に重傷を負い、入水の衝撃で目を痛めたこともある。それでも練習でいつも真っ先にプールに現れる。「わたしは自分自身と戦い、一日一日を懸命に過ごしてきた」。まねのできない努力があるから、動じない。河北省の裕福ではない家庭で生まれた娘のシンデレラ物語は、最終章を迎える。



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