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 伝統を重んじる古都が、国際基準の祭典を前にどう変わろうとしているのか。五輪の街角から報告する。
 世界のトップアスリートが集う五輪を直前に控えて変わりゆく中国。北京五輪開催の意義を、多様な観点から聞いた。

雪辱へ、暗雲にも強気 女子マラソンのラドクリフ

 衝撃的な途中棄権から4年。北京五輪で女子マラソン3連覇を狙う日本勢にとって最強のライバルとみられたポーラ・ラドクリフ(英国)に再び暗雲が垂れ込めている。5月に左大腿(だいたい)骨の疲労骨折が判明。雪辱の舞台に間に合うかどうかは時間との勝負だが「あきらめない。90%の確率で走れると思う」と強気な姿勢を失っていない。

07年NY優勝のラドクリフ

出産後の復帰戦となった2007年のニューヨーク・シティー・マラソンで優勝し、国旗を掲げて喜ぶポーラ・ラドクリフ(ロイター=共同)

 酷暑のレースとなったアテネ五輪。2時間15分25秒の世界記録保持者は金メダルを本命視されながら、25キロ付近で野口みずき(シスメックス)のスパートについていけず、36キロ地点で立ち止まってしまった。気を取り直して再び走りだしたが、限界だった。最後は沿道に座り込み、肩を震わせて泣いた。

アテネで泣くラドクリフ

アテネ五輪女子マラソンで途中棄権し、収容車に乗せられても泣き続けるポーラ・ラドクリフ(ロイター=共同)

 しかし悪夢をぬぐい去った。2カ月半後のニューヨーク、翌年4月のロンドンと連勝し、屈辱のアテネから1年間で4レース目となった世界選手権(ヘルシンキ)で悲願のタイトルも獲得した。

 昨年1月には長女アイラちゃんを出産。コーチでもある夫と妊娠7カ月目まで練習し、11月のニューヨークで復帰戦を優勝で飾った。マラソンは8戦7勝。唯一の敗北がアテネの棄権だ。「挫折や出産が自分を強くした。最も重要な五輪で、まだ達成していない大きな仕事が残っている」と意気込む。

 ぜんそくの持病があり、北京の大気汚染対策で特殊マスクも試した。チベット問題で混乱した聖火リレーには「五輪精神の象徴であるトーチが抗議の対象となるのは間違いだ」と胸を痛めた。その分、北京への思いは強くなる。34歳のママさんランナーに、苦難を乗り越えた栄光は待っているだろうか。



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